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韓国与党議員「2030世代、反日よりは反中」(2)

2023-03-23 17:49:13 | 日記
韓国与党議員「2030世代、反日よりは反中」(2)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2023.03.23 13:56

--民主党が『第2の李完用』『癸卯5敵』などの文面がプリントされた横断幕を掲げたが。

「2030代にとってそのような極端な主張は受け入れられない。批判してもそれほど過激な極言を使うことを好まない。昨年末、民主党議員の主導で法が変わり、横断幕が路上に無分別に掲げられるようになったではないか。青年たちはそれ自体を心底毛嫌いしている。そのため国民の力は法を改正して横断幕の掲示を制限するようにする方針だ」

--労働柔軟化政策に関連して「週当たり69時間労働」論争はどのように考えるか。
 

「尹大統領の立場は一貫していると考える。柔軟化の焦点は勤労時間に傍点があるのではない。現行包括賃金制の下、多くの労働者が残業や延長勤務をしても手当てがもらえない問題を打開しようとしている。差し当たり、鎮海(チンヘ)で軍港祭が開催される予定だが、時間が迫っていて公務員が週末も投入されている。彼らは週末に8時間仕事をしているのに52時間制のせいで4時間分の手当てしかもらえない。このようなサービス残業やサービス延長勤務を根絶しようというのが労働柔軟化の核心なのに『週当たり最大69時間』というピント外れのイシューに議論が流れたことが問題だ」

--言葉は正しいが、韓国の現実で無力な青年労働者が追加手当てを堂々と要求しにくいのではないか。

「そのような現実がある。そのためその問題から先に扱い、青年労働者の信頼を勝ち得た次に労働柔軟制に進むべきだったのに、雇用労働部から先に(柔軟制が)出てきて数字ばかりに焦点が合わされて誤解が誤解を生んだのは残念だ。ひとまず大企業よりも中小企業でサービス残業の手当に関する問題が主に起きているので中小企業と非労組出身労働者の立場をもっと多く取り入れなければならない。また、年次や追加手当ての支給をきちんと守る企業にはインセンティブを与え、守らない企業はペナルティを与える制度を精巧に組まなくてはならない。短期的に焦ってするのではなく、労働者の世論を取りまとめて問題を解消し、説得する過程が必要だ。そのため施行に時間がかかる場合もあるかもしれない。ただし今回の論争のおかげで超過勤労やサービス残業の問題点が浮き彫りになったのも事実だ」

--チャン委員は青年代表としてどのような対策を立てているか。

「柔軟勤務制の意見取りまとめのためにMZ世代労組連合と『ビール会合』を24日、ソウル鍾路区(チョンノグ)のフライドチキン店で行う。ここには大統領室に勤務する30代行政官2人と雇用労働部の30代書記官も出席する。今まで党次元の行事に大統領室行政官が参加したことがない。党からこのアイディアを出すと、龍山(ヨンサン)からは翌日にOKサインが出た。それだけ青年労働者の立場を傾聴して取りまとめようとする大統領の意志が強いと考えてもらえればよい。50~60代の長官が青年たちの話を聞いて報告するのと30代の行政官が同年代の青年たちとビールを飲みながら聞いた話を伝えるのは次元が違うのではないだろうか。その日の討論の内容が大統領にそのまま報告される可能性があると考える。我が党からも政策委議長など高位職をビール会合に派遣するといったが、私が『30代以上は立ち入り禁止』として遮断した」

--国民の力の新しい指導部があまりにも親尹一色なのではないか、李俊錫(イ・ジュンソク)系は来年の総選挙公薦から最初から排除しようとするのではないかという批判が出ているが。

「我が党には長短所あるが、ひとまず長所を印象付けることが重要だ。指導部と大統領室の疎通が円滑だから政策がうまくいっている側面がある。ビール会合の件だけとっても、党から大統領室に電話をして30代行政官の出席を頼んだらすぐにOKが出たではないか。このような長所はさらに広めていき短所は補完していく。(非尹系の)姜大植(カン・デシク)議員が指名職最高委員になったように残りの党職や特別委に非主流議員を積極的に起用することが解決策の一つとすることができるだろう。李俊錫系の公薦問題はいま是非を言う段階では全くない。李氏が党と尹政府の成功のために努力をして司法的な問題が解消されれば変われるはずだ。時間を置いて見守っていくべきことで、現段階で公薦について論じるのは不適切だ」


韓国与党議員「2030世代、反日よりは反中」(1)

2023-03-23 17:44:27 | 日記
韓国与党議員「2030世代、反日よりは反中」(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2023.03.23 13



韓国与党「国民の力」指導部会議で発言中のチャン・イェチャン青年最高委員。チャン・ジニョン記者

韓国与党「国民の力」青年最高委員のチャン・イェチャン氏は尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領の対日弱腰外交論争に関連して「現在、2030世代は反日ではなく反中感情が強く、韓国は日本と対等だと考えている世代」としながら「『第2の李完用(イ・ワンヨン)』といった極言は受け入れられない以上、日本の過ちを直視しながらも交流を増やして未来に進むことが青年の認識に符合する道」と話した。

チャン氏は22日、中央日報のYouTube(ユーチューブ)コンテンツ「カン・チャンホのトゥーマッチトーカー」のインタビューでこのように話し、「尹政府の労働柔軟化改善案はサービス残業と超過勤務の根絶が焦点であり、『週当たり69時間労働』の主張は本質とかけ離れた論争にすぎない」と主張した。3月8日の「国民の力」全党大会で青年最高委員に挑戦したチャン氏は55.16%の得票率で候補4人のうち圧倒的1位で当選した。下記はチャン氏との一問一答。

--尹錫悦大統領の訪日以降、日本に対する低姿勢外交論争が続いているが青年たちはどのように見ているか。


 

「そのような論争の渦中に韓国劇場街の興行1位にランクインしている映画が何か知っているだろうか。『すずめの戸締まり』という日本アニメだ。その直前に1位だった映画も『THE FIRST SLAM DUNK』という日本アニメだ。それだけ韓国青年層は日本文化に拒否感を持っていない。私の友人たちもコロナが終わって予約した飛行機券のほとんどが日本行きだ。日本でも、どの街角からもBTS(防弾少年団)などの韓国歌手の歌が聞こえてくる。ドラマや映画も韓国産ヒット作が出てくれば日本が熱狂する。尹大統領の訪日以降、『母が韓流ファンになった』という広告が日本のテレビを付けるとあちこちから流れてくる。それだけ韓日青年間の距離が縮まっている」

--文化的に近づいたとしても歴史認識問題では違うのでは。

「歴史認識については2030世代もはっきりと『日本が間違っている』と考えている。ただし、日本がもっと積極的に反省してくれればと思うが、いつまでも過去に捕えられているばかりではなく共に未来に進まなければならないという共感も確かにある。また、青年は日本雇用進出に高い関心がある。国内雇用問題の突破口として日本が浮上しているのだ。話が出てきたついでだが、共に民主党の李在明(イ・ジェミョン)代表も実は日本好きなのではないか。京畿道(キョンギド)知事をしていた時、日本戦犯企業とMOU(了解覚書)結んで広報資料を相次いで出していた事実を国民の力の朴大出(パク・デチュル)議員が暴露した。『反日』『竹槍歌』を云々していた人々が戦犯企業と協約を結んで雇用創出をしたと広報し、日本のすし10人前を京畿道法人カードで決済して出前を頼んだではないか。民主党586運動圏は反日を政治的に使っているが20~30代にとっては彼らはただの厄介者だ。586世代と2030世代の日本観の間には非常に大きな隔たりがあることを周辺から実感する」

--それでも岸田首相が徴用被害者に謝らないのは問題でないだろうか。

「その通りだ。2030世代もそれははっきりと問題だとし、とても残念に思っている。しかし青年は北朝鮮と中国のほうが嫌いだ。尹大統領訪日当日、ミサイルを撃った北朝鮮に対する怒りが2030世代の間では大きい。中国も同じだ。2030世代は反日よりは反中感情のほうがはるかに強い世代だ。文在寅(ムン・ジェイン)大統領は中国に行ってひとり飯で冷遇を受けた。米国の顔色を伺いながらも中国戦勝節記念式に出席して北京に手を差し出した朴槿恵(パク・クネ)大統領もTHAAD(高高度防衛ミサイル)を設置すると中国がどう出たか。限韓令を発動して我々をこっぴどく困らせた。コロナも中国武漢発であることを否定できない。こうしたことが積もり積もって韓国青年層の中国に反感が大きくなったのだ。日本が頼れるからではなく、北朝鮮と中国に対抗するには韓日米が軸をつくるべきだと考える」

--韓国青年たちの日本に対する見る目が変わったということだが、日本青年たちの韓国観にも変化はあるか。

「今韓国青年たちの間で最高の話題が日本のワールドベースボールクラシック(WBC)優勝だ。日本が劇的に米国を倒して優勝して投打の大谷翔平がMVPになったが、韓国オンライン上のスポーツコミュニティに入ると『日本、おめでとう。大谷すごい』という反応が絶対多数だ。過去なら日本の勝利を嫌がる反応が多かったはずだが、それだけ韓国青年たちの対日観が変わった。大谷もインタビューで『日本だけの勝利ではなく、韓国と台湾、中国、アジアの勝利だ。この優勝で韓国でも野球をもっと愛してほしい』という趣旨の発言をした。米国文化院に火をつけた民主党586運動圏は今も反日感情に火を付けようとしているが、韓日青年たちは共に未来に進んでいることを示している。もちろん2030世代も日本の閣僚が韓国に暴言を吐いたり靖国神社に参拝したりすれば腹が立つ。しかしそれは歴史問題であり、経済や文化、観光などは分離して考えるのが彼らの見解だ。歴史のために日本と顔も合わせないで生きながら、自分の身を削って喧嘩をするつもりなのか。それは答えではないということだ。私の後輩にも話を聞いてみたところ、韓国は日本をすでに克服したと考えている」