北大路機関

京都防衛フォーラム:榛名研究室/鞍馬事務室(OCNブログ:2005.07.29~/gooブログ:2014.11.24~)

【G3X特報】第33普通科連隊創設記念-久居駐屯地祭二〇二三,三重県津市の駐屯地祭(2023-04-09)

2023-04-29 20:22:26 | 詳報 陸海空自衛隊関連行事
■久居駐屯地祭2023
 自衛隊行事を撮影しても掲載する時機を逃すと少々遅れる事は北大路機関では毎度なのですけれども。

 今更ではありますが4月9日の久居駐屯地第33普通科連隊創設記念行事の様子を紹介しましょう。三重県津市、近鉄久居駅前に鷲のマークの普通科連隊隊舎が見えまして本当に駅前の駐屯地、というのが久居駐屯地です。駐屯地祭は駐屯地に隣接する訓練場で行われる。

 連隊記念行事、スタンド席が設置されます。スタンド席は基本的に招待客用となっているのですけれども、端の方のスタンド席は一般用となっていまして、実は今回スタンド席は若干遅い時間帯に到着する予定でしたので諦めていたのですが、偶然にしても友人さんが。

 名古屋の方と大阪の方、近鉄が結ぶ二つの大都市、というところでしょうか。感謝しつつ着席しました、そして久々のスタンド席という事どぁすれ層になっているのですが、スタンド席はお茶その他を落としやすいので注意が必要です、レンズとか落とすと大変ですね。

 式典を撮影するのはスタンド席が一番なのだけれども、訓練展示は撮影位置がいろいろあります、ただ、久居駐屯地は災害派遣展示に戦車中心から車両中心の展示に伝統的な普通科連隊らしい訓練展示まで行われますので、そういったいみでは撮影位置が難しいのだ。

 ヘリコプター、久居訓練場の名物はV-107輸送ヘリコプターとUH-1H多用途ヘリコプターの用途廃止航空機が置かれていた事なのですが、老朽化といいますか航空機の金属腐食でしょう、今年度の行事までに処分されていたようで見られなかったのは残念でしたね。

 駐車場が訓練場の伊勢湾側に用意されていたようで、撮影位置ですが、この式典会場から見て奥側が、開放されていたという訳ではないのだけれども通路として確保されていて、早い時間帯は移動するよう言われていたのですが最終的に見学者へ開放されていました。

 久居駐屯地に駐屯する第33普通科連隊は中部方面隊で最初に軽装甲機動車が配備された普通科連隊です。その配備開始は2002年というもので考えれば早いものでもう21年となりました。配備されたのは18両、当時はまだ小銃が64式小銃に62式機銃だった時代です。

 高機動車が配備されているところに軽装甲機動車が配備されたのですが、その前は連隊本部管理中隊の輸送小隊が装備していたトラックで辛うじて自動車化されていたという話ですから、高機動車により自動車化されたというだけでも自衛隊普通科連隊に大きな一歩だ。

 しかし、アメリカ海兵隊のライフル中隊さんの訓練を見るようになりますと、彼らが装甲トラックで移動していて、要するに徒歩歩兵なのだけれども必要に応じてかなり頑丈なトラックで移動している様子を見ますと、装甲輸送小隊、という選択肢の合理性も考える。

 パトリアAMV装甲車のようなものは無理でも、オーストラリア製ブッシュマスター歩兵機動車のような装甲車両を大量配備しては同なのかな、と考える事はあるのです、何故ならば世界にはトヨタダイナトラックの車体を装輪装甲車に応用した実例もあるのだから。

 マンバ耐爆車両、南アフリカが開発した装甲車両で地雷への耐性の強さから耐爆車両の原型といわれる装甲車両なのですが、この車体部分がトヨタダイナなのですね。改良型からはウニモグトラックを応用しているが、これを考えれば安価な国産装甲車はありえる。

 普通科部隊の装甲車両強化は、結局装甲車が不要な場面では降りれば良いのだから、まず数を揃えて乗るか降りるの選択肢を選べるようにすべきと思う、ウクライナ戦争を筆頭に戦争を見れば装甲車両の重要性というものを毎回のように痛感してしまうのですからね。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
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【京都発幕間旅情】ひのとり・アーバンライナー,大阪へ名古屋へ急行の特急追い越しを彩る近鉄特急の精鋭

2023-04-29 14:11:38 | コラム
■近鉄名阪特急
 最新鋭特急ひのとり快走はトンネルを飛び出る様に線路上を大阪へ名古屋へと急ぐ。

 近鉄急行に乗っていまして特急に追い越される特急退避という時間は、鉄道に興味が無ければ単に待ち時間出るだけなのかもしれませんが、ちょっと天気の良い日などは欠乗しないよう注意しつつ、特急の通過をホームに出て眺めているのも、なかなか面白い。

 ひのとり。2020年というCOVID-19最初の年にデビューを果たした近鉄名阪特急の最新型も馴染みの光景となりました。車内は豪華さのようなものは観光特急しまかぜ、に譲った印象ある一方、機能美というものを考え突き詰めた車内、やるじゃあないか、とひとこと。

 アーバンライナーが素晴らしかったものですから名門の後継者は苦労し相、とおもったのは杞憂でして、自動販売機ひとつとってもひきたて珈琲を丁寧に抽出する自動機械から注がれる一杯、これをいただくミニサロンコーナー、近鉄特急はわかっている、とおもう。

 アーバンライナーも、といますとそのひとつ前の特急で名阪甲特急を利用されていた方の声を聞きますと、成程なあと思ういっぽうでこう進化している近鉄の名阪特急、30年後あたりにでるであろう将来特急はどうなるのだろう、とも期待と共にかんがえるのですね。

 特急、新幹線よりも時間はかかるのですがリクライニングシートも電動でしかもかご型なので後ろの人のリクライニングの影響を考える必要がないという、このあたり、神経質な21世紀には考えられたサービスと思う。どれをとってもすごいなあという印象が続くのだ。

 ひのとり特急料金という、若干差異をつけました特急料金も、このサービスならばうなずくほか無いなあ、と考えさせられる。もっとも、停車駅の関係から文字通り名古屋と大阪を移動する以外は津に所用が有る場合を例外として、それほど利用できないのだけれどね。

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アメリカ国務省,スーダン在住アメリカ市民1万6000名に24時間以内の退去勧告-情勢悪化の懸念

2023-04-29 07:00:17 | 国際・政治
■臨時情報-スーダン情勢
 自衛隊が救出したスーダン脱出邦人は希望者の日本への帰国が開始されましたが。

 アメリカ政府はスーダン在住のアメリカ市民へ48時間以内に出国するよう勧告しました。この勧告は昨日朝のものですから正確には残り時間は24時間となります。そして驚いたのですが、スーダン国内のアメリカ市民は人数が多く、これによりアメリカ政府は日本を含めた各国政府が実施しているような自国民救出作戦を実施していないのですけれども。

 1万6000名、桁を間違えた訳ではないのですが1万6000名のアメリカ市民がスーダン国内に取り残されているとニューズウィーク紙は報道しています。スーダン情勢の更なる緊迫化が懸念される為に、国外退避をアメリカ国務省が勧告しているのですが、これは72時間停戦が停戦時間終了後に劇的に悪化する懸念があるために、独力で退避しろ、という。

 日本の自衛隊は、邦人にポートスーダンまでの自力移動を要請したかたちではあるのですが、逆に言えばポートスーダンまではC-2輸送機を展開させている訳です。ただ、日本の場合は60名という人員規模の小ささが在った、いや2017年の時点で在留邦人は100名前後であったために万一の際の楽観要素が在ったと考えていたのだけれどもアメリカは別だ。

 アフガニスタン在留自国民移動、思い出すのは日本政府が後手に回った邦人輸送任務の事実上の失敗なのですが、今回はいかに状況の急変が早過ぎたとはいえ、アメリカ政府は大使館員70名だけを軍の特殊部隊により救出したものの、その一回だけで自国民救出に軍隊を派遣せず、国務省が勧告を出すだけという、非常に冷酷な方法を突き付けています。

 2012年ベンガジアメリカ領事館襲撃事件、学んでないな、ともうのはアメリカは2012年に騒乱状態となったリビア国内においてアメリカ領事館へ暴徒の大群が集結している状況を認識できず、結果的にリビア領事館に詰めていた政府要員と民間警備会社警備要員の多数を殺害される状況が有りました、そしてこれは後にアメリカの危機管理を問う事態に。

 クリントン候補、アメリカ大統領選においてクリントン候補がトランプ候補に敗北した一因に、ベンガジ領事館襲撃事件の時点で国務長官がクリントン候補であった、ということです。バイデンアメリカ大統領が来年度哀悼稜線へ出馬表明を行いましたが、自国民救出が人気取りでは無い事は承知しつつ、危機管理のセンスの無さを浮き彫りにしていないか、危惧するのです。

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