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春を愛する人は、心優しい人。

有名人自殺から

2007年06月04日 14時19分39秒 | 時事雑感
 有名人の自殺は古来珍しくない。最近大騒ぎになったのは、松岡農相の自殺だ。
 「政治とカネをめぐり追及の渦中にあった農相の自殺で安倍政権は大きな打撃を受けた。」と05月28日のニュース特集に共同通信がそうコメントした。
 中央テレビ局(cctv)の報道によれば、日本のある精神科医者が「訴える相手がいないので、孤独の中に自殺を遂げてしまったのではないだろうか。」と推測したとのことだ。その「有名なアナウンサ」が、「さてと、高層リーダーらの政治的成果や失敗だけでなく、心理的健康にも注目すべきである」とコメントを加えた。
 恐ろしい名詞の一つとして、「自殺」が古くから垢脱ぎの一手段として使われた。が、その効果はよくない。「黄河に飛び込んでも垢が脱げない」と、中国の古い言い方がある。そして、「自殺」の字面からみれば、「自分で自分を殺す」という意味だが、本当に殺したか。僕は疑いを持つ。殺されたのはただその命だろう。自殺そのもののさざ波が広がった。
 だから、不正や間違いに臨んで、逃げることはないんだ。適切な態度は、それに直面して認めて反省することだ。多分この経過の中には非難や皮肉が黄河の洪水のように押し寄せてくるんだろうが、この頃の「黄河」に飛び込んだら、垢が脱げるんだ。
 政治、カネ、性など欲望のウイルスによってかかった病や自殺に対して、予防注射する必要があると思う。だが、注射用薬剤は特別だ。それは「常の反省と清聴」だ。