山の頂から

やさしい風

静かに≪自虐史観≫は浸透す?

2009-10-13 23:54:41 | Weblog
 夕方配達された郵便物に私宛の封書があった。
見慣れない文字、しかも名前の漢字が違っていた。
私は宛名の字の間違われることを不愉快に感じる人間だ。

 差出人の名前には見覚えがあった。
風の噂では、何処の大学で教鞭をとっているとか云う人物である。
が、親しい間柄でもないのにと思いつつ開封した。
すると、高校時代のT教師が、【平和を語り継ぐ、今、伝えたいこと】と題して、
市内の教会でミニ講演会をするとの知らせであった。
アルパの演奏付きとあり、いかにも女性向けのそれである。
T教師の肩書きに、<○○九条の会副代表>とあった。

 そのT教師は女性で、勿論、退職をしておられる。
現役の頃の印象は、矢鱈と口調が激しくて、私は苦手な相手だった。
が、縁は異なもので、むかし、妹(同じ女子高だった)が大学入試の朝、
県外の大学を受験する友人数人と駅で待ち合わせをし、置いてきぼりをくった。
彼女らは一本前の電車で行ってしまったのだ。(結果、妹だけが合格した)
その時、大学と掛け合って受験出来るよう奮闘してくださったのがT教師だった。
皮肉な巡り合わせであるが、確かに正義感は強い方だった。

 <九条の会>のアピールを読むと、
日本国憲法は、いま、大きな試練にさらされています。
・・・・・子どもたちを「戦争をする国」を担う者にするために、
教育基本法をも変えようとしています。
・・・・・私たちは、この転換を許すことはできません。云々・・・とある。

 私は、ハタと考えた。日本は侵略戦争をしたのだろうか?
憲法九条って、それほど天下の宝刀の如きものなのか。
いささか疑問に感じるのだ。丸腰で国際社会の表に立つ日本の現状。
北朝鮮は200基ものミサイルを日本に向け照準を当てている現実。
中国の突出した軍事費の伸び。そして核は世界中に拡散し始めている。
「我が国は何にもしないよ~~」が果たして通用するのだろうか?

 侵略戦争をしつづけることで、この戦争に多大な責任を負った日本は・・・と、
<九条の会>は訴えるが、昭和 21年7月にアメリカ大統領に提出された、
戦略爆撃調査団報告書には、日本は自衛( 国家の存亡にかかわる利益 )の為 に、
戦争を始めたのだ。と、これに対してアメリカは自衛のためではなく、
市場獲得を優位にする為と、覇権主義のために戦ったとある。
さらにマッカーサーは、帰国後の昭和26年5月3日に,
米国上院軍事外交合同委員会で、
日本はSecurity( 自国の安全保障 = 自衛生存 )の理由によるものと証言している。

 誰も戦争など好む者はいない。
しかし、世界は信じられないような【闇】があることも事実だ。
私の小さな脳では理解し難いことが複雑に絡み合っているらしい現実。
アルパの奏でる予定の[千と千尋の神隠し~]が、
真実の神隠しにならぬよう祈るばかりだ。

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