「アラ、貴女の手荒れているわねぇ」
私の手を取り話しかけてきたツアーのご婦人。
「労働者ですから・・・」と笑いながら答えた。
千葉からみえた御一行様。何しろ滅茶明るく元気で屈託がない。
「頑張る貴女に、お金を落としていきましょう～～」と、
１５００円の桐下駄をお買い上げ。では、これでと１万円札を出された。
「有難うございます。お礼に札を４枚とコインを１つお返しします！」
１枚が４枚に増えましたよと微笑むと、
その方は、「なんて親切なんでしょう～」と笑った。
一期一会の人間同士。僅かな瞬間の愉快なやり取りを楽しむ。
穏やかな天気に満開の桜が、気持ちを和ませるのだろう。
平和の日本の平和な１日の出来事。
今日も１１時ころから渋滞は始まった。
麓からの所要時間は１時間とか。
それでも桜のトンネルの美しさに満足されたとの声を聞き嬉しく思う。
予想以上の人の出に、焼鳥の肉が不足する状態になり、
半日は焼鳥の販売をストップせざるを得なかった。
何人かのお客様には目当ての焼鳥を提供することが出来ず申し訳なく感じた。
出発して行くツアーのバスを見送りながら、
旅のご無事と感謝を込めてお辞儀をし手を振る。
労働者の節くれだった手が我ながら愛おしい・・・・
満月の月を見上げ今日１日の無事に感謝。
明日の訪れにワクワクする。