久しぶりの子育て編となりました
平行感覚や広い視野を持った時、違う世界が見えてきます
中学生は定期考査が行われている学校と既に結果の出ている学校とが混在してします
また塾内テストでは、難関クラスの生徒さんのみですが講師採点による点数が出ています
知識も努力もまだムラのある中学生は
一喜一憂する事が多く、前回のテスト結果が良かった教科は今回落ちていたり
気が向いた教科だけ高得点を取れて納得していたり・・とテストに対する認識も対応も
まだ、凸凹している感じがあります
教育現場で問題になっているのは学力だけではありません
高校生になると、進学に関してや遊びに関しても本人の意思が尊重される事による「環境の変化」
自立の過程のなかで起こる「精神的な変化」
によるトラブルもありますし
コミュニケーションの問題も複雑になっている現代では
不登校や中退も増加傾向にあります
こうした問題が多くなるのは5月あたりから始まりこの秋が多いように思います
期待や意欲を持って過ごした前期
思うように行かず落ち込む後期
と言った感じでしょうか
子ども達の心にも疲れが出始めます
常に前向きで意欲的に何にでも向き合うお子さんの姿は微笑ましいですが
ふとした瞬間に立ち止まる時があります
テストの結果が悪かったり、成績が取れなかったり・・と自分の努力が報われなかった時にそうなり易い
「何の為にこんなに頑張ってるんだろう?」と
今まで考えてもいなかった感情が目覚めるように沸き起こるのだそうです
ある方は「アイデンティティを持たない年齢ゆえ」であり
「自分が何者なのか?何の為に何をするのか?」という疑問に対して答えを探し始める時
生じる自分の中での”摩擦”から生活がスムーズに行かなくなる時期があると指摘していました
なぜ私がこんな事を書いているのかと言うと、実際に教室の中で起こっている事だからです
私にとってお預かりしている生徒さん皆さんが健全で楽しく学校生活を送って欲しいと願っていますし
その先も幸せになって欲しいと思います
合格実績も大切ですが、それよりもこの教室で過ごした事が
その後の人生で、強く生きられる基盤になって欲しいと言う思いもあります
都立の中堅校に進学した生徒さんは、これまで大学進学を考えた事はありませんでした
しかし、自分の将来を考えた時
「大学に行きたい」と思うようになったそうです
その時、同時に起こった感情は
「この学校にいたくない」という気持ちでした
私はその生徒さんと何時間も話し合い、ご家庭との希望も交えて今後に着いて意見を交換しました
私に出来る事は選択肢のご提案くらいしかありませんが、世界観の広がった生徒さんは
これまでの遅れを取り戻すべく、意欲的に勉強を始めました
英語検定は準2級まで持っています
しかし、本人は「どこで自分の英語力が止まっているのかわからない」と言い
中学1年の教材を手に取りました
そして1から問題を解き始めたのです
その時の表情と言葉が印象に残ります「楽しい!」「初めて英語が楽しいと思った!」
そして「塾長、わかったよ、英語力は中1で止まってた!!」
でも、準2級までもっているのに?と言うと「あれは感」と笑います
第三者として聞いている分には前向きでいいですが
親御さんは大変な気苦労がありますよね
でもこうして気持ちが前向きにさえなれば、走り出すんです
もしかしたらまた何処かで立ち止まる事もあるでしょうけれど、その時はまた支えて行こうと思います
学校だけが教育ではありません
欠点を叱るだけが家庭ではありません
受動から自発へ
スムーズに移行できるよう促して行くのは複合的な環境が必要ですね
成績も人格もデゴボコしながら成長して行くのだとすれば
それを見守る大人は山あり谷ありが当然と捉えて構えて
支えて行く覚悟が必要に思います
自立までの道のりを一緒に楽しむ気持ちも忘れたくないですね!