上善如水

ホークの観察日記

『ダ・ヴィンチ・コード』

2006-12-20 18:37:08 | 映画

ようやく映画『ダ・ヴィンチ・コード』のDVDを観ました!

監督はロン・ハワード。主演はトム・ハンクス。原作はベストセラーになったダン・ブラウンの同名小説。

小説はとっても面白かったので、興味はあったんですが、なかなか観る機会がなかった作品です。

キリスト教にまつわる重大な秘密を、ルネサンス時代の有名な画家、レオナルド・ダ・ヴィンチの壁画「最後の晩餐」を皮切りに、様々なキーワードをからめて大胆に解き明かしていく本作。

聖杯の秘密。イエス・キリストは神か人か? シオン修道会にテンプル騎士団の目的とは?

キリスト教がベースにあるので、教会や修道会といっても日本人には聞きなれないかも知れませんが、そんなに違和感なく見れました。ストーリーもサスペンスタッチ。フランス警察の警部役でジャン・レノなど有名な俳優さんも出ています。

ルーブル美術館の館長が何者かに殺されるという事件が発生。しかも、瀕死の館長が最後に残したのは、自らの体を使ってダ・ヴィンチの「ウィトウィルス的人体図」を再現すること。

この事件をきっかけに大学教授のラングトン(トム・ハンクス)は、殺された館長の孫娘と共に、フランス警察や暗殺者に追われながら、この謎の死の真相に迫っていきます。

そしてそこには、歴史をゆるがすような巨大な秘密が!!

ルーブル美術館や教会や建物など、小説に出てくる舞台が映像で見れたのは嬉しかった♪

「最後の晩餐」を解説する場面で、イエスと隣の人物の姿がピッタリよりそう姿が明らかになった時はワクワクしました☆

でも前半は詰め込みすぎだし、後半はハショリすぎ。まあ、映画だから時間に制限があるのはしかたがないけれど、キリスト教の熱狂的な信者が自らを罰するシーン(男性の全裸!)をあんなに描写するくらいなら、他のシーンを長くして欲しかった(^_^;)

ラストも微妙に変わってたし。

ストーリー的にどうしても詰め込まなきゃいけない内容が多すぎて、今回はトム・ハンクスの演技を生かす余地がなかったのが残念。逆に言うとそれだけ驚くべきストーリーを扱ってるということで、もちろんフィクションが前提だけれど、「これってもしかして本当かも…」とつい思ってしまいました!

絵画に込められた暗号。図形の示す隠された意味。教会が何世紀にも渡ってひた隠しにしてきた歴史の真実とは?

こういうの大好きです☆

でもやっぱり小説のほうがドキドキするかな?

「Xファイル」みたいにTVドラマでシリーズ化したら面白いのに。


『わたしの頭の中の消しゴム』

2006-12-19 14:27:38 | 映画

TVで放送された韓国映画、『わたしの頭の中の消しゴム』を観ました☆
監督はイ・ジェハン。主演はチョン・ウソン。ソン・イェジン。
いやぁ~泣いてしまった!
最初はなんだか昔のトレンドドラマみたいな出だしで、建設会社の社長令嬢がちょっと乱暴な現場監督の青年と出会って恋に落ちていくという、よくあるパターン。
しかも演出がちょっと古い(^^)
でもいきなりテーマの「記憶が消える」って事をもってこずに、二人の出会いと幸せな日々を長く描いたり、家族やそれぞれの過去を前半で見せたことによって、かえって後半の「記憶が消える」という事実がとってもショッキングにすごく胸に迫ってくる!
普通のカップルだってそれぞれに問題を抱え、泣いたり笑ったり、時に怒りをぶつけたりして、二人の「思い出」、二人にとってかけがえのない時間を過ごして来る。その思い出がふいに相手の記憶からなくなったら…
幸せな結婚をした二人。ところが花嫁は20代でアルツハイマー病と診断され、消しゴムで消すように、徐々に新しい記憶から忘れていってしまう。
忘れないように部屋じゅうに貼りつけられたメモや写真。一人で支えると決心する夫に対し、その顔さえも忘れてしまう妻…
「もう優しくなんてしないで…全部忘れちゃうんだから…」
「オレが全部覚えといてやる! オレがいるから……毎日が始まりになる、すごいだろ、一生恋ができるんだ」
コンビニにコーラ、トランプやバッティングセンター、ヒゲそりローションの匂い。二人をつなぐ色々な小道具が効果的に使われていて、ラストのシーンでは夢のような風景が…
同じセリフが繰り返し使われているところも良かった♪
こんなに愛してくれる夫を、昔の不倫相手の名前で呼び、「愛してる」とささやく妻。
古い記憶がただ残っているだけなのに「お前を愛してくれてるのは違うだろ~!!」と画面の前で叫んでしまいました(^_^;)
忘れられてしまうことほど悲しいことなない。
渡辺謙主演の『明日の記憶』や、『博士の愛した数式』などで「記憶を失う」というテーマが取り扱われていたので、どうせそのパクリかな? なんて正直思ってましたけど、ゴメンナサイ。いい映画でした。
韓国らしいところもあって、お父さんと娘が仲良すぎ(いっしょにブランコに乗ってる!)とか、病院の先生のコミカルさとか、いろいろ目につきますが、そこは韓国らしいということで楽しめるかも♪
映画はキレイに時間で終ってしまうけど、現実にアルツハイマーに直面している家族にとっては…とつい考えてしまいました。
人生は「辛い」けれど、何か一本加えるだけで「幸せ」になれる。それは一体何んだろう?
映画の中でセリフ。
「人を許すことは難しくなんかない。許すってことは心の中に、ある部屋を一つ作ること…本当の大工は心の家も上手に建てる」憎しみに大切な心の家の居間も台所も明け渡して、自分は外で震えている…許して、憎しみに心の部屋を一つ渡せばいいだけ…
ちょっと自分の抱えている問題と重なるところもあって、思わず泣いてしまいました。
韓国映画、力つけてますね。観てよかったです♪


贅沢の味

2006-12-16 02:12:32 | 食・レシピ

豪華な食事というと、すき焼きしか思いつかない貧しい発想力…

でも他に思いつかないし、思いついたとしても作れないし、食べれるお店も知らないし…

ということで、快気祝いというわけでもないのですが、今回もすき焼きにしました♪

Dscn1092 写真撮るなよなぁ~貧乏くさい…と自分でも内心思いながらシャッターきってます(苦笑)

いや、このくらいが我が家のせーいっぱいなんだからしょうがない。

このところ体の調子を悪くしたり、友達のお父さんが亡くなったりと、立て続けに心にかかる出来事があったので、自分を励ますために、まず食わねばと!

Dscn1091 今回はちゃんと牛肉使ってます!

…だから写真に撮るってところが貧乏くさいんだけど(^_^;)

まあ美味しいからいいか♪

他にもロバート・ウェストールさんの『ブラッカムの爆撃機』という本が読んでみてとても面白かったので、同じ作者の作品を衝動買い☆

『猫の帰還』『弟の戦争』『海辺の王国』と買ってしまいました♪

我が家の贅沢ってこのくらいが背丈に合ってます(^^)


『NANA』

2006-12-12 12:09:08 | 映画

テレビで放送された映画『NANA』を観ました。
主演は宮崎あおい。中島美嘉。監督は大谷健太郎。
…何だこれ!?
よくパート2作る気になったな~
原作のマンガは見てないけど、深夜にやっているアニメの「NANA」がすごく良かっただけに残念。
映画ではことごとく原作の雰囲気が台無しになってた!
どんな作品でもどこかにいいところがあるから、めったにヒドイ批判しないのに、これだけは許せん!!
特に章司役の平岡〇太!!演技ヘタすぎ!!もう許せるとか許せないの問題じゃなくて、画面に出さないでくれ~って感じ!
シンも全然美少年じゃない!!!
やっぱり実写はダメだ。
そりゃあマンガみたいな美男美女がいるとは思わないけれど、せめてもう少し鍛えて、演技でいい顔ができるくらいのプロの役者を使って欲しい。
原作を知らないと一本の作品としてはなにがなんだかわからない。原作持ちにはありがちだけれど、こんなにヒドイとは思わなかった。
そういえば、テレビで映画『バッテリー』の予告も見たけど、巧(主人公)の目が怖かった…
やっぱり、実写はイメージが固定されちゃうから難しいんだろうなぁ~