緑 島 小 夜 曲

春を愛する人は、心優しい人。

夕日と西川

2011年08月27日 16時37分44秒 | 時事雑感
 

 故郷の県域開発につれて、新しい西橋も運動場も完成された。夕日浴びて母と散歩に出かけた。

 僕の小学校は昔、「西橋小学校」だった。十年前は石油希望小学校に改名された。中国陸上第一の油井の遺跡が校庭に保存されたからであった。その油井を言えば、日本にすこし関わるそうである。



 小学校三年の時、日本の訪問団が我が校を訪ねてきた。日本の文具やノートなどを学生に送ってくれた。一部の学生だけがもらえたから、残念なことには、僕はその一部にはならなかった。その後、遺跡の石碑を読んだ。清末民初、地元の政府が佐藤弥九郎という日本の石油技師を招いて、油井を開発しようという。その技師のもとで、中国陸上で最初に石油が湧き上がった。

 同窓なら、誰もこの遺跡をしばしば小学生時代の作文に書いたではなかろうか。

 昔の西川(川より渓谷のほうがもっと的確であろう)も県域の開発の潮に埋められ、何階建ての朝市の売場になった。われわれの少年時代なら、その西川が楽園である。オタマジャクシを掬ったり、ガマを捉ったり、蛍を見たりしたことがある。今はもうこんな風景がまれに見られない。小学校は静かに川の畔にあるが、小学生らはみんなコンピューターゲームに夢中して、ガマには興味を持たなかろう。

観光開発意識

2011年08月25日 08時58分32秒 | 心境写生
 2009年杭州へ学会に参加した時のことであった。会場のホテルのホールの隅っこに杭州観光案内のパンフレットが多国言語に翻訳され、置かれる。それに、自由に取って行くこともできる。

 
 
 杭州市内だけでなく、都市周辺の観光名所や自然風光などもその一冊に詳しく紹介された。さらに、レジャーマップ一枚で杭州の名所旧跡を手書き様式して紹介した。それに「杭」という文字を東屋や楼閣の形にたくみにデザインされた。
 この意識がいいと思う。西安のホテルでは同じようなものはないようである。

 

 西安は国内海外有名な古都として、杭州のこれを学んだほうがいいと思う。

夏休みの終わり

2011年08月24日 09時04分36秒 | 心境写生
 なんといっても、夏休みは子供たちの特権のようである。もちろん、教師として夏休みを過ごすことができるが、子供のようなわくわく気分じゃない。

 僕は小学校の頃、たいてい夏休みの終わりに宿題(新出漢字を一字十回写す、日記など)を一夜漬けに終えたものだ。夏休みの最初の日々に、ちゃんとプランのようなものを作っても、なかなか最後まで遂行することができなかった。いわゆる「三日坊主」だった。しかし、今から思えば、たいていの子供は僕と同じだ。夏休みプランを作っても、紙上のプランにすぎない。

 今週は夏休みの終わりだ。来週から新学期である。

 大学教員になってから一年。楽もあれば苦もある。

 夏休みの終わりに、新学期のプランを作らなければならない。

 去年は五十音図順で教師教養の基準を作ったが、今からみれば、自分がどれほど成長しているのであろうか。

あ:愛
い:色々な知識
う:美しい言葉使い
え:笑顔
お:親のようになる
か:活発
き:危機意識
く:苦情を言わないこと
け:慧眼
こ:声
さ:差別しないこと
し:躾
す:素直
せ:精一杯
そ:想像力
た;態度
ち:忠実
つ:強さ
て:手振り
と:遠く見える
な:内的要求
に:日記をつける
ぬ:ぬくぬく
ね:熱情
の:能動的
は:把握
ひ:必死に
ふ:不偏の立場
へ:平和
ほ:方法に注意すること
ま:真面目
み:魅力
む:無理しないこと
め:目つき
も:持てる
や:優しさ
ゆ:ユーモリスト
よ:世を知る
ら:ランプのようになる
り:理性
る:累進
れ:礼儀正しい
ろ:露出しないこと
わ:話術

立秋から

2011年08月23日 11時25分36秒 | 心境写生
 立秋した。

 残暑も先週の雨で終わりを告げた。


 延安の夏は短い。



先週の残暑にはこれは不可欠であろう。清涼油である。あの緑色のちいちゃい瓶はいかにも夏の風物である。


 
白星のこがねむしがわが窓に飛んできた。


 
立秋の雲一抹の天の原

 
 
古都の書院門で作られた判子。玉製に赤き提げ糸。



この夏休みは俳句がテーマだった。

今夏の俳句

2011年08月14日 11時02分49秒 | 俳句和歌
福を呼ぶ白象の坐や夏に入る

草刈女挟み合ひけり茎の音

採点を終へ日曜日花えんじゅ

空青き子犬に追わる夏の蝶

緑陰や石碑に刻む草書体

片陰の奥に飛び込む胡蝶かな

七夕や御粥をうまく作りけり

延安の夜にまぎれて蝉鳴けり

蛾の音や『菜根譚』を読みかけて

宝塔山仲間と飲みし檸檬水

夏期講習の点呼の声の響きけり

夏期手当支給の後の無表情