前略、ハイドン先生

没後200年を迎えたハイドン先生にお便りしています。
皆様からのお便り、コメントもお待ちしています。
(一服ざる)

クリップス指揮 モーツァルト交響曲第40番・第41番(猫丸さんご推薦)

2011-10-06 20:17:51 | クラシック音楽
近頃は、クラシックのCDは大抵、中古ショップで購入しますが、
いつもお世話になっているのがディスクユニオンです。

先日立ち寄った際、『猫丸しりいず』という本が置いてありました。
ディスクユニオンのスタッフブログで連載されているコラムをまとめたもので、
著者は「猫丸」さんこと、中馬和博さんです。

さすがはクラシック専門館にお勤めだけあって、その知識量は膨大で
名曲・定盤から珍曲・迷盤まで幅広く紹介されています。
ためになる情報も大変多く、その上文章も面白いし表紙のイラストもカワイイ。
(でも840円はちと高いかな・・・)


その本の中で、
ヨゼフ・クリップス指揮/アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団の
モーツァルト交響曲第41番『ジュピター』が紹介されていました。

タイトルは『「普通」は非凡なり』です。

猫丸さんは、クリップスの演奏を聴いた後は、
「個性的で面白かった」ではなく「良い曲を聴いた」という感想が浮かんでくる
と書かれています。
そしてそれは、とても難しく一朝一夕にはできないことだ、と。


ドヴォルザークの『ドゥムキー』のところで書きましたが、
私もピアノ三重奏曲などは、有名なソリスト達が個性をぶつけ合う演奏よりも
生粋の?ピアノ・トリオのアンサンブルを重視した演奏の方が好きなのですが、
それと同じようなことかもしれません。

私はこの本を読むまで、恥ずかしながらクリップスという指揮者を知りませんでした。
モーツァルトの交響曲を買う時は、大抵古楽器や室内オケの演奏を選ぶのですが
大変感興をそそられたので、早速CDを入手しました。
(買ったCDでは「ヨーゼフ・クリップス/ロイヤル・コンセルトヘボウ」という表記でした)

モーツァルトの第40番と第41番が入っていますので、まず第40番ト短調から聴き始めました。
第41番『ジュピター』は大好きな曲ですが、第40番は有名な曲ですけれども
それほど好きではなく、実はほとんど聴きません。


ですが、今まで聴いた中で最高の演奏でした。
名曲中の名曲ですので今更こんなこと言うのもなんですが、この曲が好きになりました。
ゆっくりとしたテンポで始まり、丁寧にしっとりと美しい旋律を聴かせてくれます。
有名な旋律ですが、こんなにもたおやかで優しい曲だったとは・・・。
1曲聴いただけで言うのは性急ですが、これがクリップスの真骨頂なのでしょうか。

クリップスは根強い人気があるようですが、私も俄然、興味が湧いてきました。



追記
と・・・これを書いているうちに第41番『ジュピター』も聴き終わりました。
まさに「猫丸さん」の言葉通りでした。
涼しいを通り越して肌寒い秋の夜長。良い曲を聴きました。

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