山の頂から

やさしい風

父さんは、犬ではありません!!

2009-05-09 22:22:21 | Weblog

 息子が3~4歳のころだったか、サルを話題に茶飲み話をしていた。
話が太古に遡り、人間の祖先はサルだったと聞きかじった彼は、
後日、祖父の膝に抱かれながら、「爺ちゃんは昔、サルだったんけ?」と、
真顔で聞き、皆で大笑いしたことがある。
ん~~っ、確かにサルだったと言えば言えなくもないが、
少なくとも犬ではなかった。

 犬が喋るSB携帯電話のCМ、初めて見た時は大変面白いと思った。
いつの間にか犬が父親になり、兄が黒人になって、「ん・・・なんで?」と、
思いつつ見過ごしてきたが、最近、ひどく違和感を感じるようになった。
そして、ついに笑えなくなった。
何か、父親をコケにしているような、軽んじている風に思えるからだ。

 そんな折り、知人からこんなことを聞いた。
ソフトバンクのCМは、日本人を侮辱しているので有名な話だとか。
犬の父に、黒人の息子。どちらも朝鮮人の差別の対象なのだそうだ。
ひと昔前までは、家長としての威厳を保っていた父親を犬に見立てることで、
将来のある子供たちに父親の説教など犬の遠吠えに過ぎない。
そういうメッセージを刷り込ませ、日本の美徳を壊す意図があるというのだ。

 15万年前にアフリカ大陸で誕生した、≪ミトコンドリア・イブ≫
つまり、地上に生きている人間を生み出した一人の女性、≪太古の母≫は、
人類、みな仲良くと願いながらいたに違いない。

 そうして、イブの7人の娘はヨーロッパに子孫を増やし、
アジアにて北方モンゴロイドや南方モンゴロイドとなって拡散した。
因みに日本人の祖先は、イブの9人の娘だそうで、
かなりの混血を繰り返したようだ。
ミトコンドリアDNAでいうとマレーシアやインドネシア人と一致するそうだ。

 つまり、どこにおいても犬には繋がらない。
人類は、みな兄弟であった。ということになる。
ああ、それなのに~それなのに・・・


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