(2013年11月25日08時26分 読売新聞)
日本けん制のパートナー・中国が…韓国「遺憾」
【ソウル=豊浦潤一】中国が東シナ海に設定した防空識別圏について韓国国防省は24日、済州島(チェジュド)の南西で韓国の防空識別圏(KADIZ)と重なるとして「遺憾」の意を表明した。
中国の防空識別圏は、韓国が実効支配し、中国も管轄権を主張する暗礁「離於島(イオド)(中国名・蘇岩礁)」上空も含んでおり、中韓の管轄権争いが再燃する可能性がある。
KADIZは朝鮮戦争中に設定されたため、離於島上空は含まれていない。
同省は、「離於島水域に対する韓国の管轄権は影響を受けることはない」とクギを刺した上で、「韓国の国益に影響しないよう中国と協議していく」とした。
韓国の朴槿恵(パククネ)政権は、中国を最大の貿易相手国で日本を共にけん制できるパートナーとして重視しているが、離於島の管轄権で譲歩すれば国内で突き上げられるため、難しいかじ取りを迫られそうだ。