「万葉集」は日本に現存する最古の歌集だといわれる。全文が漢字で書かれており、漢文の体裁をなしている。しかし、歌は、日本語の語順で書かれている。歌は、表意的に漢字で表したもの、表音的に漢字で表したもの、表意と表音とを併せたもの、文字を使っていないものなどがあり多種多様である。
編纂された頃にはまだ仮名文字は作られていなかったので、万葉仮名とよばれる独特の表記法を用いた。つまり、漢字の意味とは関係なく、漢字の音訓だけを借用して日本語を表記しようとしたのである。その意味では、万葉仮名は、漢字を用いながらも、日本人による日本人のための最初の文字であったと言えよう。
「久佐麻久良 多妣乃麻流祢乃 比毛多要婆 安我弖等都氣呂 許礼乃波流母志」
のような防人歌もあれば、ほかにいろいろな歌もある。上のそれを仮名で書くと、
「草枕 旅の丸寝の 紐絶えば 我が手と付けろ これの針持し」
になる。意味上では全然漢字と関係ないもので、現代日本語に訳すれば、「旅の丸寝をして紐が切れたら、自分の手でお付けなさいよ、この針をもって」という意味のはずで、遠き九州などで防人をしてた人々の有様がうかがえるのであろう。
これを中国詩歌にして言えば、「辺塞詩」に属するだろう。
さて、新万葉仮名という題を付けたが、実を言うと、僕なりの自己流なので、できるかどうかはまず問題である。
中国国内で、携帯にショットメールを発送する時、日本語入力するのはだめなので(できるものもあろうか、知らないが)、時々漢字で日本語を入力する。たとえば、名前の後ろに付くその「さん」はよく「桑sang」に書かれる。台湾などでは「おばさん」はよく「欧巴桑」に書かれる。
この前,友とショットメールを送る時、漢字を使用した。
「有難う」は「阿礼伽陶-A LI GA TAO(ピンイン)」。
「頑張ります」は「鋼靶力馬嘶-GANG BA LI MA SI(ピンイン)」。
この表記はちょっと日本語速成のために使われる方法によく似ている。すなわち、日本語の下に「中国語のピンイン」を書くという。もちろん、発音に問題ある。
ここで言う「携帯用新万葉仮名」というのは上の「阿礼伽陶と鋼靶力馬嘶」のようなものである。もちろん、「有難う」を中国語のピンインで表記すれば沢山の漢字が出てくるが、わざと上述の「阿礼伽陶」を選ぶのは原因がある。なぜかというと、「礼はお礼の礼で、ピンインで読めば、LI」である。日本人は「有難う」を言うとき、よく「お辞儀」をする、これは「お礼」に似てる。また「陶」は「ピンインで読めばTAO」である。瀬戸物という意味もあれば、「楽陶陶」のような表現もある。つまり「陶」に「うきうき、嬉しい、気持ちいい」という意味もある。
全体的にいえば、「お礼の言葉をしてから、相手も心に嬉しく、また気持ちよく感じるだろう」と。
次の「鋼靶力馬嘶-GANG BA LI MA SI(ピンイン)」も同じである。そのピンインに当てる漢字を見れば、「三国志」に登場した張飛のような英雄好漢が連想できるだろう。騎馬戦で矢を射る英雄の姿、また馬が嘶くこと。これは「力いっぱいで頑張る」というイメージだろうか。
ほかにいろいろあると思うが、今日はまずこの辺で。退屈な文字ゲームだと思う人がいると思うが、気の毒だ。
編纂された頃にはまだ仮名文字は作られていなかったので、万葉仮名とよばれる独特の表記法を用いた。つまり、漢字の意味とは関係なく、漢字の音訓だけを借用して日本語を表記しようとしたのである。その意味では、万葉仮名は、漢字を用いながらも、日本人による日本人のための最初の文字であったと言えよう。
「久佐麻久良 多妣乃麻流祢乃 比毛多要婆 安我弖等都氣呂 許礼乃波流母志」
のような防人歌もあれば、ほかにいろいろな歌もある。上のそれを仮名で書くと、
「草枕 旅の丸寝の 紐絶えば 我が手と付けろ これの針持し」
になる。意味上では全然漢字と関係ないもので、現代日本語に訳すれば、「旅の丸寝をして紐が切れたら、自分の手でお付けなさいよ、この針をもって」という意味のはずで、遠き九州などで防人をしてた人々の有様がうかがえるのであろう。
これを中国詩歌にして言えば、「辺塞詩」に属するだろう。
さて、新万葉仮名という題を付けたが、実を言うと、僕なりの自己流なので、できるかどうかはまず問題である。
中国国内で、携帯にショットメールを発送する時、日本語入力するのはだめなので(できるものもあろうか、知らないが)、時々漢字で日本語を入力する。たとえば、名前の後ろに付くその「さん」はよく「桑sang」に書かれる。台湾などでは「おばさん」はよく「欧巴桑」に書かれる。
この前,友とショットメールを送る時、漢字を使用した。
「有難う」は「阿礼伽陶-A LI GA TAO(ピンイン)」。
「頑張ります」は「鋼靶力馬嘶-GANG BA LI MA SI(ピンイン)」。
この表記はちょっと日本語速成のために使われる方法によく似ている。すなわち、日本語の下に「中国語のピンイン」を書くという。もちろん、発音に問題ある。
ここで言う「携帯用新万葉仮名」というのは上の「阿礼伽陶と鋼靶力馬嘶」のようなものである。もちろん、「有難う」を中国語のピンインで表記すれば沢山の漢字が出てくるが、わざと上述の「阿礼伽陶」を選ぶのは原因がある。なぜかというと、「礼はお礼の礼で、ピンインで読めば、LI」である。日本人は「有難う」を言うとき、よく「お辞儀」をする、これは「お礼」に似てる。また「陶」は「ピンインで読めばTAO」である。瀬戸物という意味もあれば、「楽陶陶」のような表現もある。つまり「陶」に「うきうき、嬉しい、気持ちいい」という意味もある。
全体的にいえば、「お礼の言葉をしてから、相手も心に嬉しく、また気持ちよく感じるだろう」と。
次の「鋼靶力馬嘶-GANG BA LI MA SI(ピンイン)」も同じである。そのピンインに当てる漢字を見れば、「三国志」に登場した張飛のような英雄好漢が連想できるだろう。騎馬戦で矢を射る英雄の姿、また馬が嘶くこと。これは「力いっぱいで頑張る」というイメージだろうか。
ほかにいろいろあると思うが、今日はまずこの辺で。退屈な文字ゲームだと思う人がいると思うが、気の毒だ。