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春を愛する人は、心優しい人。

千年の書斎(散文詩)

2007年06月08日 18時42分25秒 | 若い詩歌
  千年の書斎、詩文の避難。

  千年の書斎、聖賢の隠居。

  千年の書斎、唐宋元明清。

  千年の書斎、灯窓弦眠心。

  千年の書斎、永遠の所載。

 注:今日は「千年書斎」という散文を読みました。それを要約して音読を生かしながら、以上の「千年の書斎」を書きました。中国の書斎文化をどれぐらい伝えているかが分かりませんが、ごゆっくり楽しんでください。「灯窓弦眠心」は書斎文化の核心だと、私は思っております。
 「唐」対「灯」ー古代の中国では電気などがまだありませんでしたから、灯火を用いて読書するのは一般的でありました。
 「宋」対「窓」ー「寒窓苦読」という言葉があります。「窓」が書斎文化の一つとして、中では伝統的な透かし彫りが多くあり、中国特有の趣が現われます。それに「深窓」などの言葉からもその趣が感じられると思っております。
 「元」対「弦」-古代で楽器を「糸竹」だと呼びました。ですから、「糸竹」を「管楽と弦楽、楽器の総称また音楽」などと考えたらば、間違いないです。
 「明」対「眠」-「春眠曉を覺えず,處處啼鳥を聞く。夜來風雨の聲,花落つること知りぬ多少ぞ。」という詩を知る日本の方が少なくないと思います。ですから「眠」は理解できると思っております。そして、ここの「眠」はただ「寝る」あるいは「眠る」の意味だけでなくて、のびのびして読書を楽しむ人々の心のありようをも表します。
 「清」対「心」-ここで「心」を「心境」に理解したら、問題ないと思います。それに、「清朝」の「清」は「清い」の「清」でもありますから、書斎文化における清くて静かな心を追求する目当も分かってくれるでしょうか。
 以上で一言説明いたします。