
秋の蝉鳴いてやまざる高楽寺
高尾駅南口より仮住まいの留学生寮までには、この高楽寺の山門前を通らなければならぬ。
9月末の東京はまだすこし暑かった。ある午後、一人で高楽寺を散策した。境内には、樹齢二百年以上の枝垂桜が生きている。
どんよりした空の下に、一人で寺院散策するのは何よりいいことである。
極楽の世はいったいどんな様子であろうかはまず別にして、この高楽寺だけが名の通り、最高の楽を感じさせるのであった。
境内は広いとは言えぬ。地元の祭りの時、このしだれ桜もライトアップされるという。想像してみると、あの幻のようなライトアップがきっと最高であろう。
しだれ桜の木の下に立って、暫く秋の蝉を聞きながら、のんびりした午後だった。
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