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休日はデジカメ持ってぶらぶらと📷

アメフト観戦記や読書日記を綴っていましたが、最近は古墳(コフ)ニストとして覚醒中!横穴式石室をもつ古墳にハマっています。

暗峠を歩く

2006-09-30 17:40:31 | 史跡を歩く
 先日、仕事が休みだったので大阪と奈良の県境にある暗峠を奈良県側より登ってみた。(大阪側から登る方が傾斜がきつくて大変であるとの話を聞いたので。)近鉄電車で壱分駅まで行き、そこから徒歩で登る事にした。第二阪奈道路に沿って登って行ったが傾斜が結構あってきつかったです。途中の棚田では稲穂が首を垂れており、彼岸花が満開でとても美しかった。彼岸花はモグラを田んぼに入れないために植えているとそうな。しばらくは木にさえぎられて何も見えなかったけど、そこを抜けると一面の棚田が広がっていました。そして遥か眼下には奈良の街が見下ろせます。
 ここは大阪から山一つ越えたところとは思えない一面棚田の牧歌的な風景が広がっていました。西畑という集落を抜けて行くと、藪の中に本陣跡と書いた案内板がありました。特段それらしい建物は残っていないようです。
 この暗峠越えの道は古くは奈良時代からあるようで、この道は平城京と難波を結ぶ最短ルートだったようです。もしかしたらこの道を鑑真たちも通って奈良の都に入っていったのかもしれないよね。
 しばらく歩くと、生駒スカイラインの下をくぐって峠の茶屋へ。いよいよ暗峠を越えます。暗峠の石碑の前で刊行のパンフレットでも作成しているのかモデルさんを使って撮影をしていた。カメラマン・モデル・レフ板持ちの3人組で結構ラフな構成なんでちょっとびっくり。
 このあたりだけ石畳になってます。地元の人に聞くと大阪側と奈良側では石畳の敷き方が違うそうです。大阪側が荒いそうですよ。何となく納得。
 斜め向かいに説明板がありました。この辺りから一気に下りに、周りには棚田は広がり、大阪にもまだこんなところが残っていたんだと思わず感激。こういう棚田のような風景は、農業政策としてだけではなく景観対策として考えていく必要があるんではないのかなあとふと思う。
 途中弘法水と書かれた湧き水がありました。でも大腸菌等がいて直接飲んではいけないそうです。昔、生駒山系の水はいいといって水道にも混ぜていたような気がしたんですけどもうやっていないのかな?環境の汚染はこんなところにも現れてるんでしょうか。
 この辺りから坂が急になり膝ガックンガックンしながら降りていきました。しかしこの狭い道軽自動車であがってくるのを発見。すっげー。
 道の下に修験道を思わせるようなお寺を発見。境内には滝も見えました。とにかくガックンガックンしながら徐々に下へ。眼下には大阪平野。スモッグでかすんでたけど遥かに大阪城も見えました。
 しばらく行くと暗峠奈良街道と書いた石碑と松尾芭蕉の句碑がありました。松尾芭蕉はこの道を通って大阪に入って、そしてなくなったそうです。句碑には「菊の香に くらがり登る 節句哉」という句が刻まれています。秋のころ此処を通ったんだろうか?
 そしてゴールは枚岡神社。だいたい4時間ぐらいで歩けましたが、下りはかなりきつかったです。でもまだ大阪の近郊にこんな美しい風景が残っているということが感動でした。
 暗峠って何で暗峠というか知ってます?その辺りが木で覆われて暗かったからだとか言われてますがあんまりよくわかっていないそうです。
 日本の道百選にも選ばれています。



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