当ブログをご覧いただきありがとうございます。尾串光康です。
早速ですが、「ヒヤリハット」、導入している児童デイサービスはありますか?老人系のデイサービスでは大多数のところが入れているはず?放課後等児童デイサービスでも是非活用してみてください。
一般社団法人てんとうむしでは、子どもへの資料は大きく分けて二つ存在します。
1つは個別指導計画書(IEP)です。これは、子どもへの指導、次は何を行うのか、それが達成できるためにはどのような指導が必要なのか、また、子どもへ実践する際には、子どもに対してどのような援助方法を行うのか、文章化してある資料です。
その資料と、子どもの指導の現場を写真撮影し、それを併せたものを定期来所の利用児童の保護者に年3回提出するという風にてんとうむしでは行っています。
だから変化しないIEPなんて渡せるわけないんですがね(笑)。
2つは、支援シートです。1のIEPは建設的なことを記載しています。支援シートは、子どもがその場で適応的な行動を維持するためにどうするべきなのかを定めているものです。つまり、いわゆる問題行動が起こならい設定にしておく方法です。ABAでは、これを「先行介入」と呼んでいます。
動機づけ操作はABC分析のC(結果)を操作するやり方ですが、先行介入はABCのA(先行刺激)を操作するやり方です。ちなみにBは行動です。
行動は随伴するAとCによって成り立っているといわれています。
余暇活動を行う場所ならば、子どもが快適に過ごすため、すなわちより学習しやすい環境にするために、個別に先行介入の方法を決定します。
そして、この2つめの「支援シート」実は「ヒヤリハット」というものとその性質が似ています。
ヒヤリハットとは、おおよそ「ヒヤッ」とする「ハッとする」という意味でもあるようで、大事故や大けがなどは、実は細かい「ヒヤリハット」が積み重なった結果であると考え、細かくても、事故につながるような対象者の行動を記入し、「自分ならどうする」等の記入欄もあるシートもあったりします。そして、事故を未然に防ぐため、皆で気を付けていこうというものです。
未然に事故を防ぐ、先行介入ですねこれはまさに。
それを皆で一貫するということが大切ですね。
てんとうむしでは、支援シートを用いていましたが、支援シートとなると、スタッフにとっては何やら難しい感じもしそうですし、私と上層部が話し合って支援シートを作っていたのですが、皆の意識を高め、高めた意識を継続できるように、スタッフミーティングの時、ヒヤリハットを導入し、意見を出させるように最近始めました。
最終的には「こうやって行こう」と決めるのは、責任という観点からあくまでも私が行っていますが、意見が出やすくなるというのは素晴らしいことだと思っています。意見を出しにくいかな私だと(苦)無茶苦茶怖いと思われているらしいですし(笑)事実ですが(爆笑)。
そして、ヒヤリハット、私が使っているテンプレートは結構面白いのです。何が面白いかっていうと、「大事故や大けがから仲間を守る」と書かれているのです。面白いでしょ?(笑)そのセリフが気に入っています。
2つの意味が考えられますよね。
1つは利用者を仲間と認識しているということ。私にとって利用児童の親は仲間なので。少なくても私が直接会っている保護者は。子どもは教え子または弟子(笑)。
「会っている」、正にスタッフは会っているのです、利用している全ての保護者と。だから仲間という認識を持ってもらいたいです。
その仲間を守る(利用児童は当然です)、かっこよくありませんか?(笑)
2つは職員全員が仲間であるということ。誰かひとりだけ、何らかの事情で情報を知ることができなかった職員がいたとして、その職員と子ども間に起きた事故、大事故であればその職員のその職場生命は終了してしまうことでしょう。場合によってはその職員や施設相手に裁判沙汰…なんて物騒なことになる可能性もあるでしょう。
それを防ぐため…という意味が考えられますね。誇らしくありませんか?
職員間を大切にしない福祉系の職場、よく目にしてきました。「自分が子どもと素晴らしいかかわりができるぜ~」とか「私がこの子を一番よく知っているんだ」とか……なんとも不愉快ですね。勘違いも甚だしい。子どもにとっても保護者にとっても鳥肌が立つ言葉ですね。
組織である以上、大切なことは組織の繁栄です。情報をより多く持っていて、「その情報をリアルタイムでスタッフ間で発信できる人間が評価の対象」なのであって、「技術がある人間」は、技術枠で採用されていない限り大した評価にはなりません。職員一人一人によって到達すべき目標は異なりますし、組織としての一人一人のニーズ自体も異なりますしそもそも。その双方のニーズを確認しあうことが大切ですね。
…話は戻りますが、「評価されること」を混同し、「笑点」みたいに言ったもん勝ち、できたもん勝ちみたいにするから「できるだけ同僚等には伝えない!」ということになってしまうのではなかろうかと思うのです。
他の職場では起こりうることかもしれません。職種業種によっては。
しかし、福祉・心理・教育ではあってはならないことですね。
組織でいる以上、仲間です。それができなきゃ「一人で事業起こしな」と思っていますし伝えているつもりです。
結束は子どもに帰属します。デイサービスとか福祉系の施設で当ブログをご覧いただいている方も多いと聞きます。もしよければヒヤリハット、導入していない場所は参考にしても良いかもしれません。結束のツールにもなりますしね。
今週はこの辺で。
それでは、また来週に。
早速ですが、「ヒヤリハット」、導入している児童デイサービスはありますか?老人系のデイサービスでは大多数のところが入れているはず?放課後等児童デイサービスでも是非活用してみてください。
一般社団法人てんとうむしでは、子どもへの資料は大きく分けて二つ存在します。
1つは個別指導計画書(IEP)です。これは、子どもへの指導、次は何を行うのか、それが達成できるためにはどのような指導が必要なのか、また、子どもへ実践する際には、子どもに対してどのような援助方法を行うのか、文章化してある資料です。
その資料と、子どもの指導の現場を写真撮影し、それを併せたものを定期来所の利用児童の保護者に年3回提出するという風にてんとうむしでは行っています。
だから変化しないIEPなんて渡せるわけないんですがね(笑)。
2つは、支援シートです。1のIEPは建設的なことを記載しています。支援シートは、子どもがその場で適応的な行動を維持するためにどうするべきなのかを定めているものです。つまり、いわゆる問題行動が起こならい設定にしておく方法です。ABAでは、これを「先行介入」と呼んでいます。
動機づけ操作はABC分析のC(結果)を操作するやり方ですが、先行介入はABCのA(先行刺激)を操作するやり方です。ちなみにBは行動です。
行動は随伴するAとCによって成り立っているといわれています。
余暇活動を行う場所ならば、子どもが快適に過ごすため、すなわちより学習しやすい環境にするために、個別に先行介入の方法を決定します。
そして、この2つめの「支援シート」実は「ヒヤリハット」というものとその性質が似ています。
ヒヤリハットとは、おおよそ「ヒヤッ」とする「ハッとする」という意味でもあるようで、大事故や大けがなどは、実は細かい「ヒヤリハット」が積み重なった結果であると考え、細かくても、事故につながるような対象者の行動を記入し、「自分ならどうする」等の記入欄もあるシートもあったりします。そして、事故を未然に防ぐため、皆で気を付けていこうというものです。
未然に事故を防ぐ、先行介入ですねこれはまさに。
それを皆で一貫するということが大切ですね。
てんとうむしでは、支援シートを用いていましたが、支援シートとなると、スタッフにとっては何やら難しい感じもしそうですし、私と上層部が話し合って支援シートを作っていたのですが、皆の意識を高め、高めた意識を継続できるように、スタッフミーティングの時、ヒヤリハットを導入し、意見を出させるように最近始めました。
最終的には「こうやって行こう」と決めるのは、責任という観点からあくまでも私が行っていますが、意見が出やすくなるというのは素晴らしいことだと思っています。意見を出しにくいかな私だと(苦)無茶苦茶怖いと思われているらしいですし(笑)事実ですが(爆笑)。
そして、ヒヤリハット、私が使っているテンプレートは結構面白いのです。何が面白いかっていうと、「大事故や大けがから仲間を守る」と書かれているのです。面白いでしょ?(笑)そのセリフが気に入っています。
2つの意味が考えられますよね。
1つは利用者を仲間と認識しているということ。私にとって利用児童の親は仲間なので。少なくても私が直接会っている保護者は。子どもは教え子または弟子(笑)。
「会っている」、正にスタッフは会っているのです、利用している全ての保護者と。だから仲間という認識を持ってもらいたいです。
その仲間を守る(利用児童は当然です)、かっこよくありませんか?(笑)
2つは職員全員が仲間であるということ。誰かひとりだけ、何らかの事情で情報を知ることができなかった職員がいたとして、その職員と子ども間に起きた事故、大事故であればその職員のその職場生命は終了してしまうことでしょう。場合によってはその職員や施設相手に裁判沙汰…なんて物騒なことになる可能性もあるでしょう。
それを防ぐため…という意味が考えられますね。誇らしくありませんか?
職員間を大切にしない福祉系の職場、よく目にしてきました。「自分が子どもと素晴らしいかかわりができるぜ~」とか「私がこの子を一番よく知っているんだ」とか……なんとも不愉快ですね。勘違いも甚だしい。子どもにとっても保護者にとっても鳥肌が立つ言葉ですね。
組織である以上、大切なことは組織の繁栄です。情報をより多く持っていて、「その情報をリアルタイムでスタッフ間で発信できる人間が評価の対象」なのであって、「技術がある人間」は、技術枠で採用されていない限り大した評価にはなりません。職員一人一人によって到達すべき目標は異なりますし、組織としての一人一人のニーズ自体も異なりますしそもそも。その双方のニーズを確認しあうことが大切ですね。
…話は戻りますが、「評価されること」を混同し、「笑点」みたいに言ったもん勝ち、できたもん勝ちみたいにするから「できるだけ同僚等には伝えない!」ということになってしまうのではなかろうかと思うのです。
他の職場では起こりうることかもしれません。職種業種によっては。
しかし、福祉・心理・教育ではあってはならないことですね。
組織でいる以上、仲間です。それができなきゃ「一人で事業起こしな」と思っていますし伝えているつもりです。
結束は子どもに帰属します。デイサービスとか福祉系の施設で当ブログをご覧いただいている方も多いと聞きます。もしよければヒヤリハット、導入していない場所は参考にしても良いかもしれません。結束のツールにもなりますしね。
今週はこの辺で。
それでは、また来週に。