山の頂から

やさしい風

幸福な時も、幸福でない時も・・・

2011-04-30 17:38:05 | Weblog
 
 「何やってんだぁ~、モタモタして!!」
背後で怒鳴る夫の声。
「なによっ!200人の女子高生相手にしているとこでしょっ」と私。
手一杯のスタッフでそれぞれの持ち場を対応する遠足時の光景。
出来上がった料理を運べないでいるのにイラつく夫。
ピーク時やスムーズにいかない時に夫から何時も、
悪態をつく言葉が機関銃の如く発せられる。
応戦はするものの、我が腹に怒りのマグマが溜まる。
どこぞの総理や大臣の如く怒鳴り散らせば済むものではないぞ~~
まこと、ボキャブラリーの貧しさが共通している。

 陽が落ちて、シャッターを閉める頃には、
言い放った本人はケロリとしているが、
私めの腹のマグマの温度は上昇し、ユラリユラリと反芻するのだ。
必要最小限以下の言葉で会話は尽き果て、数日間の沈黙が続く。
ペットには猫なで声で問いかけるものの【暴言者】には一瞥すら与えない。

 英王室・ウィリアム王子とケイトさんの結婚式は世界一花々しき地味婚とか。
が、その費用たるや27億1300万円というから庶民の地味婚とは桁違い。
しかし、絵本の中のように花婿の王子は凛々しく、花嫁は美しい。
「幸福な時も、幸福でない時も・・・」
花婿は知的な眉の美しい女性の顔を真っ直ぐに見つめて言葉を発した。
いかなる時も、この妻の眉を曇らせることなく支えようと心に響く声で。
「死が二人を分かつまで、夫ウィリアムを愛し、いたわる」とは、
花嫁が愛する男性を見つめつつ誓った言葉。

 毎月欠かさずに仲睦まじく山歩きを楽しみ、
決まって名物定食を食べてくれた近隣の市に住んでいるという御夫婦。
暫くみえなかったが、昨日、奥さんがお友達と来店した。
「6月に夫が亡くなったのよ」と涙を浮かべながら仰った。
健康そうに見えたが病死。68歳だったという。
人生って一寸先は闇と改めて感じる。

 決して富むことはなく、貧しいばかり、
が、大病することはなく、健康ではあった。
幸福と幸福でない時が糾える縄の如くにあった我が結婚人生。
頭部毛沢東症候群でありメタボで高血圧の夫と、
総身同一寸法型体重増量慢性疾患並びに、
鳥類ノーアイロン型(カラスの足跡、ウズラの卵様シミ&シワ)顔面症の妻。
嘗ては凛々しくも美しい???カップルではあった・・・はず!?

 今ロイヤルカップルの目出度き時に因み、
そろそろ我が怒りのマグマを収めようと思う。
眼に痛い青葉。清々しく風吹き渡る山並み。
それにしても暇なゴールデンウィークである。
希望する鶏肉は入荷が儘ならない。
それ故に鳥料理の販売が出来ない日が続いている。
嘗てない出来事の連続では先の見通しもつかない現状だ。

 我が国の国父母であらせられる両陛下の御慈愛の念は、
国民の不屈の精神に届き、大いなる勇気となった。
自衛隊の活躍の見事さ、原発作業員の必死の努力。
被災地にボランティアに向かった人達の高潔な精神に、
また、この悲惨な天災を跳ね返そうと立ち上がった方々に敬礼!!
イヌも喰わない夫婦喧嘩と【ゴマメオバンの歯軋り】はさておいて、
美しい旗・日の丸が翻る日本。頑張ろう~~日本!!と、
気を取り直した括れ無き年経る鬼嫁は叫ぶのである。

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