活動の日々

自閉症スペクトラム関連を中心とした、対外的な活動を綴っていきます。

がじゅまるの進展

2017-07-31 | 徒然なるままに・その他雑談
当ブログをご覧いただきありがとうございます。尾串光康です。


早速ですが、今回は表題通り、「株式会社がじゅまる工房」の進展について記載します。


以前からブログをご覧いただいていた方はご存知かと思いますが、「株式会社がじゅまる工房」は、私が代表取締役を行う、障がい者雇用を積極的に行う、「糖質制限のお菓子の生産と販売を行う株式会社」です。


今年設立させ、只今販売に向けていろいろ飛び回っているところです。


ここで生産販売するお菓子は既に決定しているところまでは記載したかと思いますが、とうとう「成分調査」に出しました。

成分調査とは、カロリーや糖質等を表示するものでして、販売されている食品には、基本的に、それらが明記されているシールが貼ってあるはずです。


それを最近行ったのでした。


想定した範囲の数値が出ました。糖質制限のお菓子として、十分な数値が出ました。


今後は、賞味期限の調査を行います。


それらを行った後は、「成分・賞味期限のシール」を作成し、商品の外見を最終調整します。
それとともに、並行して、正式に営業許可を申請します。


その後、営業許可を取得したら、試験的な発送を、身内対象に行います。


それが済んだら、一般人の雇用を行い、てんとうむしのおやつを卸します。


一般の雇用?と疑問に思われる方がいらっしゃるでしょうが、まさしく「一般」です。

障がい者雇用「だけ」ではなく、お菓子を作る仕事をしたいという人も全然採用します。それはすなわちこの分野の「普及」。そういう意味もあるのですこの会社は。


上記までに書いた一連の流れは、実に数か月かかりますが、大切な事業です。堅実にゆっくりと進めていきます。


今年の冬から来年にはネット販売ができるようになっていることが目標です。それに向けてしっかりと進めていきます。




今週はこの辺で。


それでは、また来週に。

講座を無事終了してきました

2017-07-24 | てんとうむしの取り組み
当ブログをご覧いただきありがとうございます。尾串光康です。


早速ですが、7月19日(水)に開催した講座「家庭で行う早期療育」を無事終了してきました。

その様子がこちらです。


上記写真の著作権を尾串光康は放棄しておりません。そのため、いかなる理由であっても、上記写真の使用、転載は、法的処置をとらせていただきます。


こんな感じです。

この写真だとわかりにくいですが、15名程度参加してくださっていたかな?ビデオなどは大きい画像で見て欲しいので、エジェクターにスクリーンに用意していました。来てくださった人と用意してあった大きな機材で会場はギチギチになっていました。


参加してくださった皆様本当にありがとうございました。


いつも言っていますが、1回の講座は実践(家庭内での育児)にほとんど反映されないと思っています。だからこそ、伝えたいメッセージを強く伝えたりもしますが、皆さん真剣に聴いていてくださり、テンション高く(笑)話し続けることができました。


今回の講座で伝えたかったこと、それは

〇強い親になって欲しい
 ・小さいうちに親自身が子どもの指導をして手ごたえを感じれば、土台があるからその後困ることは極めて減る
 ・支援者や専門家はあくまでもサポーター
〇子どものできたは大人が作れるということ
〇家で気を付けること(基本法則)


ということです。

実にはっきりしているでしょう?(笑)これを今回伝えたかったのです。


いわゆる「大きいお子さん」、それまで家でやってきたという「実感」が持てない親の多くは、その後アドバイスを受けても、例えば「困っている行動」や「子どもが自信を持って生活するための方法」「何かをできるようにさせるための指導方法」等のアドバイスを受けても、持続して行うことができなかったり、信じて実践できずに他の相談場所に駆け込み…これをエンドレスで行い、気付いたら18歳になっていた…これからどうしよう…となることは少なくありません。

上に書いたことはおおよそ早期療育・具体的な相談場所で勤務しておられる職員ならばわかるでしょう?同時に、早期療育の意義の半分は「親のため」、これもご理解いただけるでしょう。


そうなんです。小さいころからの療育は、その後「親が感じる不安を減らす」ということにその極意はあるのです。それはその通りなんですよ。だって、親の「土台」が確立されていれば子どもも伸びるでしょう?これは当たり前のことです。


だから、親がやるんですよ。子どものとる行動、学習の仕方を理解できるということは本当に大切。そういう「習慣」ができることで、その後の子どもも親も元気でいることができるようになるのです。


小さいころから療育やってても、いつまでたっても不安な保護者…おそらくその大半は自分自身はほとんどやってこなかった・実感がなかったということだと思います。


一方で「親によって」なのも当然視野に入れるべきでしょう。家庭環境や親自身の状態もあるし。しかし、人のせいにしてても、自分の環境のせいにしてても、辛いでしょう?できればそう思いたくないですよね?そのためには親がやるしかないのです。


これが伝えたかったことです。「ブログで書いて大丈夫?」「大丈夫でしょう。ある意味だけど(爆)」という感じで書きました。


もちろん、大きいお子さんから開始しても必ず成長しますし、気概のある保護者の方々もいらっしゃり(本人にはその意識が無くても)その後も継続的に家庭内で保護者自身がお子さんの指導を行い、そして成長を喜ぶこともたくさん見てきました。

しかし、統計的な問題として、小さいうちから始められたほうが、その後も子どもの成長を喜び続け、不安が少ない状態でいられる人が増えることも事実。「増える」というのもかなりの確率です。


大きい子の指導もたくさん経験している私だからこそ、「できれば言いたくないこと」、しかし、「できるだけ伝えたいこと」なのです。
そりゃ言いたくないですよ。そんなネガティブなことは。しかし、今まだ小さい子のお母さんにだからこそ言いたいのです。「コツコツやってればその後得られる物が大きいよ」と。


実際、ブログでこれを読んだだけではわからないでしょう。「わかった」と思えるならそれはそれで良いですが。でも、当日参加できなかった人や、「どんなことやったんだろ?」って興味を持っていただいた方もいるのでは?親だけじゃなくて学生や同業者も見ていますからね。

だから、少しでも講座の内容や雰囲気が伝われば良いなと思って、少しだけ書きました。


相談場所、自分に合った場所で納得できる場所を見つけられれば素晴らしいですよね。ただ、できれば先の見通しをしっかりと説明でき、療育の到達点を説明できる人間を選んでほしい。それが私なら素晴らしいご縁で大切にしたいですし、私でなくても素晴らしい。その親子が不安なき生活を送っていけるのだから。親子にとって合う場所が一番ですね。

見つかると良いですね。そのために、そういう場所が増えていくと良いですね。




「問題意識・気付いたら誰がやるんだ?」➡「気付いた人がやるしかない」
「なぜやるんだ?」➡「その後の子どものより良い成長と親子が不安なき生活を送るため」
「いつやるの?」➡「今でs…」(爆笑)



今週はこの辺で。


それでは、また来週に。

7月19日(水)講座を行います~早期療育の普及のため~

2017-07-17 | てんとうむしの取り組み
当ブログをご覧いただきありがとうございます。尾串光康です。


早速ですが、いよいよ今週19日水曜日に、10:00~講座を開催することになりました。


まずは、保育園や療育センター、小児科等に、講座のパンフレットを貼らせていただいたそうで、ご協力いただいたことを御礼申し上げます。

また、それらのポスターやホームページをご覧くださりお申し込みを頂いた方、大変嬉しく思います。ありがとうございます。

それから、いつも講座に足を運んでくださる方も、今回も足を運んでくださり、毎度ありがとうございます。


今回のテーマは「早期療育」です。


①なぜ早期なのか、メリットは、大きくなってからの指導と何が異なるのか、
②家庭内で何故取り組まなければならないのか、どういった効果が出るのか
③そもそもペアレントトレーニングとは何なのか
④家庭内で何を気を付けると効果的なのか
⑤子どもを伸ばすためには、できることを増やすには何が必要なのか


以上についてお話してきます、


そして、上記5点の答えは、将来子どもと親が不安なく生活していくために欠かせない要素なのです。


私は、成人の指導にも携わっていますし、小さい子は1歳半から、大きければ20歳以上になります。

そこでの「子ども」の成長はもちろん、「親」の様子、すなわち【ペアレント(親子)】の時間の経過を10年以上にわたって「一家族」という単位で見続けています。

その実体験をもって、今から「家庭内での療育と言うものに」興味を持たれた方に、伝えたいことをしっかりとお話してきます。




なお、今回も、もちろんビデオにて実際の指導をご覧いただきますが、レジュメは17ページあるのですが、9割以上を「図」で構成しています。この作業には本当に泣かされた。

文章を作るよりも、17ページにわたって図を作り続けるほうが辛かったです。

しかも、できるだけ講座無しでもわかるように(それは帰った後しばらくたっても見返せば思い出せるように)できるだけ作りたかったからです。




参加される方は当日を楽しみにしていてくださいね。


あ、後、当日参加は極力止めてくださいね。

レジュメを余分に印刷するには、今回のレジュメはコストが相当かかります。なんせ、全て図のオールカラーですから(笑)。

きていただいてもお渡しできない可能性があります。

後、安全上の問題とかもありますからね。前日までにお申し込みくださいね。




それでは、レジュメの最終調整を今から行いますので、今週はこの辺で(笑)。


それでは、また来週に。

オリエンとかコンサートとか兄弟児やペアレントメンターのこととか

2017-07-10 | 日記
当ブログをご覧いただきありがとうございます。尾串光康です。


早速ですが、今回は、上記表題通り、本日までに様々なことがありましたので、それについてサラッと記載したいと思います。




●オリエンテーション

一般社団法人てんとうむしでは、年3回全体オリエンテーションを行っています。

もちろん、この他にも毎月夜間フォローアップ研修やら、希望者から選抜して療育部研修等、スキルアップのための研修が充実しているのが当会の特徴の1つです。

それぞれの研修が持つ意味は個々に異なります。オリエンテーションは、IEP(個別指導計画)の更新に伴って開催されます。つまり、年3回IEP(個別指導計画)を更新するということです。

てんとうむしを利用している全ての児童が40名程度いますので、その子どもたちの計画を一気に更新するので、この時期は忙しいったらもう…。
しかし、もう既に終了させて、今はこれから面談シーズン。指導の写真等を撮り、IEPの最終チェックに移ります。やっぱまだ忙しい(泣)。

しかし(泣)ではあかん。これで親は親の知らない子どもの成長を知ることができて、それこそが重要ですからね。もうひと踏ん張り。




●コンサート

大盛況であったとのこと。昨日日曜日にありました。私は明日ビデオでチェックします。

定期的にビデオチェックして、指導がちゃんと進んでいるかをチェックします。こういうのも大事。明日はビデオチェックの時間を設けていますので、それと一緒に見ます。楽しみや。

親が別のお子さんと共同で活動したりと、訓練的な要素もありますし(苦手な人には大変だったろうな…そういったそぶりを見せる人はおられなかったらしいですが)、フルートとピアノの素晴らしい演奏もあり、手前味噌ですが、ゼロ距離でフルート聴けるなんてなかなか無い。リハの時聴きましたが感動したモノ。

こういう活動、参加するのって実は腰重かったりもしますよね。はっきり言って。それでも楽しそうに参加してくださる保護者の方々は会にとっても宝です。リスペクトを感じ、身が引き締まります。こういった想いの重さは学生達には伝わったかしら?
親が見てる前で子どもの指導ができるということは良い緊張感、責任感が育ちます。素晴らしい環境じゃないですか。




●兄弟児とかペアレントメンターとか

私の療育を見てくださる中で、私と一緒に働きたいとおっしゃってくださる方がいます。

ペアレントメンター=教え子の親です。
兄弟児は教え子の兄弟です。

ペアレントメンターで言えば、正義感から思い立っておっしゃってくださることも少なくありませんが、たいていは挫折します。子育てしていればできる仕事なら私はやってないですからね。そんな甘いもんじゃない。
やってみて無理なら、この分野の指導者に敬意を払って、そのうえで静かに見守っていただければそれで良いですがね。大変な仕事で誇り高いことが分かってくれれば素晴らしいじゃないですか。

しかし、そんな中で、長期的にやれる「気概」がある方もおられる。これはすさまじいことだ。そういう仲間に支えられて私は夢を見ているのです。

後、兄弟児。可愛いわ。教え子の指導をずっと見てきてくれているんだから。


私  「オッス。久しぶり!元気にしてた?今何してるん?」
兄弟児「今はこういうことしてるんですよ!これに頑張っています!」

キラキラした目でそういうんだもの!素晴らしいわ!兄弟児、たくさんいて、一人一人夢が違うけれど、皆良い大人になるだろうぜ!

兄弟児と多く接する理由は、主にひまわりの会。訪問での指導が需要的にメインだから、家の中に入ります。だから、必然的にってな感じですね。
長い子はもう10年以上になるからお互いよく知っているというかなんというか。
大きくなって来たら、自分が何でこの仕事やってるかとか、自分の過去の話をしたりもしますが、皆素直な目で、そして熱心に聞いてくれます。

そんな中、兄弟児でもでてきました。私のところで働きたいとかボランティアしてみたいとか。今年中に実現するんじゃないかしら。泣けてくるわ。演歌だね(爆)。

人との出会いや縁と言うのは非常に大切なことです。誰か一人と出会わなかっただけで、今の自分の人生は無い。そういう「一人」が私には非常に多いからよくわかります。

そして、その一人と会えるというのも「対人援助職」に就く醍醐味ではなかろうか?福祉・教育・心理やっている人なら分野を問わず共感できませんか?




ふ~む…書きたいことを書いてしまった(汗)。




7月19日(水)の講座のレジュメの最終調整に間もなく移ります。その話はまた来週に。




ということで、今週はこの辺で。


それでは、また来週に。

滝乃川学園にて~目標を作って指導していくという事~

2017-07-03 | 滝乃川学園
当ブログをご覧いただきありがとうございます。尾串光康です。


突然ですが、最近様々な業務をこなしまくって滅茶滅茶しんどいっす(泣)。物事は重なるもので、てんとうむしの預かりのIEP作成やら、全体オリエンテーションやら、療育部の第2回目講座やら、アルバイトの方の面接やら、がじゅまるのお菓子の大詰めやら…やることが果てしなく、冗談抜きで休日返上している最中です。

そんな中、筋トレのジムは何とか休まずに行っています。むしろ回数を少し増やしているくらいです。忙しくて机に座っている時間も多いと、トレーニングは発散の時間ですね。何も考えなくてすみますし。

中々疲れがたまっていると寝ていたくなりますよね。しかし、今の私は寝ている時間が非常にもったいなく感じてしまい、結果トレーニングに行ったり、ショッピング行ったりと、休みの日は身体を動かしている…はずなんですが…休みが無いので、ちょっとの時間を見つけてはトレーニングに行っています。


さて、本題の滝乃川学園のお話です。


今回は、大きいお子さんがいる寮でのABAケース会議に参加してきました。


前々回の記事でも記載したのですが、秘密にしていて、今回から行おうと決めていたものを発表し、そして決定してきました。


その内容は、「一人一人のお子さんに対して、就労を見据えたうえでの明確な目標を作り、それに基づいて訓練していこう」

というものでした。

今までは、「明確な目標を作り、それに基づいて指導していこう」というものだったんですが、「就労」という一つのフラグを立てたわけです。


これを、今までの訓練と並行して行っていきます。



大きいお子さんの寮は、環境面での大きな課題があります。
どこでもそうですが、中高生の寮は原則18歳以上を入所させることが難しく、成人の寮を見つけなければなりません。
しかし、成人の寮は需要がたくさんあります。こういった場所は、逆ピラミッドのごとく、大きくなればなるほど利用者が増えてい行きます。
それ故、供給が追い付かない。故に、同じ組織の成人の寮に入れてあげることが難しくなり、場合によっては地方の寮に行かなければならないというのが現状であったりもします。

その中で、真剣に指導をしている職員の方々にとっては、「少しずつできていく」ことに充実感を感じにくくなる側面があります。そりゃそうでしょ。
焦りが出てくるのだから。

しかし、個々がどれほど成長しても、家で生活していない子にとっては、寮があることが何よりもの課題。簡単な話、家探しと言うことです。しかし、改善しなければしないほど受け入れ先もなくなる…。焦らないわけないよね。というか、焦っているから私も力になりたいのです。この意味わかりますか?相手が真剣じゃなきゃこっちも真剣にならないってこと。

しかし、焦り続けては結果が思わしくても、思わしくないように見えてしまうでしょう。目標達成の充実感一切ないからね。この話、支援者や家庭内で療育を心がけている保護者ならわかるでしょ?(笑)



というようなことで、「一人一人のお子さんに対して、就労を見据えたうえでの明確な目標を作り、それに基づいて訓練していこう」ということになったのです。

実際そのスローガンに向かって一人一人目標を立てるために話し合うと、子どもができていたこと、できていなかったことがより詳細に整理できていきます。

「この子実は結構いろいろできてんじゃん」

とか、

「この部分がクリアできたら就労訓練できそうですね。そのためには…」

という話が飛び交います。


楽しそうでしょ?楽しいよ。楽しくなきゃあかんでしょ。


できることをしっかり作って、子どもはもちろん、指導者にも充実感を持ってほしい。その気持ちでABAケース会やっています。



時間が限られている以上、成果も子どもそれぞれでしょう。しかし、それでも目標に近づくように指導していき、次につなげていくことが、期間限定での指導の醍醐味ではないでしょうか?「俺たちこんだけやれたんだぜ?スゲーだろこの子も。」ってさ。



ちなみに、私個人としては、期間限定だけじゃ、どうしてもいわゆる重度のお子さんの「就労」(本当の意味の)が遠のいてしまうから、しっかりと成人後も訓練&就労できる地域を作ったのです。今年から(笑)。いや、「笑」じゃなくて「ガチ」で。


ふっふふ…次回の会議が楽しみだ…と、その前に2週間後に電話会議だった…夜間に…寝れない…(泣)。




ということで、今週はこの辺で。


それでは、また来週に。