活動の日々

自閉症スペクトラム関連を中心とした、対外的な活動を綴っていきます。

NPO法人ひまわりの会にて一時的に新規受付開始!

2012-10-29 | 日記
いつも当ブログをご覧頂きありがとうございます。尾串光康でございます。

早速ですが、私が代表のNPO法人自閉症児療育支援ひまわりの会にて、一時的ではありますが(11月8日~11月15日)、療育希望者のための初回面談待機を受付再開する運びとなりました。

初回面談の待機ですから、すぐに初回面談を行うことは難しいですが、ご希望の曜日や時間帯をお聞かせいただいた上で、調整でき次第、順次面談日程についてお知らせしていきます。

そして、面談を行い、ニーズの確認を行い、療育開始となります。

当会は、長期支援の性質故、利用者の変動が少ないことが特徴の1つであり、そこを長所と考えています。

また、年齢や発達状況、ニーズに合わせて回数を変動させ、より個別にあわせたサポートを行っていくシステムを採っている故、指導員のスケジュールの変動が少ないことも特徴の1つとなっています。

そして、ひまわりの会は私を含める指導員が十分に連携を取り、毎回の指導後にプログラムを更新・改正、指導手続きのチェックなどを行うことから、指導員も少人数制であり、それ故指導できる人数にも限界があります。

そのことから、今回も若干名の募集となってしまいますが、クオリティーの維持のため、ご理解いただけたらと思います。

下にひまわりの会のホームページのリンクを張っておきますので、ご興味のある方はご覧いただけたらと思います。


NPO法人自閉症児療育支援ひまわりの会

NPO法人すくすくにおいて

2012-10-22 | 日記
当ブログをご覧頂き、誠にありがとうございます。尾串光康でございます。

早速でございますが、私がアドバイザーを担当しております、「NPO法人すくすく」にて、「個別療育」および「音楽教室」の新規受付を停止する運びとなりました。

個別療育はもちろん、音楽教室でも、ABA(応用行動分析)の知見を活かした指導プログラムとなっており、画期的な活動であると以前より自負していました。

音楽教室では、子どもの余暇を育てることに重きを置き、その場限りで楽しむだけではなく、子ども達が音楽の「得意意識」をもち、音楽を余暇として確立させることが、全体的な指導指針の1つです。
その意味では、音楽療法・リトミックとは異なり、この事業は、具体的な指導を行なっていくことを大切に考えています。
音楽の指導といっても、もちろん障害の程度は全く関係なく指導を進めていくことにアドバイザーとして誇りに思っています。

また、個別療育では、ABAに沿ったプログラムで指導を行ない、必要に応じて、実際に地域の園や学校との連携を図り、子どもの機能領域の発達、具体的な介入方法の提示を行っています。

なお、一時あずかり・音楽教室をメインとして、メディアから取材がきて、神奈川新聞に掲載されました(文末にすくすくのリンクを貼っておきますので、是非ご覧ください)。

その2つの事業が、定員超過となり、今回新規受付を停止した次第です。

定員超過となったことは、私としても非常に嬉しく思います。
各事業の指導員、そしてその活動を支える一時あずかりの指導員・ボランティアに大変感謝しています。

しかし、ある一定数の希望者を受け入れることはできましたが、サービスを受けたくても受けられない人がいるという事実は変わりありません。
指導員を養成し、クオリティーを落とさずに、この事業が拡大していくことが私の使命と存じます。

この分野に興味を持っている方は是非ボランティア養成講座へ出席ください。
数多くのご参加者の中から、将来この分野に本格的に携わる方が一人でも多く現れますことを。


NPO法人すくすく(ホームの「お知らせ」の1番下に神奈川新聞の当会紹介記事のリンク【PDF】があります)

某相談でのできごと

2012-10-17 | 日記
当ブログをご覧頂き誠にありがとうございます。尾串光康でございます。

最近ある機関に相談を依頼され訪問したのですが(以前にも何度か単発で伺っている場所)、その際に、以下のような相談を受けました。


インテーク(初回面談)当初と比較し、学習に対する意欲が急激に増加していき、提供される課題に対して前のめりになるほど、取り組む意欲を見せており、比例して課題の更新の頻度も上がっていった。
しかしある一定時期から課題に対して拒否反応が見られ、拒否反応が特定の課題に限定されていたのが、時間が経つごとに他の課題においても拒否が見られた。



上記ケースについて、「拒否の際の指導者の対応」、「拒否が起った課題までのステップ」について調べていったところ、


○拒否が起った際:拒否が起っても続けようとしたが、難しいように感じたので、その課題を終了した。

○拒否が起った課題までのステップ:まだ取り組むには機能的に不十分であったが、これまでの取り組みからステップを抜かして指導した。



ということが結果的に分かりました。

そこで、私は以下の点をアドバイスしました。


○達成したい課題までの道のりをスモールステップによって作り

○スモールステップの課題でも達成の際沢山褒め

○その上で拒否が強化されないように(拒否の行動によって課題を取り組まなくても良いと認識させないよう)プロンプト(手助け)しながら課題(スモールステップに分解した課題)を確実に終了させ

○課題更新の繰り返しにより、課題が沢山増えてしまい、結果的に課題に取り組む時間が、開始当初と比較し著しく長くなってしまっていたので、必要な課題に支障が出ない程度に時間を減らす

○課題終了後に一緒に遊ぶ時間を用意し、課題全体の強化子(褒美)を提示する


上記4点についてアドバイスしました。

そのことで、1ヵ月後には今までと同様の学習姿勢へ回復していました。


つまり、指導上において大切な考え方は

・お腹いっぱいで苦しいほどやらず
・スムーズに目的へ到達できるよう階段を沢山つくり
・手伝ってでもできたらしっかりと褒め
・やってもやらなくても良いと思わせない(だからこそ、無理な課題はさせないようにスモールステップで指導し、最終的に確実に達成するための道筋を作る)、つまりルールを明確化する


この知見が大切です。

そして

介入を試みた場合、毎日実施した場合でも、2週間から1ヶ月程度は行動に変化が出たかを査定する

ことが大切です。

学習は、動機が高まれば効率良く進められます。それは、学習の法則と言っても良いでしょう。
子どもが楽しく、確実に学習を進めていけるよう指導者は留意する必要があります。

子ども一人ひとりのアレンジはとても必要なことですが、実証に基づいて介入をしないと、それは「専門家」とは言えないでしょう。

ABAは、これまでに実証された効果的な知見が多々あり、それを理解し、実践していくことが、子どもを確実に成長させていくことにつながっていくと考えています。

このような内容は、本来は、ブログではなく事例研究などで詳しく行いたいですが、上記の解決の知見は、多数の事例に当てはめることができると思い、ブログに記載しました。

また、ブログに記載できる範囲で詳細を割愛して記載しました。

そのことから、事例紹介は、その性質上、ブログでは最小限にとどめさせていただきまして、その詳細は、ひまわりの会での支援者講座などの講座によって触れていきたいと思います。

講座などの活動の紹介は、その都度当ブログでもお知らせします。

ボランティア養成講座日程決定(24年12月8日19:00~20:15)

2012-10-09 | 日記
当ブログをご覧頂き誠にありがとうございます。尾串光康でございます。

早速でございますが、ボランティア養成講座の次回の日程が決定しましたので、この場でもお知らせいたします。


・日時
24年12月8日(土)19:00~20:15

・料金
無料

・参加資格
この分野に興味を持っている方であれば歓迎いたします。
*高校生から参加可能です。

・講師
尾串光康
(NPO法人すくすくアドヴァイザー・NPO法人自閉症児療育支援ひまわりの会代表【東京都新宿区】)
西村博美
(NPO法人すくすく一時あずかり管理責任者)


私は、19:30まで指導員とのミーティングに参加しているので、前半は管理責任者の西村先生に担当していただき、後半は私が担当させていただく形となります。

無料で開催する理由の1つとして、この分野を普及させていきたいという「NPO法人すくすく」の目的があります。
しかし、内容は参考になる部分があると思います。
本で読んでも中々イメージできないことが、講義では耳からも目からも吸収できます。

先ほど募集を開始したばかりですので、興味のある方は是非ご参加ください。

少し時間は遅くなりますが、高校生から参加可能ですので、「遊びにくる感覚」でお気軽にお越しください。


NPO法人すくすく