活動の日々

自閉症スペクトラム関連を中心とした、対外的な活動を綴っていきます。

滝乃川学園の児童部寮にて第1回目ケース会議を終了してきました

2014-06-29 | 日記
当ブログをご覧いただきありがとうございます。尾串光康です。

早速ですが、表題通り、今月26日(金)滝乃川学園でケース会議を終了してきました。

しかし、それにしても、今週は特に中々ハードスケジュールでした・・・。

木曜は、私が代表を担当しているひまわりの会での臨床終了後、夜に近隣のホテルに移動し、そこから次の日の滝乃川学園でのケース会議のための資料作成と、私が顧問を担当しているNPO法人すくすくでのペアトレのデータ入力に追われ、終了したのが明け方の4時・・・。

その後、所用を片付け、2時間程度仮眠を取り、滝乃川学園へ移動し、10:00~15:00まで児童部2つの寮のケース会議の座長を行い、その後ひまわりの会の臨床のため、訪問先へ移動・・・。

訪問先での臨床が終了後、タクシーで自宅まで帰宅し、明日土曜日の臨床のためのプログラムを見直し、気付けばいつのまにか就寝・・・。

土曜日は午前の場所と昼の場所への移動距離が電車で約2時間半・・・。昼の臨床が終わり、1時間かけて夜の臨床へ移動・・・帰宅は22:00過ぎ・・・。


と言う形で、本日、日曜日も、まだ疲れが癒えずに、飯をドカ食いし、その後ブログを記載しています・・・。
たまにはプレステ3でもやろうかな(笑)。


話は大幅にそれましたが(笑)、無事滝乃川学園での1回目のケース会議が終了しました。


今回は

①分析:問題行動を起こしている場面、遊んでいる場面、食事の様子、などの場面をビデオ撮影していただいたものを見せていただき
②分析:細かい内容を質問させていただき
③方針の作成:分析の結果(仮説)と大まかな指針を作成し
④指導方法の教示:課題学習の方法を、子どもへ私が直接指導しているビデオをご覧いただき
⑤介入方法の作成:子どもに合わせた教材や褒美、細かい介入の明確化、現在の介入を達成させた場合の次のヴィジョンの提示を行い、質疑応答

と、上記の流れで2つの寮のケース会議を終了しました。

職員の方々も、長時間ケース会議へ参加していただき、お疲れ様でした。

夜勤明けの方もいらっしゃる中で、それでも皆真剣にメモを取り、一人ひとりが発言をし、実に見所がある職員がたくさんいると感じました。

「任せてください」「次回先生が来た時には、もうやることがなくなっちゃいましたと言えるようにしておきます」など、頼もしい発言も飛び交いました!まあ、その判断は、次回のケース会議の結果次第ですけどね(笑)。

でも、終始活気あるケース会議で、私自身本当に楽しかったです。

ケース会議の難しいところは、座長の観点から話すと、次回のケース会議までの間、介入の結果にも当然波が生じます。その間、指導者自身が「ブレ」てしまい、介入前より悪化してしまうリスクでしょうか。
また、達成できた場合、次の方針を各職員が、悪い意味でそれぞれの目標を持ってしまい、対応が一貫できずに、結果子どもが不適応行動を起こしてしまう場合などが挙げられます。

そうならないように、現状の課題をクリアできた場合、次にどのようにするべきなのかについてもお話しますが、それは至って当然のこと。

ケース会議初回から次回にかけては、特に2週間程度置きに職員と連絡を取り合い、子どもの様子がどのように変化しているかなどを十分に問診を取り、必要に応じて微修正を行っていく形を私は採っております。

そういったやり方を職員の方が驚いていましたが、きっちり仕事するためには当たり前です。それを怠っては、結局「よりリアルな講座」に過ぎないですからね。

今はまだ始まったばかり。今後、密に連携を取り、目標へ到達し、職員の方々が充実感を持ってもらえるよう、皆で頑張っていきたいものです。


私がABAを勉強したころには、まだ十分な学習環境が構築されているとは到底言えずに、様々な場所へ足を運びながら臨床を行い、そこでの疑問に対して答えてくださる方がいませんでした。だから本当に苦労しましたし、何度も挫折しかけました。

それ故、今の私がいるのですが、私のように悩み続けながら臨床を行うことは、私が知り合えた現場の方々には、そうなって欲しくないと強く願っています。
「失敗してほしくない」本当にそう思います。失敗から学ぶものをありますが、そうならないに越したことはないと思いますし、私の立場では、そう思って然りでしょう。私自身、臨床に身を置くものですが、現場で活躍されている方が、より一層充実感を持って、技術を向上させていただくために私はいるのですから。

今後が楽しみです。

そういったことを書いていたら、NPO法人すくすくの職員たちのことが浮かんできました。
NPO法人すくすくの職員と次に会うのは7月3週火曜日です。会えることを楽しみにしています。


と、こんな感じでしょうか。

明日からの臨床もキッチリ頑張ってきます。


それでは、また来週に。

すくすくでペアレントトレーニング&養成を行ってきました

2014-06-23 | 日記
当ブログをご覧いただきありがとうございます。尾串光康です。

早速ですが、表題通り、私が顧問を担当しているNPO法人すくすくにて、ペアレントトレーニング&職員養成を行ってきました。

今回は、1日で相談が7ケースに、個別療育の巡回2ケース、そしてその後職員養成を行い、終了した時刻は夜21:30過ぎに・・・。

話が1段落した後に、職員と軽く食事をしたことがより遅くなった理由ではありましたが、本当にお疲れ様でした。

さて、まずは、ペアレントトレーニングから。今回から、途中の休憩時間は昼食時のみとなり、後は一呼吸も入れずに相談を行うスケジュールになり、一切の隙間なく終日ペアトレを行うこととなりました。

一見当たり前のように思いますが、本来は、基本的に、相談終了後にPCに記録を取るなどの時間が必要です。それを、文面化したものを保護者の方へ後に提出しますので。

しかし、データ入力の時間が一切なく、紙にメモした物で文章に起こさなければなりません。つまり、それを行う時間をしっかりとらなければなりませんが、完全休日が無い私には、時間を見て、しかも一定の期限内に行わなければなりません。
そのため、家に帰らずに、ホテルで作業をしなければならないことが出てきます。

しかし、弱音を吐いてはいけませんよね。仕事はきっちり行うというのは当たり前ですが、それ以上に、今ペアトレを受けてくださっている方々が、極力私が仕事をしやすいようにしてくださる配慮をいただいているから、より一層、そう思ってしまいます。

良いか悪いかはさておき、一定の制限時間内で行うことは、私には困難です。相談と言うものは、受ける前に決まっていても、話しているうちにどんどん出てくるものです。それを途中で終了できますか?私にはできません。

だから、おのずと時間はずれていき、ピーク時には30分程度遅れて待っている人の相談を受けることになってしまうこともあります。
しかし、今受けられている方全員「長く話したい気持ちがわかるので、気にしないでください」と皆様おっしゃってくださいます。
そればかりか、「今日は私は時間少なくても良いですから」とおっしゃって下さる方もいるくらいです。時間は少なくしませんがね(笑)。

ある種、特殊なやり方だとは思います。しかし、それは自身がフルパワーで臨床していることを分かってくださっている表れだとも感じています。だからこそ、常に全力で・・・また時間が延長して・・・(苦)。

この方法、変える気はありませんよ。今私が見ている教え子、保護者が私にとっては全てですから。そのやり方にすくすくが賛同してくれているから必要以上に固まらずに、臨床だけを考えて仕事ができています。

そして、それは保護者だけでなく、職員にも言えます。
ペアトレの日は、その間子どもを預かっているので、通常よりもごった返します。それを理解してくれて、職員の中にはペアトレの日はスケジュールを調整し、早く出勤してくれる方もいます。

理解してくださる保護者、職員に支えられ、それらに私は生かされているのです。それを感じなかったことはありません。常に感謝を忘れずにいることは難しいでしょう。しかし、私はそれを忘れずに毎日を過ごせています。感謝しないわけありません。


そして、ペアトレ終了後、今度は養成。今回は、技術と言うよりも、なぜ私が臨床しているのかについて、そのきっかけを1つ話しました。
私は、子どもの施設、大人の施設など、様々な場所で研修しました。しかし、そこで感じていたのは常に怒りでした。
行動障害を放置。それを個性として考える職員。「もっとできることはあるんじゃないか?」「もっとしてやれたことがあるんじゃないか?」常にそういった葛藤を持って生活していた、そこでABAとの出会い。自傷などの行動障害に対して、介入に対してすぐに結果が出たこと。偏食の子が様々な物を食べられるようになったこと。教えていけば獲得していくということを目の当たりにし、感動したことを忘れません。

と、こういった話をしたのですが、職員全員が感動してくれていました。そして、今の自分の悩み、考えていること、目標などを一人ひとりが話してくれ、気持ちが本当に1つになったことを実感できた日でした(本当は、そう思っていたのは私だけ(苦)?なんちて(笑))。

気持ちが本当に1つになる、そう感じることは、長い臨床の中でも決して多くはありません。そう思えるのは、私にとっては本当に幸せなこと。こういった高揚感は、本当に気持ちが良いです。職員を育てていく楽しみの一つは、臨床に対しての気持ちを共有できる同士を増やしていくということ。それをあらためて実感できた日でした。


と、先週は忙しかったですが、こういったことがあると、忙しさは苦痛には感じません。むしろ、快感かな(笑)?


・・・自慢話で終わってしまった・・・(爆)。


さて、今週は、滝乃川でのケース会議、入所施設内での教え子への臨床など、移動がすさまじい臨床ですが、ガッツリきっちり臨床してきます。


それでは、また来週に。

徒然なるままにPT2(笑)~ちょっとキツいこと書いてますが、それでも良ければ~

2014-06-15 | 徒然なるままに・その他雑談
当ブログをご覧いただきありがとうございます。尾串光康です。

今回は、本当は私が顧問を務めているNPO法人すくすくの中の川崎市指定事業の一時預かりの中で行う設定活動について記載しようかと思っていたのですが、やはりそういったことは「写真」が無いと伝わりにくいかな?と考えたので、活動中の写真が入り次第順次報告することにしました。

そこで、今回は徒然なるままに(2)ということで、ここ最近あったこと、感じたことなどを適当に(笑)メインに書いて行こうと思います。


①ビデオで受けられる講座
ようやく講座のビデオ全てを取り終えることができました。長かったです。通常の講座とは異なり、質疑応答にも答えられませんので、「講座中の話がしっかりと伝わるのか」、「聞き違いにならないのか」、などをしっかり確認しなければなりません。
自分自身を見るのって嫌ですね(笑)。
一通り撮影したので、今度はレジュメなどをどうやって組み込むか、それをやっていかなければなりません。実に憂鬱だ(泣)・・・でも、遠保の方のためにも是非やりたい、と言い聞かせて・・・。

②個別療育技術者養成
すくすくでも個別療育を行っていますが、私が代表のひまわりの会同様、ずっと待機・・・。個別療育を行うのは、少し知識を獲得したらすぐに・・・なんてありえないです。長い下積みが大切です。
ようは、ABAの技術だけあっても無理ということです。
例えば、ABAは対人以外でも、動物などでもその威力を発揮できますが、例えば私にも動物のトレーニングはできません。なぜなら、動物の「到達点」を知らないからです。到達点とは、「どのようになれば良いのか」すなわち「最終目標」のことを指します。それを理解するためには、その枠組みの臨床を、長年携わってようやく、と言うものです。
この分野の臨床家は、自閉症スペクトラムの枠組みだけではなく、そもそも「人間の到達点」を理解していなければなりません。
それには、当然幼児だけでなく、大人への臨床も経験していかなければいけません。それが理解できていないということは、臨床の1つ1つは「軽い」です。それでは長期的に見た効果は出せません。
と、厳しいこと言ってますが、私は当たり前だと思っています。だから、ABAによる個別療育も、助手について十分に下積みして、経験を積んで・・・やがて一人の臨床家として活躍していく、というプロセスを踏んで育てていきます。
そして、それがようやくNPO法人すくすくでも始まりました。今後、助手が大成していけるよう努力していくとともに、実に楽しみです。

③②に続き、この分野を専門としている理由
ABAは、この分野だけでなく、鬱の治療や、その他学習を積ませていく全てに応用することができます。
鬱は学習の結果じゃないとか言っている専門家?もいるようですが、「鬱は学習の結果です」。だから、海外ではすでに認知行動療法で鬱改善の効果が沢山出ています。
話がそれましたが、私はABAを用いた様々な分野の中で、なぜこの分野が楽しいのか。それは、この分野の子どもたちが非常に関わりやすいからです。
だってすごく素直です。いわゆる定型の子ども達よりも、介入の成果が出やすいですし。この分野の子ども達は育てにくいという方もいるようですが、私からすれば逆ですがね(定型と診断の境界線も揺蕩っていますが)。
関わっていて楽しい。人から感謝されるからではなく、この分野の子ども達と関わっていくことにロマンがある、それをこの分野で活躍したい人には伝えたいです。
親になったらこうは言えませんかね?でも、親じゃないから言えることがあります。そもそも、楽しくないと言っている臨床家に自分の子どもを診せたいですか?

④私が担当する教え子
私が担当する教え子、現在の最大年齢は19歳になりました。この教え子は、開始が10代後半だったこともあるのですが、長期に渡る支援の一つの証明でもあると思います。
年齢は関係ありませんよABAの先生方(笑)。
もちろん、到達点、終結点も決まっています。もちろん、到達可能な範囲です。
例えば、10代後半で全く発語が無い子どもをペラペラ会話させる、そんなアホな目標は持たないし、保護者の方にも持たせません。それがニーズなら契約終了です。
夢売ってるわけではありませんし、その可能性がゼロとは言いませんが、ゼロに等しいわけです。それは、これまでの先人の実証でも明らかです。だから、「できないかもしれないことは目標にはしてはいけません」。
それが、私にとっては「年齢を選ばない療育」=「夢を売る」ではないということの証明です。つまり、達成できる目標をつくることが、保護者との信頼関係の証だと思っています。

⑤今週からの臨床
今月は、普段よりも忙しく、それ故今週はホテル暮らしを強いられます(泣)。それだけ忙しいことは感謝しなければなりませんが、家が一番落ち着きます。
そして、来週は滝乃川のケース会議、次の日は、場所を記載することは控えますが、小旅行並みの移動の臨床・・・。ホテル代とタクシー代に泣かされる(泣)・・・。
西は滋賀県、北は北海道のケースを経験しているから、それに比べれば、と自分に言い聞かせて・・・。ま、臨床は楽しいから大丈夫ですがね。

⑥忙しいときの1曲
こういったときに私が聴く曲を紹介してみます。
ずっと前の記事で別の音楽を紹介しましたが、今回は、特に多忙なときに、自分を落ち着ける曲です。

1・Aztec camera:the belle of the ball
2・中島みゆき:旅人のうた

1と2はちょっと雰囲気が異なりますが、何故かこの曲を聴きまくります。
1は心落ち着け、2は自分を激励する・・・そんな感じですかね?

もし良かったらYOUTUBEとかで聴いてみてください。


徒然なるままに記載してみました(笑)。いつもですが、ここまで読んでいただいてありがとうございました。


さて、宿泊の準備を進めなければ。


それでは、また来週に。

NPO法人すくすくの活動(1)【音楽療法×ABA】

2014-06-08 | 日記
当ブログをご覧いただきありがとうございます。尾串光康でございます。

早速ですが、前回の記事でも予告しておいた、私が顧問を務めているNPO法人すくすくの新しい活動複数について記事にしていきます。

ただ、新しい活動が3つほど追加されたので、3回くらいに分けて書くことになるかと思いますが、毎週連続では記載できません。

と言うのも、再来週には「すくすくでのペアレントトレーニング&養成」があり、その次の週には「滝乃川学園でのケース会議の座長としての活動」が控えていますので、そのことも記事にしようかと。

ということで、すくすくの活動については間隔が空いてはしまいますが、今回は第1回目と言うことで、つい昨日から開始されたすくすくの活動【音楽療法×ABA】について記載していきます。

この活動は、NPO法人すくすくで開催している「一時預かり」という、「川崎市指定事業」の、開所中の「設定活動」として行っています。そのことから、「音楽療法×ABA】を受けられるのは、基本的に土曜日の一時預かりを利用している方が受けられる活動です。

ここまで行き着くまでに長く時間がかかりました。以前(子ども参加型コンサート)で記載した、1カ月以上前から企画されていたことであり、かなり綿密にプログラムを練ったうえでの開始でした。

「音楽療法×ABA」、あまりまだ聞きなれない方もいらっしゃるでしょう。恐らく、それを知らない音楽療法士もいると思われるくらい、まだ知られていません。

それはそうでしょう。なぜなら、ABAと言う物自体、福祉・心理・教育に携わっている方でも知らない方もいるくらいです(名前だけ知っているというのは知っていることにはなりません)。近年は、心理学部の教科書で「さわり」の部分だけ記載されていますが。

そういったものだから、「音楽療法×ABA」は、「ABA」以上に社会的な認知度は高いとは言えません。

ABAは「学習の法則」を理解し、それを様々なスキルの獲得や行動変容に応用されているものです。
一方で、音楽療法とは、音楽を楽しみ情緒の安定を図っていくものであるとされているものです。それが、なぜ「ABA」と融合されるのか。

その理由の1つとして、「点から線へつなげていき、線を広げていく」ためにあります。

その場で音楽を楽しむ。それも良いでしょう。しかし、

・その場だけではなく、その場以外でも音楽を好きになってもらう
・音楽療法の場を通して、社会性の向上・適応力や機能領域の向上を図る

という目標があるのです。

そもそも、一時預かりとは「集団」生活です。そういった「集団」だからこそできることがあります。

もちろん「個別」での指導も大切です。それゆえにすくすくでは「個別」での音楽教室があります。個別では、指導上必要な社会性を身に着けていく側面はありますが、メインは音楽に関する技術の向上です。

一方、集団での音楽指導、すなわち「音楽療法×ABA」とは、技術の向上も身に着けていく側面がありますが、メインは音楽を通して社会性・適応力の向上が目的となります。

集団の特性を活かした指導、欲しかった活動です。
この設定活動の責任者、預かりの責任者が中心になって、また、職員に支えられ、無事に1回目の活動を終了することができました。

一番は私のおかげ(笑)?それはないかな(爆)。しかし、ABAを専門として臨床を行っている私も監督している活動です。自信を持ってこの活動を行っています。

まだ私は活動の場を見てはいませんが、今週火曜日にすくすくに行って、そこですくすくのミーティングやら、「ビデオで受けられる講座」(これもかなり以前にブログで記載しました)のためのビデオ撮影やら、いろいろやりますが、その時間の中でビデオをみます。
そこで、次につなげるため、設定活動の責任者や預かりの責任者へフィードバックします。

あぁ楽しみだなぁ。臨床は楽しまないとね。臨床家が楽しくない臨床なんて、子どももつまんないもの。

今回は写真は無いので貼りませんが、近い将来写真を貼りたいと思います。


それでは、また来週に。

すくすくにて全体オリエン&ケース会議を終了してきました(後半は保護者の方も参考になるかもしれません)

2014-06-02 | 日記
当ブログをご覧いただきありがとうございます。尾串光康です。

この記事を書き始めた時間が日曜日の深夜3:00・・・つまり日付が変わり月曜日に・・・。
それと言うのも、日曜日は、私が顧問を担当しているNPO法人すくすくでの全体オリエン&ケース会議を行い、帰宅したのは22:00過ぎでした。
そして、その後私が代表のひまわりの会の利用者へのメール相談の返信文の作成、および家庭で行う療育のプログラムの作成に追われ・・・気付いたら寝ており、この時間に起きてブログを更新しております(泣)。あぁ身体に悪い・・・。

でも、この日にブログを更新するのは最早義務のようになっており、やっぱり更新しないと気持ち悪いな、と言うことで、今記事を書いています。

オリエン終了後、職員ほぼ全員の飲み会があり(私はいませんが)、皆も帰宅した時間は遅かったでしょう。大変お疲れ様でした。

いやぁ本当に疲れました。今回は議題が沢山あり、時間内にこなさなければならず、また、そのことにより内容が陳腐になってはいけないと、かなり集中してやりました。なので、写真も忘れちゃいました・・・。


でも、私は少なくとも楽しませてもらいましたよ今回も(笑)。すくすくでは、設定活動の案を職員に考えてもらい、発案者に緻密な計画を作成してもらうのですが、やっぱりこれが楽しい。

現時点ですくすくで決まっている活動、それは「音楽療法×ABAプログラム」「子ども参加型コンサート」「バランスボールで体幹を鍛える集団プログラム」「ペープサート(歌を交えた人形劇的なもの)」「おやつ作り」・・・・。

半端ないでしょ?(笑)。「子ども参加型コンサート」「おやつ作り」は以前から行っていましたが、「音楽療法×ABAプログラム」「バランスボールで体幹を鍛える集団プログラム」は本日をもって今月から開始予定。いやぁ~本当に楽しみ。こういった企画そのものが楽しいのもありますが、何よりこういった経験を職員が積んでいくことで、職員の成長が楽しみ。机上での勉強も大切ですが、それも結局は現場あってこそ。

ちなみに、すごく難しそうなプログラム?子どもが参加できるか心配?ABAをベースにしているからそれはあり得ません。


と、まぁ半分はその発表を聞きに行ったようなもの(笑)。


残りの半分はケース会議でしょうか。今回は、沢山の子どもの中から一人の子どもに焦点を絞って議題にあげました。
今回のケース会議で何を伝えたかったか、それは、問題行動に焦点を当てて介入しすぎる危険についてが1つ。残りの1つは介入方法の整理でした。

①問題行動に焦点を当てて介入しすぎる危険、それは何か。それは、職員が神経質になりすぎて、子どもの良い部分が見えにくくなる可能性があるということ。「子どもの良い部分」「これから改善させていく部分」「得意なもの」「苦手なもの」の総合が子どものプロフィールです。
「治療的介入」または「構造的な学習」だけではなく、「日々の子どもの生活をサポートしている場所(一時預かり)」だから、よりそれが必要です。
そうでないと、良い部分を強化(その行動を増やすこと)することが困難になり、成長を十分に促すことができません。
実際に、職員達に良い部分を挙げさせましたが、改善させていきたいものよりも多く挙がりました。流石うちの職員(笑)。いやいや、どのお子さんだって良い部分の方が多いに決まっています。

②介入方法の整理、それは何か。それは、「暴言であればその言い方」「問題が起こるシチュエーション」などを考慮すれば、挙げればきりがないのが問題行動と呼ばれるものです。
その対応方法一つ一つ挙げれば良いのか?答えは全く違います。
(1)問題と考えられるものをいくつかピックアップして
(2)まずはそれの介入を徹底する
(3)そして、残りは問題を強化しない対応にしておく
(4)そして、ピックアップしたものが、目標達成できたら次の介入を行う、つまり(1)に戻る
この繰り返しが大切です。

この2点、実は保護者のペアレントトレーニングで話すことです。そして、この2点は指導を進めていくための最低限のことです。

子どもの良いところも忘れずに、決めた方針を貫徹し(必要に応じて微修正)し、経過に沿って見直しをし、次の方針を考える、これが子どもへの良い介入の基礎であり、それは職員も保護者も同様です。

でも、これを忘れないで実践することは簡単ではありません。しかし、そのサポートのために私は存在しています。それが、場所によっては職員で、場所によっては保護者になるだけです。

すなわち、この分野の臨床家というものは、子どものすべてを掌握しているのではなく、あくまでもサポートなのです。そうして、そういった役割分担ができていくことが、何よりも子どもにとって大切であり、それが連携の強さなのです。

一人では、何でも難しいでしょ?皆で協力し合っていきたいものですね。


次回は、すくすくで決まった設定活動について書いて行こうかな?


それでは、また来週に。