ハッピー&ラッキー

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健康と有頂天とナゴム

2005-05-31 | 音楽
さっき、イープラスからのDMで、「健康」が12年ぶりに新作を上演するという情報を知りました。

健康とは現在、ナイロン100℃の座長を務めるケラさんの劇団。まだ学生のころすごく好きで初めて見に行った芝居は健康の「スマナイ」でした。公園に建てられたテントに靴を脱いで入って袋に入れた靴を持ち、観劇した記憶が。足が痛かった。その流れでモンティパイソンも好きになったようなものです。ミーニングオブライフなんて何回見たことか。

ケラさんといえば、演劇よりもバンド有頂天でご存知の方も多いでしょう。私ももともとは有頂天のファンでした。というか今でもファンです。若い人には、バラエティ「銭金」のオープニングに流れるパンクバージョンの「心の旅」を歌っていたバンドだといえば分かってもらえるでしょうか。ファンクラブも入ってました。解散コンサートにも行きました。初めて行ったライブハウスは有頂天のELLでした。いまだに私の音楽の好みの原点にいるバンドの一つです。ポップでシュール、ナンセンスでパンクな音楽は、まさに他のものでは代えの利かないバンドでした。

ケラさんにはもう一つの顔がありました。インディーズレーベル「ナゴムレコード」の社長です。このレーベルにも奇怪な面白いバンドがたくさんあって、よく聞いていたものです。現在は大物になってしまった石野卓球が、電気グルーブの前にやっていた人生、言わずと知れた大槻ケンヂの筋肉少女帯、紅白にまで出たたま、先日亡くなった漫画家中尊寺ゆつこのロシアバレエ団、コレクターズの小里さんが在籍していたピッキーピクニック、現在プロジェクトXのナレーションでおなじみの、田口トモロヲさん率いるばちかぶり、現在も活躍中カーネーション、トモフスキーのカステラ、木魚、ミシン、ミンカパノピカ、枚挙に暇がありません。私も今、こうして並べてみてメジャーになった人が多いのにびっくり。トモロヲさんなんて、ステージの上で炊飯器の中の炊きたてご飯にうんこしたことあるような人なのに、今やNHKの看板番組に出てるんだもんなあ。

こういった人たちが活躍するにつけ、「ケラさんとかかわった人は売れるのに、ケラさん(有頂天)は売れないね」と、よく友人と話していたものですが、そんなケラさんも現在はすっかり演劇畑の有名人。芸能人と商業演劇をやっているさまは、ちょっと寂しくもありましたが、嬉しくもあったものです。そんなさなか健康の復活。果たして当時のように面白いのか、それともつまらなくなったのか、それともかつてよりもパワーアップしているのか。夏に東京行く予定に合わせて、見に行って来ようと思います。