山の頂から

やさしい風

≪夕空晴れて・・・・≫

2009-04-18 22:44:36 | Weblog
 今夕、市の文化会館で懐かしい歌手等による歌謡ショーがあった。
が、チケットを求めてまで出掛けるほどのファンではない。
でも小川知子、今陽子、麻丘めぐみなどと聞くと胸がキュンとなる。
恋をしたり、ふられたり、はたまた人生をつきつめたりと、
思えば、若さが爆発をしていた頃である。

 メロディや歌詞を聴くと、その当時の光景がまざ々と蘇り、
不思議と着ていた洋服や髪形、街のさんざめきまでもが思い出される。
そして片想いに辛く悩んでいた頃の歌などは胸が詰まって唄えないのだ。
思えばあの頃は初心だった・・・

 「小川知子の≪ゆうべの秘密≫なんて、何とも際どい歌詞かしらねぇ」と、
夫に言ったら、「今じゃ、ゆうべは何を食べた~のかしらなんじゃないの?」だって!
なにさっ!ひとが、ウットリしている時に~と、朝からやりあった。

 数日前、太平洋戦争末期の、≪硫黄島の戦い≫を調べていたら、
海軍の少年兵たちがよく口ずさんでいた歌≪夕空晴れて≫が紹介されていた。
15~6歳の少年等が故郷を、両親を想って唄った歌だという。
鼻の奥がツ~ンときて喉元にこみ上げるものがあった。
今後、この歌は晴れた気持では唄えない。

 市内の或る高校の生徒等が春の遠足で来山。
学生特有の匂いが山中充満するほどに感じた。
一人々は素直で素朴なのだが、集団として見ると何処となくかったるい
実に締まりがないのだ。あの少年兵等とダブらせてみると、まさに異星人。
ここで無理に比較をする方が間違いなのかも知れない。
しかし、彼等もいずれ社会に出れば揉まれ、腐される中で、
人として成長してゆくのであろう。
日本の為に頑張って!!と陰ながら励ましたく思う。