英語という教科の得意不得意という自意識はいつ、どうして芽生えるのか?
と考えた時
「単語力」が大きいと私は思います
昨日は浪人生・現役生とそんな話をしていると、「文法」じゃないんですか?
という主張をしてくる生徒さんがいました
文法とはつまり「組み立て」の部分になるので、知っていなければ
確かに単語を知っていても使う事が出来ないかもしれませんが
例えば何かを作ると仮定して
「部品」がなくては「組み立てる」事は出来ないのではないか?
という問いかけをしました
組み立て方を知っていても、部品だけが揃っていて知識がない場合も
どちらも完成には至りませんよね
今ちょうどHive kidsの準備で内装工事があったり、遊具を揃えたりしていますが
まずは、木材や部品を必要なだけ準備する所から始まります
木材は言うなれば単語
そして組み立てる技術や知識が文法と考える事ができます
そんな話をしてから生徒さんに
「今、入試に足りるだけの単語力を100%とした時、自分の単語力は何パーセントあると思う?」
と質問しました
しばらく考えた後「20%くらいかもしれない」との返事
実際にそんなに単語力が足らないのか
自信がないからそう答えたのかはわかりません
しかし、圧倒的に単語力が足りていないと言う自覚は持っているという事がわかりました
それがわかっているなら、やるべき事も明確なのですが
殆どの生徒さんが単語テストを嫌がります
もちろん率先して単語テストをしたがる方が稀でしょう
嫌な事に立ち向かうには、それなりの理由や原動力が必要です
大人にとっては「入試に向かっているのだから当然」と考えてしまいがちですが
苦手な事と向き合う事を避けて来た子ども達にとって
それは想像以上に苦痛を伴う事なのかもしれません
一斉授業でひとクラスが数十人いるような場合は、逃げていても目立ちません
しかし、当教室のように一人一人に目がいくような少人数では
"逃げ場がない”のが現実です
それまでして来た事のない"苦手と向き合い、苦痛を乗り越える”という経験を
初めてこの教室で経験する生徒さんも少なくありません
単語力の不足の話から、1題国語を解いてもらいました
高3生に中3の国語の問題を渡したのです
30分近くかかった上に正答率もあまり高くありませんでした
中学英語を得意にするには小学生の国語を
高校英語を得意にするには中学での国語を理解していないと伸び悩む
と言われている理由がわかります
英語が苦手だから、と一言に言っても何が原因で苦手なのかは
人それぞれです
国語と単語力をまずは強化する事を中心に考え
自習を組み立てた方が効果的な場合もあります
この夏の計画に役立ててみて下さい