山の頂から

やさしい風

犬も喰わない・・・

2009-04-11 00:41:16 | Weblog
 ≪桜祭り≫などで疲れが溜ってくると、夫婦間で気持ちがすれ違ってくる。
昨夕も木戸を閉めた閉めないなどという些細なことで気分を害した。、
それを今日の午前中まで引きづって互いにダンマリ。
しかし、二人して調理場に立っていると口を利かぬわけにはいかない。
二言三言を交わすうちに次第に収まってきた。

 今日の日中も乾燥した風が吹き気温はウナギ登り。
暑い調理場で玉子を焼くのが久しぶりに辛かった。
玉子焼は全く手を離せない。連続して焼くうちに喉が非常に乾いてくる。
それで立っているものは親でも使えの謂れ通り、夫に冷たい飲み物を所望する。
だが、≪ダンマリ≫から時間の経っていないものだから、つい言葉に棘がある。
「冷たい水が飲みたいの」 夫がコップに水を汲む。
「毒を入れないで!未だ、死にたくはない!!」すると透かさず、
どんな毒も効きそうにないとボソボソと宣まう。

 午後のニュースで記者会見に臨まれる天皇皇后両陛下を拝見。
今上天皇、皇后両陛下が御結婚50年を迎えられ、
その御感想を述べられていた。
天皇陛下は皇后さまの直向な御努力を褒められ、
陛下の傍らで常に尽くされたことに感謝の御言葉を発せられた。
両陛下それぞれのお立場での悲しみや辛さを思いやられ、
労わりの真摯な御言葉に胸が熱くなった。

  両陛下のように互いを労わる一言が言い出せなくて、
犬も喰わない夫婦喧嘩を繰り返してしまう吾ら夫婦。
しかし、十分に感謝の気持ちは持ち合わせているのだが・・・
日本語の≪ありがとう・感謝≫の美しい言葉を、
夫婦間で臆することなく交わせるようになりたいものだ。
なんて月夜の桜を仰ぎ見ながら思っている。
【桜の精】の悪戯かも・・・