おおさか佳巨 街頭演説のブログ

減価する地域通貨ですべての改革

日本文化を取り戻す政治思想とは

2007年07月21日 12時01分30秒 | 外務

日本文化というものは、古来より自然環境と調和して生きてきました。
これを破壊していったのは、西洋近代文明こそが成長であり、発展であるとした明治維新以来の考えです。
西洋近代文明を身につけたことによって、わが国はまさに成長、発展を遂げました。
それと同時に、この間に失ってきたものも多くあります。

ヨーロッパはその反省を始めていますが、アメリカは政府レベルにおいてはいまだにこの価値観を持っています。そして、この成長思想こそが、ガン細胞と同じような成長過程であり、その間違いに気づき、明治以前までに日本が抱いていた価値観を取り戻すときが、まさに今、「脱米入亜」なのではないかと思います。

つまりは、日本の伝統的文化を呼び戻すという事が重要なのです。
しかしながら、この「日本の伝統的文化」が大きく勘違いされてきているのも事実です。なぜならば、西洋近代思想を身にまとったまま、「日本の伝統的文化」が論じられたナショナリズムが存在しているからです。

そもそも国家の意識、日本国という意識は、明治以前には存在していなかったはずです。郷土という特定の地域を愛しており、その連合体が日本国であるとは思っていたかもしれませんが、西洋近代で言う国家論とは違うものを日本人は持っていました。

例えば下関に、イギリス軍が攻撃をしたとき、福岡側に住んでいた人々は、「ああ、あれは長州と欧州の戦争なんだ」との意識でした。つまり自分たちのところとは無関係であるという意識があったということです。

インドにおいても独立するときに彼らは一国であるという認識はありませんでした。彼らをインドと呼んだのは植民地にしていた英国です。西洋近代が国家をどんどん定義していきました。中東などは直線で線引きされた国家が多いのも、近代西洋の国家論によってなされたものです。つまり自然人として存在していた認識とは違うものを我々有色人種は植え付けられました。

これにより、アジア・アフリカの伝統はほとんど捨て去られ、西洋が世界の常識であると啓蒙されてきたわけです。小沢一郎民主党代表が「普通の国」と呼んだのも、西洋の先進国が普通であり、それ以外は普通ではないということからです。

このような思想は、日本人が本来持っていた「足るを知る」価値観を崩します。永遠の成長を求めだすために、領土や資源の争奪を産み出します。

経済的には、永遠の成長を可能だとしているガン細胞と同じ働きをする資本主義を好み、次々に自然を破壊していきます。ひいては弱肉強食を生み出し、自然資源そのものよりもお金を求める競争社会を作り出すわけです。したがって、安倍晋三自民党総裁は、保守を自称していますが、その保守とは明治以降に作られた西洋近代思想に基づく保守であって、日本の本来的な保守とは大きくかけ離れていることがよくわかります。

日本の伝統的文化とは、農林水産業を基本とし、その自然の恵みを神に感謝するところにあります。しかし、現代ではその交換手段であったはずのお金を何よりも崇める社会ができあがってしまいました。これはなぜなのかということをよく考えてみますと、西洋近代思想にどの政治思想もがとりつかれてしまっているというところにあります。

小泉純一郎前首相は、「青森のりんごなどは世界に誇れるものだからどんどん輸出しよう」と言っていました。つまりはりんごそのものよりもお金に変換させることに価値を置いている現代社会なのです。日本の伝統的文化とは、りんごそのものが獲れたという、自然の恵みに感謝することだったはずです。でも、今ではお金のほうがりんごよりも上です。神様の恵みよりも、人間が作った紙幣を崇めているわけです。

このような発想で、地産地消などできようもありません。また地球温暖化も進むばかりです。なぜなら、みなお金のために物事が存在しているという社会的価値観が蔓延しているからです。

韓国が竹島の領有権を主張しています。これはなぜかといえば排他的経済水域があるからです。竹島そのものには資源がないけれども、漁業権が重要です。では、日本の国内の水産消費量というものは、年々減ってきているのに、なぜそこまでして魚をとりに行かねばならないのか。これは魚そのものが欲しいのではなくて、お金に変換できる利権がほしいからでしょう。魚は腐ってしまいますが、お金は価値が維持されます。そこでこのような争いが起きるのです。

もしもお金中心社会でなければ、竹島を日韓両国とも主張しないでしょう。水産物は十分に足りているからです。また、お金だけで物事を考えようとするから日本国内の水産業者が衰退していき、円の力を利用して海外から安価な水産物を輸入する理由にもなっています。

農林水産物という、人間にとって本来必要なものが、お金にすりかわることによって、生命の尊さを忘れ、人々に争いの種をまいています。人間はもっと自然と密接に生きるべきであるのに、近代西洋の輸入学問によってこれまでの左右両派の政治思想は迷走しているわけです。こたえは簡単であるのですが、人間はどうしても余計な事を考えてしまいます。でも、日本人はもともと自然と調和して生きてきたわけですから、それを取り戻せばいいのです。しかも現代的な形でそれは可能です。それが平和党の言う自然主義経済なのであり、減価する通貨制度なのです。

 

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