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前略、ハイドン先生

没後200年を迎えたハイドン先生にお便りしています。
皆様からのお便り、コメントもお待ちしています。
(一服ざる)

映画 『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ! オトナ帝国の逆襲』

2013-07-15 20:48:16 | 舞台・映画など
ライムスター宇多丸さんのラジオ番組
「ウィークエンド・シャッフル」の人気映画批評コーナー「シネマハスラー」
(現在は映画時評ムービーウォッチメンというコーナーに変わっていますが内容は同じ)
で宇多丸さんがおススメした映画をDVD等で観るようにしています。

本来は映画館に行くべきなのでしょうが、
そもそも映画自体あまり観ない方なので、これでも自分としてはかなりの進歩です。

最近では、
  007スカイホール
  桐島、部活やめるってよ
  ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日
などなど・・・まあ観たというほどの数ではありませんが。


そんな宇多丸さんが激賞していたのが、
『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲』
です。

2001年の作品ですが、
監督の原恵一さん最新作(にして、初めての実写作品)
「はじまりのみち」の時評にあたり、この『オトナ帝国の逆襲』にも
改めて触れていました。


宇多丸さん曰く

  日本アニメ史、いや日本映画史に残る超弩級の名作
  クレヨンしんちゃんと思って舐めてると、泣き死にするぞ!

公開当時、
現番組の構成作家で、アニメライターもされていた古川耕さんから、
細田守(「サマーウォーズ」「おおかみこどもの雨と雪」等)に続き、

  「またすげえのが出てきた」

と薦められて観に行ったのが、原恵一監督の『オトナ帝国の逆襲』だったそうです。


子供向けの「クレヨンしんちゃん」としての"お約束"もちゃんと盛り込み、
ジャンル映画としてキッチリ作っている一方で、映画が"あるポイント"にさしかかった時、

  劇場中の、(子供たちを)連れてきた親という親、
  そして俺たち(宇多丸さん)みたいな大人たちが
  嗚咽 ・・・


このブログをお読みの方はおわかりかもしれませんが、
もともと子供向けアニメ(というか子供っぽいもの全般)が好きですし、
「涙腺決壊沸点?」も低いので、案の定、その"あるポイント"で落涙!
(いや、フツーのオトナが観ても絶対・・・!)


過ぎし日の懐かしい"匂い"に誘われて、過去(20世紀)の子供時代に戻り、
現在(21世紀)を、子供たちの未来を放棄しようとする大人たちと、
今を、家族を、そして自分たちの未来を取り戻そうとするしんちゃんたちの戦い!

楽しかった子供時代、懐かしい"あの時"を失う(大人になる)一方で
新たに手に入れた幸せ・・・(それを思い出させてくれる"臭い"!)

 あの時を経験したからこそ(生きてきたからこそ)今がある
 今を、そしてこれからを生きていくからこそ、輝く過ぎし日々

まさしく「日本映画史に残る超弩級の名作」でした。




第1回日本オタク大賞受賞(2001年度)
雑誌『映画秘宝』映画ベスト10 第1位(2001年度)

メリダとラプンツェルのおそろしの塔の森の上

2013-05-19 14:29:07 | 舞台・映画など
BRでアニメ『メリダとおそろしの森』と『塔の上のラプンツェル』を観ました。

アニメは好きですが、精神年齢が低いので、どちらかというと
丸っこい架空のキャラクターが出てくるドタバタものの方が好みで
(ディズニー・ピクサー系でいうとモンスターズインクみたいな)
人間が主人公のものは敬遠しがちだったのですが、どちらも大変面白かったです。


まず時間がそれぞれ、94分、100分と短めなのがちょうどいい。

『メリダとおそろしの森』
ストーリーを20文字程度に要約すると
「魔法で熊になった母と和解し自分も成長」といったところでしょうか。



三つ子(メリダの弟たち)も、途中クマになっちゃうのですが、
これがまたかわいい。

これが・・・


こう!



『塔の上のラプンツェル』
こちらも20文字程度に要約すると
「塔に囚われた王女を泥棒が助けて結婚」といったところでしょうか。
(こう書くとカリオストロの城みたい)



中盤の逃走劇は、ハリウッドアクション大作風の観せ方で手に汗握る?
(馬のマキシマスが影の主人公!)


日本語吹替で観ましたが、
メイダ役はAKBの大島優子さん、ラプンツェル役は中川翔子さん。

吹替を本職の声優さん以外の役者やタレントが行うのは好きではないのですが、
しょこたんはエンドロールを見るまで気が付かなかった。うまい!
大島優子さんもそれほど違和感なく・・・。


ただ、一番印象に残っているというか、感動したのは
『メリダとおそろしの森』の特典で収録されていた短編『月と少年』。



泣ける!!

映画 『トロン(Tron)』 (1982年)

2013-03-21 22:12:24 | 舞台・映画など
1982年製作の映画『トロン』をブルーレイで観ました。

公開当時はかなり話題になり、断片的な映像や音楽は記憶にありましたが、
ストーリーはほとんど覚えてませんでした(テレビ放送で観たかも?)。


数年前にブルーレイ・ディスク・プレーヤーを購入した際、
最初に買ったソフトは「2001年宇宙の旅」でしたが、
是非ともブルーレイの綺麗な画像で観てみたい、と密かに思っていたのが
この『トロン』でした。


ブルーレイのパッケージは↑こっちですが、
↓こっちのデザインの方が懐かしい感じが・・・。



暗い空間に青と赤のネオン発光、ポリゴンの立体表現など、
当時のコンピューター・ゲームを彷彿とさせ、懐かしさを覚える一方、
今見ても斬新な映像だと感じます。
(「敵(システム側)」の捜索モニターにパックマンが!)

舞台となるソフトウェアメーカー・エンコム社のボス、デリンジャーの
タッチパネル式のコンピューター(兼モニター)になっているデスクなんかは、
近年になってようやく本格的に実現されたテクノロジーなので、ちょっと驚きです。
(物語世界は決して近未来の設定ではないですから)


"現実世界の人間が仮想空間に入りシステムと戦う"というプロットといえば
「マトリックス」を思い出します。
『トロン』が「マトリックス」にどの程度影響を与えたのかはわかりませんが、
そこかしこに、その萌芽が見られます。

ラスボス?(マスター・コントロール・プログラム)が、顔だけで表現されていたり、
システムの世界に取り込まれてしまった主人公が人間(ユーザー)であるためか、
救世主的な特別な力を持っていたり・・・。


フルCGで作られてる部分は意外と少なく、
モノクロで撮影したフィルムに着色したりと、いろいろ苦労はあったようですが、
それにしても30年前にこの世界観!やはり傑作だと思います。

システムを使っている人間(ユーザー)の"アバター"的なプログラムがシステムの中にもいて
助け合ったり(愛し合ったり?)するのは面白いですね。


ストーリー的には、後半あまり派手な動きがないので、やはり中盤のバトルシーン?
特にバイク(ライト・サイクル)のチェイス・シーンが山場ですね。


この場面だけでも改めて観る価値があった。



このスピード感!世界観!ワクワクします。


さ~て、次は「トロン・レガシー」です。期待外れでないといいのですが・・・

映画『紙兎ロペ~つか、夏休みラスイチってマジっすか!?』

2013-01-23 21:04:35 | 舞台・映画など
DVD『紙兎ロペ~つか、夏休みラスイチってマジっすか!?』を観ました。

「紙兎ロペ」は、もともとのショートアニメを映画館で観たことはなく、
TVで取り上げられて知っていた程度でした。

もちろん、その「ゆる~い」感じが面白いなあとは思っていましたが、
あの"短さ"と"間"がいいのであって、劇場版長編アニメと聞いて
「えっ? マジっすか? 大丈夫なんすか?」と若干、危惧してはいましたが・・・


面白い!!!
つか、ここ近年で観た映画の中で一番面白かったっす。

監督の一人である青池良輔さんがTVの取材で、
「(ハリウッド映画風に)何分置きに盛り上がる、っていうように作った・・・」
と笑いながら語ってましたが、まさにそんな感じ。


夏休みの自由研究、姉ちゃんのピアス、サンバ隊・・・
幾つものストーリーが最後にうまく一つに纏まるし、伏線?も全部ちゃんと回収されていて、
素晴らしい脚本と編集ですね。

店の看板や図書館の垂れ幕(「読書感想文即売会」って・・・)とかのコネタも利いてるし、
なにより「ジョイフルランド」のテーマ曲が耳から離れない・・・

  ♪パ~パ マ~マ~も~一緒に~あ~そ~ぼ~~~~


アキラ先輩が自分家の工場でなに作ってるかをロペに問われて

  ファミレスのレシート入れておく、なんか透明なちっちゃい筒あるじゃないですか
  あれを作ってます・・・
  (「あれ」の商品名が「ファミレスムーズ」ていうのも・・・しかも国内シェア93%)

完全にツボにはまりました。


あと、サンバ隊のリーダーが、クビにしたメンバー、ホセを呼び戻す際の

  五月雨をあつめてはやし最上川
  わたしのとっての最上川は、ホセしかいません!

感動的な場面なんですが、意味不明です。


エンディングで「ジョイフルランド」のテーマがハモリになるのも卑怯です。

もう、何度観ても笑える。



ジャン・コクトー 『美女と野獣』 (1946年作)

2012-12-31 16:50:38 | 舞台・映画など
ジャン・コクトーが監督した映画『美女と野獣』を観ました。
1946年のモノクロ作品です。

「美女と野獣」のストーリーについては、

  魔法で醜い野獣の姿にされてしまった王子が
  真実の愛の力で美しい人間の姿に戻り、めでたしめでたし・・・

という程度の曖昧な知識?しかなく、ディズニーアニメ版も未見です。

加えて「映画」全般について
ああだこうだと言えるほど作品を観賞しているわけではありませんが、
やはり「古典」と呼ばれるものは観ておくべきだと感じました。


「(その時代に)可能な技術と独創的な発想で最高のものを創ろう」
という"心意気"と"美意識"でしょうか。
素晴らしいアイデアと映像の美しさ!

人間の手を使った燭台に火が灯るシーンには思わずハッとさせられました。

  服(マント?)の裾を翻しながら走る場面でのスローモーション
  白いカーテンが棚引く廊下を"動く歩道"のように進む面白さ
  野獣に抱きかかえられたベラの服が、部屋の扉を通りながらドレスに変わる描写
  野獣の手袋の魔力で屋敷に"瞬間移動"する方法の妙

余計な台詞を必要としない表現の数々・・・。


そして
野獣姿のジャン・マレーの威厳と悲哀を帯びた演技と、
ベラを演じたジョゼット・デイの凛とした気品のある美しさ。

正に「映画」を堪能した気分です。