マミさんがしばらく前から楽しそうに内緒話を聞かせるように、一照さんの古希祝いをしたいのよと話していた。
準備中の会場
構想はできてるの。
港の事務所の海の見える広い部屋を借りて、マシュカのケータリングを頼んで。
ついでに私とみんなの喜寿も傘寿も還暦もお祝いしちゃう。いいでしょう?
それがついに先日、万事整い執り行われた。
(私が3週間休みなしの出張の合間のたった1日のお休みだって、参加する以外ありえないよね)
一照さんはもちろん、祝われる人たちも祝う人たちもみんなうれしそうでたのしそうで、全部が大成功だった。
人生の先輩たちは元気いっぱい、あったはずの傷も苦しみもぺろりと身に換えたような輝きよう。
生きることを寿ぐこと、歳を重ねることのめでたさ、が交響曲のように響き渡った。
マミさんの思い描いた通りになったのかな。
マミさんの中に生まれた種子から世界に表れて花開くまで見られてしあわせだった。
一照さん、みなさん、おめでとうございます。
マミさん、おつかれさま、そしてありがとう。
準備中の会場