東京育伸会*塾長ブログ*親子で学びを楽しむ為に出来る事

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受験ストレスに負けない受験を!

2016-02-20 15:15:12 | 子育て編

世界先進国の中で、日本の子ども達の学習時間は実は少ないと言う事を

ご存知でしょうか?

それに比例するように、自己肯定感も低い子どもが多いのも日本です

そして、その自己肯定感は学歴に比例して

低い子どもほど、自己否定が強く

自分を価値のある存在だとは思えないようです

これらは私が今読んでいる本からの抜粋の話ですが

実際、私も感じている所でもあります

 

世界の子ども達とコミュニケーションをとって来た事は無いので

比較は出来ませんが、ネット社会ですから

世界の子どもの育て方、考え方を数年前より知る事はできます

 

日本の子ども達に足らない力は入試力ではないと思っています

素直な性格から生まれるメリット・デメリットが現代の子ども達を作っている

んですよね

素直で、思いやりがあり、自分より相手を重んじるからこそ

自己主張が弱くなり、他人の言いなりなる事で物事を穏便におさめようとする力が働き、

その結果

自分のうちに溜め込んでしまうと言うのは、子ども社会だけでなく

大人の世界でもありがちな話です

 

受験においても、そうした”性質”が色濃く現れて

受験期にモチベーションを落としてしまったり、最悪の場合は「鬱病」に近い状態になり

最終的には受験を諦める事もあり得ます

受験期にこうした状態になるのは、先ほども書いたような性格のお子さんに多く見られますが

年々増加の一途を辿っているようです

 

実際、私の娘もこうした受験ストレスを強く感じている一人だったと思います

受験ストレスで失敗してしまう一例として

今日は私の娘の事を書きたいと思います

 

高学歴の講師と共に塾を運営する塾長の娘としてのプレッシャーは

周りが思う以上の物でしょう

学校でも、模試でも良い成績をとって当たり前でなくてはならない

誰も口にはしなくても、娘の中でそのプレッシャーは大きく重くなるばかり

だったようです

娘がストレスを抱えているサインは実は中学生の頃から始まっていました

成績を落とすわけにはいかない、という自責があり

生徒会や部活動にも参加しながら勉強に手を抜く事はありませんでした

しかし、それは自責からであって

そこに自分の意思があったのか?というとその気持ちは50%ほどももなかったでしょう

良い成績をとるのも、自分がそうしたいからではなく

立場上するしかなかったのでしょうね

高校受験機には偏差値が65を超えた辺りからストレスに支配され

逆に勉強が手に付かなくなっていったように思います

そして、塾長の娘として晴れ晴れしい合格を手にしなくてはならない

というプレッシャーは最強のストレスとなり、娘は高校受験を失敗します

難関校には失敗した物のそれでも上位校には進学しました

しかし、自分のいるべき場所ではないという自責は強く自己否定はさらに強くなり、

学校も、自分も勉強も全てを否定し始めてしまいました

 

娘の場合、その立場を考え、誰からでもないプレッシャーを感じ

「自分が思い描く優秀な生徒」になるしか、そのプレッシャーから逃れる事が出来なかったのだと思います

親ばかですが、心の優しい真面目で素直な子です

親が成績の事をとやかく言わずとも自分で自分を追い込んでしまうタイプなのです

 

中学の頃から受験ストレスに対する兆候がありました

おそらく、ストレスを抱えている子の殆どに現れる傾向だと思います

・朝起きられない

・寝付きが悪い

・ボーっとしてしまう

・集中力が続かない

・急に感情の起伏が激しくなる

・学校に行きたがらない   等です

これらのサインを逃してしまい、長期化すると鬱病などに進行してしまいます

サインを見逃さず、対処する事が受験期にできる親のサポートだと思います

これらが発展して、体調に変化をもたらし始めると

・食欲が無い、もしくは過剰摂取する

・朝にお腹の調子が悪くなる、熱が出る

・頭痛がする

・蕁麻疹や発疹が出る   等になっていく

 

娘の場合は、第三者からの圧力ではなく、自分自身の性格からくるストレスだったので

改善はとても難しい例です

最終的に私は浪人を覚悟で塾をお休みさせる事を決めました

とは言っても、週に1回の通塾は続けさせました

4ヶ月間、週1回の通塾のみ、その間に受験ストレスからの脱出をはかり

立ち直るのを待ちました

 

教室には、受験ストレスで悩んでいる生徒さんやそのご家庭の親御さんもいらっしゃいます

周りの大人の取り組みで、こうしたストレスから早期に改善できるように心がけています

受験期は勉強だけでは乗り越えられないと言う事を

親御さんが自覚して頂き、子どもに寄り添う姿勢を見せる事が大切ですね

 

娘は今、元気に勉強しています

もう自責から勉強しているのではありません

本当の意味で、自分の為の目標や目的を明確にし、自分の為に頑張る事を理解しました

浪人と言う結果になりましたが、これからの人生に向けて

意義のある選択だと思っています

 

受験ストレスを克服した経験が、人生でのストレス免疫力に繋がるとも

その本には書かれていました

確かに、そうだと共感しています

お子さんの受験での親の関わり方が重要だと言う事も言えます

どこに合格したかに注目されがちですが

何を身につけて進学できたか?がご家庭と本人にとっては一番大切な事だと私は思います

今日の話は

受験生とそのご家庭にとって参考となれば幸いです


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