慰安婦支援団体の正体①
青空のブログ
2016-03-28
2015年12月28日の日韓慰安婦問題妥結後の動向を見て一つ気付いた点があります。
今回の妥結について韓国の慰安婦支援団体はこの妥結を完全否定しており、
歩み寄る姿勢が見られない。
類推するに韓国の慰安婦支援団体の正体は、慰安婦の名誉回復や賠償による安定的な生活基盤の復活などは全く目的ではない。
もっといえば反米反日半韓国政府の極左主義(親中、従北団体)であり、
真の目的は韓国政権攻撃と韓国社会経済の妨害と混乱、
反日反米の実現による両国の影響力低下にあると感じました。
もともとこの交渉において日本のスタンスは日韓基本条約で解決済みという姿勢で賠償金はおろか慰安婦問題に疑義があると否定的なスタンスでした。
安倍首相の70年談話でも慰安婦問題に対する謝罪はなく、
軍の関与すら認めていませんでした。
ましてや賠償金などはいうべくもないとのスタンスです。
しかし今回、明確に慰安婦被害者の人権を害したことを政府として謝罪する文面を示し、
基金の資金を政府の予算で配置し、
慰安婦被害者の心の傷を癒すべく日韓政府ともに取り組むことを明示しています。
支援団体が主張していた法的責任を認めることは排除されたのみです。
ほぼ希望通りといえ反対するのは強い違和感を感じます。
慰安婦支援団体は慰安婦被害者本人が納得し満足するもの以外受け入れないと主張しますが、
彼女らが日本人全員が土下座し全財産を差し出さなければ満足しないといえば履行は不可能です。
犯罪被害者に犯罪者の罰を決めさせるのと同義で
それは法治国家とは言いませんし先進国ではあってはならない対応です。
少なからず慰安婦被害者の名誉と生活基盤回復がはかれるのであれば諸手を挙げて受け入れろとは思いませんが一定の評価はして受け入れも検討するのが普通です。
しかし検討もせず、しかも90以上の慰安婦被害者とその遺族と相談することもなく即座に否定するべきと主張するとは腑に落ちません。
きちんと相談したならわかりますが、
230名近い慰安婦被害者の内46名(ほとんど85~95才)とその遺族(60~80才)との意見集約が、
すぐにできるはずない。
しかもほとんどが90代で痴呆が進む人も多い中で法的責任の有無があるか否かにそこまで拘ることも不自然です。
つまり、声明を出した支援団体は慰安婦本人や遺族に意見を確認せず、
あるいはほとんど完全無視し、
ナムルの家に共同生活し同居している10名の意見のみ聞き支援団体の意見としていることがわかり、
最初から否定ありきであったことがわかります。
そもそも慰安婦被害者は高齢であり存命中に名誉回復のための日本政府の明確な謝罪と賠償を急ぐべきだという話でした。
安倍政権はその意図を組み従来より韓国政府や慰安婦支援団体が日本政府に求めていた要請に大分譲歩し妥結したと言える結果でした。
米国もほぼ満足する形です。
従来以上に踏み込んで謝罪したわけですがこれで無駄なら韓国と付き合うのはリスクが高すぎると認識させるのみです。
妥結後、日韓両政府(外務省と首相、大統領)が声明を出し、日韓それぞれのマスコミと海外マスコミが妥結を報道し、社説で自論を展開、米国政府も声明を出しています。
同時並行でウェブ上では批判したり評価したりのコメントが増えています。
また様々な団体が声明を出していますが、団体サイドでは挺対協と日本にある慰安婦支援団体が中心で早くもマスコミと連携し声高に上記のようなことを叫んでいます。
日本サイドは在特会や右翼団体はさして大きな声を出していませんしメディアとの連携も見られません。
騒いでいるのは主に韓国の左派(野党、支援団体、ハンギョレ新聞等の左派新聞、ウェブ上でのコメント)のみです。
ついでに一つ気づいたのですが、
今回の妥結について日本のネトウヨと呼ばれるネット上の保守層は様々な掲示板で韓国との慰安婦問題妥結を否定するコメントが多い。
しかし否定の仕方がやや拙い文章が中心です。
韓国がお代わりするに決まってるとか、他の東南アジアも騒ぎ出すぞとか、
裏切られたなどの文面が多く括りは安倍政権の非難で締められます。
違和感を感じます。
いわゆるネトウヨとよばれるタイプのコメントは過去連綿の韓国の動きを揶揄して無礼な物言いをすることは多いのですが、なんというか文章の特徴が違います。
妥結した安倍政権への非難コメントはどちらかといえばブサヨ(ネット上の極左派)とよばれる人々の書き込み方に文章のタイプが似ているのです。
やや自作自演での左派の政権攻撃の一環かなと思うものが多く感じます。
しかしわからないのはもし慰安婦の支援団体が完全な反政府、反米反日であるなら朴大統領(保守派で保守与党の長でもある)はなぜ慰安婦問題を最重視したのでしょう。
次回に続きます。
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