活動の日々

自閉症スペクトラム関連を中心とした、対外的な活動を綴っていきます。

公費でABA(応用行動分析)を

2012-08-27 | 日記
当ブログをご覧頂き誠にありがとうございます。尾串光康でございます。

私がアドヴァイザーを担当させていただいているNPO法人すくすくでは、その目的のひとつとして公費でABA(応用行動分析)を提供できることをその1つとしています。

私が担当している「発達相談は」もちろん、「個別療育」や「音楽」でもABAの知見を取り入れていますが、行政委託である「一時あずかり」でもABAの知見を導入しています。

一時預かりでは、現在、私の助言のもと、管理責任者を筆頭として、介入の基本にABAを取り入れているところです。

ABAといえば「個別療育」を思い浮かべる方も多いかと思います。
しかし、ABAは個別にかかわらず集団などでも取り入れることができ、その領域はマンツーマンでの指導から家庭、園や学校などの集団、つまり「指導」をする場所全てに取り入れることができます。

ABAの介入方法とは、様々な内容があり、一言で説明することは難しくありますが、特にこの分野を軸に簡単に説明すると

○「スモースステップ」:子どもの発達の物差しで計り、教えたい内容を細かく分解し、つまり目標到達のための階段を細かくつくり、目標にスムーズに上っていくための設定を行う

○「褒める」:教えたいことに対して動機を持って取り組めるよう、動機を設定する

上記がその代表となります。

さらに簡単に説明すれば、「子どもが学習しやすいように指導方法を細かく分け、沢山褒める」とも言い換えることができるかと思います。

上記をベースとしていくことで、子どもが生活する様々な場所に取り入れていくことができます。

NPO法人すくすくでは、個別指導計画をABAの知見を最大限に活用したうえで、指導の際の指導指針としています。

個別指導計画作成に当たってABAを取り入れることによって、目的が明確化され、その結果指導員も「何をすれば良いかが分かりやすい」と言っているのを聞き、嬉しく思っているところです。
また、計画書だけでなく、実際に指導員が指導している臨床の場においても定期的に巡回し、より指導員に細かく教える機会を作っています。
指導員が何を指導すれば良いのかが具体的に分かることによって、結果的に子どもも分かりやすい指導を受けることができると考えています。

子どもの成長はもちろん、指導員がより働きやすいシステムを構築していくことも、私の務めとして、日々活動しているところです。

また、当ブログのアクセスが、順調に伸びていっているようです。
それは、私にとっての励みのひとつとなります。
思うように更新していくことは困難ですが、毎週更新していくことを目標として更新していますので、引き続きよろしくお願い申し上げます。

次の講義

2012-08-19 | 日記
当ブログをご覧頂き、誠にありがとうございます。尾串光康でございます。

多忙により体調が優れませんが、次回私が講師を務める講座が9月から開催されます。
9月の講座は、ひまわりの会での開催で、支援者向けの講座となっており、講義の主軸は個別指導計画作成についてとなります。

海外の個別指導計画は、法的効果があるほどの拘束力を持っていると聞きます。まだ、日本ではそこまでの効力はなく、そこには様々な要因があるように思います。
そのことから、本場の個別指導計画を導入しようとしても、そのシステムを普及させることには現状では様々な課題があり、現時点では、各機関が本来の個別指導計画の要点をおさえた上で作成していくことが、本来の個別指導計画作成の普及の第1歩となるかと考えています。

講義の中で詳しくお話していきますが、個別指導計画作成の上での大切なこと、それは複数ありますが、ひとつは子どもの成長を客観的に評価することで、子どもの発達段階を細かく査定し、次の達成目標を作成していくことがその1つとして解釈してよいでしょう。

そして、それは発達臨床の専門機関だけでなく、形を変えていくことで園や学校でも活用していくことができます。
子どもの目標、課題達成に必要な指導、できたときとうまくいかなかったときの対応などを5W1Hなどで客観的に記しておくことで、支援者としては、他の支援者だけでなく、保護者や関係者との連携のツールとしても活用していくことができます。

今回の講義では、そのための基礎を重点的にお伝えしていけたらと考えています。

また、話は変わりますが、10月にはすくすくで保護者の方をメインとした講義、11月にはすくすくで現在すくすくでボランティアをされている方の定期的な研修講座、12月には外部向けのボランティア養成講座を担当させていただきます。

しかし、体調を崩し、ご迷惑をおかけしておりますので、まずは睡眠と食事をしっかりしなければなりません。
この時期は夏ばてしやすいかと思います。皆様もお気をつけて。

明後日講義が開催されます

2012-08-13 | 日記
当ブログをご覧頂き、誠にありがとうございます。尾串光康でございます。

ここ最近ブログが更新できずに、ご覧頂いていた方へは申し訳ありませんでした。
臨床、IEPの作成などの通常業務から、連携先への提出書類の作成と講義の資料作成の追い込みなどの作業がたたり、体調も崩していたことにより、ブログを更新する時間がありませんでした。

しかし、無理した甲斐もあり、無事明後日の講義のための資料が完成いたしました。
明日、講義の相方と調整を行い、明後日の講義に挑みます。

今回は、なぜ現在支援者が必要なのかについて、子どもの支援を軸として、保護者などの家族や、子どもや家族の地域・社会的な視点からもお話していきます。
そして、自閉症を中心に、症状や支援の上での基本的な対応方法について分かりやすいことを心がけてお話していきます。

参加予約をされている方のなかには、新幹線を使わなければ来られないような場所から来てくださる方もいらっしゃるらしく、非常に感謝しております。
熱心な方にお会いでき、今から楽しみにしております。

そういった出会いも、講義を行う上での醍醐味だと考えております。

出会いを楽しみに、また、このような輪が広がっていくことを願い、今後も講義は開催していきたいと考えております。

次回の講義が決まりましたら、またブログでも報告させていただきますので、よろしくお願い申し上げます。