北大路機関

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新型223系5500番台は113系・115系を代替できるか?

2008-10-21 22:00:03 | コラム

■113系・115系の後継

 本日は、嵯峨野山陰線、舞鶴線で113系の代替として運用が開始された223系5500番台に関する記事。国鉄急行型が余命僅か旨記した鉄道ファン誌最新号を手に取り、敦賀を思い起こし、まだあんなにあるではないかと、首を傾げた次第。それもそのはず、西日本は旧型車が非常に多いのだ。

Img_3710  223系5500番台は、8月から嵯峨野山陰線、舞鶴線に本格運用が開始されたワンマン運転二両運行対応の新型車である。最高速度120km/hと、アーバンネットワークの新快速運行に就く223系よりはやや速度が抑えられており、車両には編成ごとにお手洗いが設置、またセミクロスシート車の設計となっている。今回、福知山運転区に16編成32両が導入された。

Img_4050  223系5500番台は、113系や115系の代替として福知山運転区に導入されたが、JR西日本全体では、今年度はじめの時点で111・113系が271両、115系が450両運行しており、最終的に223系5500番台が、東海道山陽本線(琵琶湖線・京都線・神戸線)で運行されている223系6000番台とともに、どこまで旧国鉄型を代替出来るかに注視したい。

Img_3716  また、クロスシート車として普通列車運行されている旧国鉄急行型も413系や415系、419系を合わせ100両以上が現役であり、比較的新しいとはいえ、快速用の117系の116両も寿命は無限ではない。旧国鉄気動車や103系、201系といった通勤車の寿命も無限ではなく、特に前の二つに関しては、新型のキハ122系・127系や、活躍中の321系の増勢なども考える必要は大きいのだが、何分数が多すぎ、予算面の制約を考えると、あたかもJR西日本の苦悩が伝わってくるようだ。

HARUNA

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コメント (2)
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