東京育伸会*塾長ブログ*親子で学びを楽しむ為に出来る事

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賢いコミュニケーション・LINEに潜む危険性

2016-05-25 14:24:33 | 子育て編

皆さんはLINEを使っていますか?

私はあまり機能は理解していませんが、便利なツールとして日々使っています

現代っ子は高校生ならもう100%に近い利用かと思います

 

世の中でもこうしたツールを使ってのトラブルが後を絶ちませんが

小さな教室の中でもこうしたトラブルがあり

現代っ子のコミュニケーションツールに潜む問題点を私も具体的に考える事が出来ました

 

現代の親世代が学生だった頃、離れた相手とは電話でしたね

その前の世代になると手紙だったのでしょう

電話でのコミュニケーションが普通になり始めた頃

大人からは

「会って、相手の顔を見て話をしなさい」と諭されました

実際、事務的な用件をいちいち会って話をしなくてはならないというのは面倒で非効率的です

しかしそんなやり取りでも、相手の顔を見て話す事で様々な情報を手にしていた事がわかります

好意的なのか?消極的なのか?

もしくは

元気ない?なにか悩んでいそう・・

など

顔を見るからわかる事ですね

 

電話での会話でもそこまで読み取る事もできないし、意思疎通が計れないと言われて来たのに

それが今や文章でのやりとりに取って代わり、コミュニケーションはより複雑化しています

LINEの問題点は他にもあります

追い打ちをかける理由の一つに”文章力のとぼしさ”があります

国語の授業でもわかるのですが、自分の気持ちを言葉にしたり筆者の考えを読み取るなどを得意としている

生徒さんがどれほどいるでしょう?

そうした力が得意ではないのに生活の中で文章力を駆使したコミュニケーション機能が

使いこなせるはずはありません

言葉を使いこなせないのに、文章だけでコミュニケーションを取ろうとうとすれば

トラブルが発生するのはある意味当然です

 

その他の問題点として、”言葉のやり取りが出来ない”という欠点があります

お互いが自分の意見主張することにだけ集中してしまい

言葉のキャッチボールができていません

感情だけが先走るので、主語もなく、何に付いて話し合っているかすらお互いにズレている場合もあり

意見が食い違っていても気がつかない

相手の真意を読み取らずに話が進むという状態に陥る事がありますね

 

また、”一度理解してから返事をするという冷静さが後回し”にされます

相手の顔を見て会話している時に得られる情報が何もない状態の中で

”既読”が付いてしまえば返事をしなくてはならないという暗黙のルールに従い

即座に返事を送ろうとする事がトラブルを加速させています

その逆で返事をしたくない場合は”既読”を付けない為に無視するという手段が使われ

それによりお互いの関係は更に悪化して行きます

相手の意見や気持ちをよくよく考えるという過程をとばし

一時の感情を安易に文章に残してしまう事は

大きなトラブルに発展する危険性が大きい事は誰が考えても同じでしょう

 

子ども達の認識の中でも

”大切な話”はLINEでするべきではない

という考えを持っている子といない子がいるようです

そうした認識の違いもトラブルを起こす引き金にもなっているように感じます

 

皆さんのお子さんもLINEを頻繁に使っている事でしょう

しかし、ひとたび

ボタンの掛け違いが発生してしまえば悪化の一途をたどる機能だという事を

お子さんとよくよく話し合っておく事をお勧めします

『大切な話なら、明日会って話をしよう』

トラブルになりそうなら、そう返事をするようにお子さんにアドバイスしておく事も

有効なのではないかと思います

 

便利なツールですが

そこに賢さがなくては使いこなせない事も忘れてはいけませんね

そして、そうしたトラブルに我が子が巻き込まれないように

あらかじめご家庭で話し合っておく必要もあると感じました

 

 

 

 


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