活動の日々

自閉症スペクトラム関連を中心とした、対外的な活動を綴っていきます。

がじゅまる

2017-11-29 | 就労訓練・がじゅまる工房
当ブログをご覧いただきありがとうございます。尾串光康です。


いや~本当にブログ更新の日にちがズレズレで申し訳ない。年末ということと、仕事上のイベントということで、その準備やらなにやら、公私共に実に忙しい。


それでも、束の間の休息ということで、最近、私の誕生日だったので、その祝いを、自宅にて、仲間と細やかに行いました。がじゅまるのケーキで。
それがこちら。







がじゅまるのお菓子は、主に冷凍で販売するので、こういったものはアレンジ版として、卸すデイサービス(てんとうむし含む)とかのみの限定になりますが、こんな感じのものを販売しますよ。


普通のケーキみたいでしょ?味は普通のケーキ以上!!!しかし、小麦粉も砂糖も不使用です!!!すげーでしょ(笑)?


これを私の教え子に作らせるのよ!感動だね!演歌でしょ(笑)?

夢みたい?いや、マジ(本当)だから。


いま、てんとうむしで就労訓練行っている子、調理の訓練が開始されましたよ。ちゃんとやっていけば到達する道のりです。
後は指導者の「気概」ですね。技術?それも肝心ですが、教え子にしっかり教えたことを獲得させるという気概が無きゃ、それは指導者としてただのボンクラ(爆笑)。


ちなみに、こういったお菓子を実際に販売するのは来年度以降ですね。来年の頭に利用者や施設を限定に販売します。
それは来年以降のブログなどでお知らせします(がじゅまるのホームページは来年度になります)。


がじゅまるの就労ガイダンスまで時間が迫ってきました。申し訳ないですが、日時を公表することは、ブログ、ホームページ共にありません。
今回の説明会の対象者は、てんとうむしをご利用されている方と紹介者のみです(ちなみに、ひまわりの会の教え子たち、のみを対象にした説明会を必ず行うからご安心くださいね)。

一般の公募はもっと後の話ですね。今は自分の教え子たちをしっかり就労の道へステップさせることしか頭にありません。もちろん、希望すればですが。希望するかどうか、それは人それぞれですから、詳しくがじゅまるの経営方法(どのように経営が成り立つのか)、障がい者雇用をどのように進めていくのか、どんなことを行うのか、何をやれば良いのか、等の説明を行う説明会を行うのです。

ちなみに、がじゅまるは、子どもたちの就労の選択肢の一つになることを目標にしています。
働く先が増えていくとロマンですよね。本当に。

話は戻りますが、だから、一般公募ができないこと、どうかご理解くださいね。


当日の資料は最終調整段階に入りました。説明会にいらっしゃる方はお楽しみに。報告はブログでも行いますので、引き続き当ブログをご覧ください。




今週はこの辺で。


それでは、また来週に。

滝乃川ケース会&高校生・成人部合同保護者お茶会&フォローアップ研修社会人の部&ペアトレ

2017-11-22 | 徒然なるままに・その他雑談
当ブログをご覧いただきありがとうございます。尾串光康です。


早速ですが、ブログの更新が遅れてしまいましたすみません。
イベント的なものが多くて、本当にてんやわんやです。


本来、この仕事は毎日がイベントなのですがね。何故なら毎回子どもの様子は違うし、親からの相談内容も変わったりもします。

子どもの様子が違うというのは、毎回発達的な変化がありますからね。
私の場合、ひまわりで(私が直接子どもを指導しているのはひまわりの会のみです)子どもを指導すると、フィードバックの時間がしっかりと必要です。
それはそうですよね。課題が終わって親に伝えることがあんまりないって…何のために指導したのか…一般的には細かい発達でも、しっかりと変数が取れる発達的変化は確認できるものです。変数が取れるというのは客観的データを出せるということです。


話は戻りますが(笑)、子どもの成長の変化は楽しめますが、度重なるイベントは肩が凝ります。やると楽しいことのほうが多いですけどね。


2週間弱くらいであったイベントを書いてみます。




◆滝乃川学園ケース会議

段々会議が終了する時間が短くなります。それは職員、子ども共に成長している証拠ですね。職員が分からないこと、困っていることが多い程、会議は長くなります。

もちろん、わからないこと、困っていることを解決することが会議の意味ですから、どんどん質問してもらいたいのですが、成長によって相対的に相談内容は減っていく傾向にあります。
そうなると、「現在の課題学習の進行のビデオ等での確認」「次の課題学習のステップ」と「目標への到達具合」を説明していくことが任務になります。

会議と言うのは、「行動介入」「課題学習」「短期目標の微修正および長期目標の確認」この3点が大切です。

ちなみに、目標を微修正したり確認したりするのは、何のためにやっているかを再確認することが、指導者側のモチベーションの維持につながるからです。

時間が短くなって喜んでいたら、一人の職員と雑談が始まり、いつの間にかいつもの時間まで会議室に居りました(号泣)。



◆高校生・成人部合同お茶会

お茶会は、年齢別に行います。理由としては、お茶会の前半は私が講演会を行い、後半皆で談話する形式になっています。
たくさん来てくださる方々だからこそ、概論的な話よりも、各論的な話ができる、つまり細かい話が講演でできますから。得られる物も大きいかと。

今回は「就労と言うものは」という演題で、レジュメ無、ビデオ有のフリートークでした。

後半はががじゅまるのお菓子でお茶会。私は次の仕事場に向かう(号泣)。




◆フォローアップ研修社会人の部

今までは、毎月1回、夜間全ての業務が終了した後にフォローアップ研修を行っていました。
フォローアップと言うのは、「フォロー」です。現場での実践を補うため、より効果的に指導ができるようにするための研修です。

しかし、時間が夜間ですので、出られない人もいました。それを何とかするためには午前に、しかし学生は夜間…回数を2回にして、属性別にしておこなうのが良いなということで、月2回にして、学生の部、社会人の部と分けて研修をそれぞれ毎月行うことになりました。

あらためて社会人のみが全員揃ったところで、ある種学生に対して話すような感じはなく、ストレートにいろいろな事を話しやすいですね。もちろん、女性が多い職場です。どっちみち緊張しています。

そして肩が凝り、研修を終了した1分後ペアトレの開始(号泣)。




◆ペアトレ

ペアトレとは、「ペアレントトレーニング」ね。相談形式で、親がより望ましい対応を子どもにできることがストレス軽減ができるという、UCLAで開発された親へのトレーニングです。
その月によって異なりますが、1日に6人の枠でスケジュールを作っていることが多いです。限られた時間の中なので。

ペアトレでは

・長期目標と短期の目標の確認および現状の整理:子どもが今どこにいるのか、どこに向かっているのか
・家庭内で行う事(大体1~3つの宿題が出ます。3つと言う数字はポイントシステムによるものです。ペアトレの専門用語です。)今やるべきこと、その後やるべきことを話します。
・過ちの指摘:保護者がやっていたことに間違いがあれば「そりゃあかんよ。〇〇をやるべきだね」と話すことです。指摘をする以上、どうすれば良いのかをきっちり話すことが大切ですね。

その日に、小さい子は3歳、大きい子は成人(今月は最大22歳でした)、その保護者の方から相談を受けます。


頭の切り替えが大変ですね。慣れたのかな?いや、慣れても緊張しますよ。顔は笑顔でも心は号泣(爆笑)。




こんな感じでした。


11月はもう1回滝乃川があり、これで今年は終了。次は2月ですね。


そして12月は

保護者向けセミナー

支援者向け講座

が控えています。


プラスして、就労訓練説明会も控えています。この話はまた後で(笑)。




今週はこの辺で。


それでは、また来週に。

保護者向けセミナー「子どもへ学習を促していくには」開催のお知らせ

2017-11-13 | てんとうむしの取り組み
当ブログをご覧いただきありがとうございます。尾串光康です。


早速ですが、セミナーのご案内です。




タイトル
『子どもへ学習を促していくには』

概要
家庭中で子どもに何かを教える機会は多くあります。例えば、トイレから着替え、欲求表現方法、遊び、いわゆるお勉強まで。自然と子どもに何かを教える機会が日常の中にあります。
しかし、子どもが学習する機会があっても、どうやって教えたら良いか分からず、大人が手助けしすぎてしまったり、教え方をコロコロ変えてしまったり、褒めることを忘れてしまったり…というようなことで困っていませんか?
皆様はABAというものをご存知でしょうか?ABAとは、簡単に言うと、「科学的に効果が実証された方法を活用し、子どもの学習の仕方を理解し、子どもに合わせて 目標へ階段を設定し(スモールステップ)、褒める機会をたくさん作る」というものです。
今回の講座では、実際の指導のビデオをご覧いただきながら、ABAの知見に沿って、家庭中でどのような事に気を付けて子どもへ学習を促して行けば良いかをお話しします。
ご興味ある方是非お問い合わせください。
*ポスター抜粋


というものです。


前回7月に行った講座は「家庭で行う早期療育」でした。主に問題行動への対応がメインで、小さいうちからしっかりやるということが、今後子どもの成長にどれだけためになるか、何を気を付けて行けば良いかをお話ししました。

今回は、「学習」の促し方についてです。前回の質疑応答の時間でも、「学習をどのように教えて行けば良いか」や「就学等に向けて」等に関連する質問が多かったですね。今回は、それをより細かく分かりやすくお話していきます。


本来であれば、上記2つは同じ講座として、言うなれば前半と後半に分けて行いたいところです。実際に、内容はより専門的な知見の説明になりますが、例えば滝乃川で研修を4時間行った際には、言うなればこの2つを行ったようなものです。


問題行動を減らすためには、問題行動に対しての直接的な指導と、新しいことを教えて行く、良い行動の頻度を高める、これは表裏一体切り離すことができないものなのです。


なので、前回セミナーにお越しいただいた方でもっと聞いてみたい方はもちろん、初めてお越しいただく方でも当然わかりやすいように説明していきます。


ご興味ある方は是非。




今週はこの辺で。


それでは、また来週に。

支援者向けセミナー初級開催のお知らせ

2017-11-06 | てんとうむしの取り組み
当ブログをご覧いただきありがとうございます。尾串光康です。


早速ですが、以前の記事でもセミナー開催のお知らせをしましたが、一般社団法人てんとうむしのホームページに正式にアップされましたので、よろしければご覧ください。


一般社団法人てんとうむし

*更新情報、お知らせの欄に記載されています。


初級とは書きましたが、あくまでも「わかりやすく」という意味と、自閉症の症状などの「基本概念」の説明があるからであり、実際にABAに関しての話は初級ではありません。実際の介入のビデオを見ていただき、ABAの介入の効果を体感していただくのです。

そういう意味では、この分野を長いことやっていてもABAをよく理解していない支援者の方々にも、是非一度見ていただきたい内容になっています。


また、今回の講座では、「自閉症」の症状をメインに説明しますが、自閉症スペクトラムと言って、ADHDもLDも広汎性発達障害も知的障害も、「自閉症」の症状が現れることもあります。

私自身の経験では、自閉症の症状として挙げられているものは、ダウン症のお子さんでも見られることがありますし、肢体不自由の重度重複のお子さんでも確認しましたし、脳梁欠損症のお子さんでも確認しました。


すなわち、発達障害と呼ばれる方の指導や支援においては、自閉症の症状をしっかりと学ばなくてはいけないということですね。


いまだに一人の医者がつけた診断名にこだわりを持たれている方も少なくないかと思います。
確かに診断は方針を決める基礎だから大切なのですが、この分野に限っては一つの目安にしかなり得ません。


いわゆる「自閉症への薬」みたいなものは、私が知っている限りでは、少なくても現在は存在しておらず(睡眠や抗精神薬は別の薬です)、一番大切なことは治療教育です。

治療教育とは療育であり、療育とは教育そのものです。すなわち1つ1つを丁寧に教えて行くということなのです。


そのためには指導の方法を知っておく必要があります。


つまり、自閉症の症状を今一度しっかりと理解しておき、そのうえで子どもを指導する方法を学んでいくことが大切なのです。


指導、そこには必ずと言って良い程ABAがあります。


TEACCHプログラム(ノースカロライナでの自閉症児者の包括的指導と支援)、ポーテージプログラム(日本、ダウン症のお子さんの指導でも有名)、等、関連分野だけでなく、精神疾患や薬物依存への指導プログラムでも活用されています。
身近なものでは、スポーツインストラクター、ダイエットプログラム等の指導、もちろん近年では日本でも学習塾等でもその知見が取り入れられていると聞きます。


しかし、実際にはなかなか指導の場を見ることって少ないですよね?ビデオでばっちり見せますし、当然解説もします。


無料ですし、ご興味があれば一度ご覧いただいても良いかもしれません。




今週はこの辺で。


それでは、また来週に。