妄言

ANATAKIKOUの新譜「メッセージパイ」をヘビロテ中です。最初はいまひとつかな、と思っていた部分も、聴くにつれてだんだん良くなってきた。無難っぽいところが不満だった「ラインダンス」や「マジックボウル」も、メロディアスなポップソングとしては凄くクオリティが高いし。お弁当開けてみて好物が少なかったことにがっかりしながらも、食べてみたらどれも味はとても良かった、みたいな感想です。わかりにくい。

「ぼくのなまえをありがとう」、子供に向けたような可愛い歌かと思って油断してたら、さりげなく歌詞に「きのうのひまわりかいてみた　あぶらぜみみたいになった」なんて仕込まれていて気付いたときに爆笑。ヒマワリを描いてアブラゼミになるってどういう状況だよ！　現物見たいよ！　確かに子供の絵って思いもかけない変換をかますときがあるのでそういう感じかとは思いますが、ここ気に入ったな～。

あとこれはすごい妄想の産物ネタなので、軽く流してくれるとありがたいのですが、以前友達と話してるときに、「ANATAKIKOUのメンバーってアニメのルパン三世に似てるよね」と盛り上がったことがあるんですよ。ルパン＝松浦さん　次元＝北條さんで。エキセントリックな天才と、それに振り回されながらも仲のいい渋めな相棒、って感じで。更に悪乗りして五エ門＝藤井さん　不二子＝美奈さんとか言ってた。美奈さんに至っては紅一点という共通点くらいでしょうが。とにかくそんなバカ話をしていたのを、「怪盗ピスタチオ」を聴いて思い出したんですよ。これも４人組の怪盗の話だということで。こっちに女性はいないけどね。でも当てはめるとしたらブーランジェはやっぱり松浦さんかな？　しかしいい曲だな怪盗ピスタチオ。こんな短い歌詞の中に、世界観と物語がきちんと詰まっていて、過不足なく受け取り手が理解できるのが素晴らしい。モーターガールといい、北條さんのこういうストーリー性のある歌詞好きだなあ。ところで昨日部屋に入ってきた姉がこの曲を聴いて言うことには、「コレクターズに似てるね」とのこと。なるほど、言われてみればこの軽快でポップな曲と歌詞の感じが、初期のコレクターズっぽいと言えないこともないかも！　コレの初期曲も好きなのが多いので、私がこの曲に入れ込んでしまうのもその辺が好みだということかもしれません。

あと「最後の夕景色」の「意味もなく笑顔ふりまいては全部煙にまいて　ごまかしてた僕を責めもしない君のいじらしさ」のあたりの歌詞が非常に松浦さんっぽくて好き。煙にまくって。ついライブでのあの電波MCを想像してしまって、切ないラブソングにニヤニヤしてしまうのも困りものです。

早くライブに行きたいなー。