当ブログをご覧いただきありがとうございます。尾串光康です。
早速ですが、今回は、前回の告知通り、療育の場面を記事にします。
まずは、以下の写真をご覧ください。
*この写真の著作権を私と写真の教え子の保護者は放棄していません。よって、いかなる場合においてもこの写真を使用した場合は、法的処置を取らせていただきます。
療育風景(4)で、「アナグラム」と言う課題を紹介しました。その際に、単音の表出と並行していると記載しました。
その際には、まだ単音では3,4文字程度の獲得でした。
ひらがなは、「単語」→「単音」へとステップしていくことが基本です。
ブログをご覧いただいている方の中では「え?逆じゃないの?」と考える方もいるかもしれませんが、基本的には異なります。
子どもによって様々な学習の仕方がありますが(それを知るのがABAです)、例えば、「ウルトラマン」という仮名を見て、「あ!ウルトラマンだぁ~」と理解できても、じゃあ「〈ト〉は?」と聞いても、「え?なんだっけな・・・」となることが多いのです。
つまり、ひらがなは、子どもにとって、はじめは単音での理解ではなく、「単語=記号として記憶する」ことが多いということです。
ちなみに、基本的にひらがなを獲得させるためには、名詞(絵カードや実物)を50程度は獲得している必要があります。これ本当です。名詞をほとんど覚えていない状態だけどひらがなは全部理解できている・・・これでは偏りがあります。しかも、ひらがなを十分に使いこなすこともできません。
ひらがなを獲得することは(も)、あくまでも「手段」です。「少しでもお勉強ができれば良いなぁ~・・・」とか、セラピストがありえんです。「目的」を理解してこそ「手段」が成り立ちます。
理解していても使いこなせない・・・それじゃ意味が半減します。子どもに応じた「目的」を作ることがセラピストの使命でしょうか。
この写真では、ひらがなの「教材」を作って指導しています。しかし、この「教材」だけを用いて指導しても、「この教材だけ読める」になってしまうことが多くあります。
そこで、下の写真です。
上の写真にある紙が下の写真です。
*この写真の著作権を私と写真の教え子の保護者は放棄していません。よって、いかなる場合においてもこの写真を使用した場合は、法的処置を取らせていただきます。
これは、私が書いている文字を読んでいるところです。
単音でも読ませ、単語でも読ませているところです。
こういった形で、様々な教材によって、かつ特定の条件から不特定の条件へと近づけていく作業が「般化」と言います。
「般化」はとても大切です。それに気づかないで指導していくと、
「(親)ひらがな読めるんです」
「(私)ならやってみましょう」
・・・
「(私)まだ特定の教材のみでの獲得ですから、般化の作業を行っていきましょうね」
と言うことになります。
そういったリスクを排除し、あらかじめ長期目標に組み込んでいくことは、ABAの療育なら当たり前でしょう。そうでなくてはいけません。
ちなみに発声できるからひらがなを教える?違いますね。総合的な発達と子どものプロフィールの全体像を把握したうえで、到達点に進む過程で必要か否か、です。重い・軽いとか関係ないでしょ・・・って、以前からブログをご覧いただいている方にとっては耳にタコですよね(笑)。
子どもは真剣にやっているでしょう?それは・・・私が怖いからです(笑)。うそうそ、コンプライエンスと成功体験、信頼関係を作っていることにあります。
そして、それは協力してくれる教え子の保護者あってこそ。だから仕事であっても楽しいですよ。
今回は、いわゆる「学習」に重きを置いて記事を書きましたが、これは療育のほんの一部です。日常生活の指導、行動介入など、その全てを実践してこそ、です。
あぁ、後継者がもっと欲しい・・・欲しい欲しい欲しい!少しずつ増えているような気もするのですが・・・もっと!です。
暴走しそうなのでこの辺で(爆)。
それでは、また来週に。
早速ですが、今回は、前回の告知通り、療育の場面を記事にします。
まずは、以下の写真をご覧ください。
*この写真の著作権を私と写真の教え子の保護者は放棄していません。よって、いかなる場合においてもこの写真を使用した場合は、法的処置を取らせていただきます。
療育風景(4)で、「アナグラム」と言う課題を紹介しました。その際に、単音の表出と並行していると記載しました。
その際には、まだ単音では3,4文字程度の獲得でした。
ひらがなは、「単語」→「単音」へとステップしていくことが基本です。
ブログをご覧いただいている方の中では「え?逆じゃないの?」と考える方もいるかもしれませんが、基本的には異なります。
子どもによって様々な学習の仕方がありますが(それを知るのがABAです)、例えば、「ウルトラマン」という仮名を見て、「あ!ウルトラマンだぁ~」と理解できても、じゃあ「〈ト〉は?」と聞いても、「え?なんだっけな・・・」となることが多いのです。
つまり、ひらがなは、子どもにとって、はじめは単音での理解ではなく、「単語=記号として記憶する」ことが多いということです。
ちなみに、基本的にひらがなを獲得させるためには、名詞(絵カードや実物)を50程度は獲得している必要があります。これ本当です。名詞をほとんど覚えていない状態だけどひらがなは全部理解できている・・・これでは偏りがあります。しかも、ひらがなを十分に使いこなすこともできません。
ひらがなを獲得することは(も)、あくまでも「手段」です。「少しでもお勉強ができれば良いなぁ~・・・」とか、セラピストがありえんです。「目的」を理解してこそ「手段」が成り立ちます。
理解していても使いこなせない・・・それじゃ意味が半減します。子どもに応じた「目的」を作ることがセラピストの使命でしょうか。
この写真では、ひらがなの「教材」を作って指導しています。しかし、この「教材」だけを用いて指導しても、「この教材だけ読める」になってしまうことが多くあります。
そこで、下の写真です。
上の写真にある紙が下の写真です。
*この写真の著作権を私と写真の教え子の保護者は放棄していません。よって、いかなる場合においてもこの写真を使用した場合は、法的処置を取らせていただきます。
これは、私が書いている文字を読んでいるところです。
単音でも読ませ、単語でも読ませているところです。
こういった形で、様々な教材によって、かつ特定の条件から不特定の条件へと近づけていく作業が「般化」と言います。
「般化」はとても大切です。それに気づかないで指導していくと、
「(親)ひらがな読めるんです」
「(私)ならやってみましょう」
・・・
「(私)まだ特定の教材のみでの獲得ですから、般化の作業を行っていきましょうね」
と言うことになります。
そういったリスクを排除し、あらかじめ長期目標に組み込んでいくことは、ABAの療育なら当たり前でしょう。そうでなくてはいけません。
ちなみに発声できるからひらがなを教える?違いますね。総合的な発達と子どものプロフィールの全体像を把握したうえで、到達点に進む過程で必要か否か、です。重い・軽いとか関係ないでしょ・・・って、以前からブログをご覧いただいている方にとっては耳にタコですよね(笑)。
子どもは真剣にやっているでしょう?それは・・・私が怖いからです(笑)。うそうそ、コンプライエンスと成功体験、信頼関係を作っていることにあります。
そして、それは協力してくれる教え子の保護者あってこそ。だから仕事であっても楽しいですよ。
今回は、いわゆる「学習」に重きを置いて記事を書きましたが、これは療育のほんの一部です。日常生活の指導、行動介入など、その全てを実践してこそ、です。
あぁ、後継者がもっと欲しい・・・欲しい欲しい欲しい!少しずつ増えているような気もするのですが・・・もっと!です。
暴走しそうなのでこの辺で(爆)。
それでは、また来週に。