北大路機関

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10月14日『鉄道の日』記念特集 現役鉄道名車ベスト10!

2008-10-14 23:13:15 | 北大路機関特別企画

■本日は鉄道の日

 1872年10月14日、新橋・横浜間の鉄道が開通し、日本に鉄道という文明が開花したということを記念し、鉄道事業者では本日10月14日を『鉄道の日』としている。今回は、その特集を掲載したい。

Img_3097  鉄道の日特集ということで、小生の独断と偏見で、鉄道名車ベスト10という特集を実施したい。東武100系スペーシアなどにも興味はあるのだが、乗ったことがないので除外。100系新幹線も好きなのだが、もっとも好きなG編成が現存しないので、選定から除外した。また、JR西日本223系、JR東海313系は非常に世話になっており、伝統の201系や、利用頻度の高い300系新幹線なども挙げたいものの、ベスト10は以下の通りとなった次第。

1:名鉄7000形パノラマカー

 日本最初の前面展望車として登場した名鉄パノラマカーを筆頭に挙げたい。

1img_4276  名鉄パノラマカーは1961年に登場して以来、本線特急から支線の普通まで活躍した電車で、パノラマカーを最も身近な展望車として挙げる事も出来よう。国鉄優等列車にも非冷房車が運行されていた時代、料金不要の冷房車に展望車を加え、観光特急から通勤輸送まで幅広く活躍した。名鉄にスカーレットの旋風を送り込んだのも本車であり、運行本数を含め、私鉄特急としては空前絶後の名車といえるのではないだろうか。

2:新幹線500系

 最高峰の新幹線車両として、500系新幹線を挙げたい。

2img_2660  1997年3月にデビューした500系新幹線は、JR西日本により開発された日本最初の300km/h対応の新幹線特急電車である。高速性を追求したシャープな先頭車輌は、結果的に車内の余裕も切り詰めることとなってしまったが、新幹線を抜いたフランスTGVの最高営業速度記録に追いついたという点、そして二駅間・始発終点間表定速度でギネスブックに載ったという、速度を第一とする新幹線において大きな意義を有する二点から、此処に挙げた次第。

3:阪急6300系

 阪急京都線用の特急車6300系を第三に挙げたい。

3img_8253  1974年に旧式化した2800系の後継としてデビューした6300系は、一目で特急用車両ということがわかるようなスピード感溢れる前面と、片側二扉の転換式クロスシート車で、車内は落ち着いた配色にまとめられ、扉の配置から車内の座席に至るまで、文字通りの通勤特急としての気風を漂わせている。既にデビューより30年以上を経ているが、今尚第一線の特急として活躍している点も評価に加えた。

4:国鉄485系特急車

 485系特急車、国鉄特急の代名詞的存在を称えて、第四に選定した。485系から改造された183系800番台も含めたい。

4img_8199  クリーム色と赤色を採用した、いわゆる“こだま”色がもっとも似合う列車の一つ、それが485系だ。特急雷鳥として大阪と金沢を結び、183系800番台は、まいづる号などで京都駅からよく見かけるこの特急車は、直流及び交流50Hz/60Hz区間という電化された全ての区間に対応できる特急車として整備され、改修の上で今日も様々な路線で活躍している車両だ。

5:国鉄EF66形電気機関車

 1966年にデビューし、ブルートレインの牽引から貨物列車まで幅広く活躍するEF66形を第五に挙げる。

5img_5609  京都駅を始発としていた寝台特急なは・あかつき号の牽引に使われていたことで親しみがある機関車だ。もちろん電気機関車で、ブルートレインに牽引されている車両にはEF81やEF65などがあるものの、EF66の曲線で構成されたスピード感溢れるデザインには、何か惹かれるものがある。また東海道山陽道高速輸送を目指し開発されたということで性能も素晴しく、ブルーリボン賞を受賞している。

6:近鉄21000系アーバンライナー

 大阪・名古屋間を約2時間で結ぶ近鉄名阪甲特急、アーバンライナー21000系。

6img_0167_1  1988年にデビューした21000系は、私鉄特急として初めて120km/hの高速運転を実現し、アーバンライナーPLUSへの改修など、サービス性の向上に努めるこの特急は高く評価したい。ダブルデッカー車の旋風を日本に送り込んだ三世代のビスタカーに代えて、流線型の21000系のデビューは衝撃であり、且つ快適な車内空間も乗ってみるとその素晴しさがよく判る。

7:名鉄3500形

 名鉄の高性能通勤電車として1993年にデビューした。

7img_5859  VVVFインバータ制御、電気指令式ブレーキ、ワンスハンドル式マスコンを採用している通勤車で、ロングシート車ではあるものの、丸みを帯びた側面形状や連続窓の採用などパノラマカーの系譜を最後に受け継ぐスカーレットの血統である。その後、3700形、3200形から今日の軽量ステンレス車へ、名鉄の血統が大きく転換する中で、一つの名車として此処に挙げた次第。

8:阪急9300系

 阪急京都線用のクロスシート車、片側三扉車であるので、通勤特急、特急、快速急行から準急まで幅広く投入される車両。

8img_8055  2003年10月14日にデビューした車両で、鉄道の日である今日が誕生日である車両だ。マルーンカラーの一員として6300系の系譜を受け継ぎ、落ち着いたインテリアが自慢の車両。初登場の際には片側三扉ということにやや落胆した覚えがあるが、車内の快適さは阪急の特急として申し分なく、21世紀においてもその気風とスタイルを受け継いだことは特筆したい車両だ。

9:京阪8000系テレビカー

 もともと、ロマンスカーという単語を特急につけたのは1927年、京阪が最初ということだが、サービス重視の京阪電車、その到達点が、この8000系といえる。

9img_0497  8000系特急は1989年に3000系特急の後継としてデビューした車両で、8000系特急の導入により見劣りする3000系特急にはダブルデッカー車が増備され、その3000系のダブルデッカー車を受け継ぐかたちで、8000系も編成の中間にダブルデッカー車を組み込んだ。いまのところ日本で唯一、料金不要で乗ることが出来るダブルデッカー車で、編成に組み込まれたテレビカーとともに料金不要の私鉄特急、その理想型として挙げたい。

10:JR東日本209系

 最後には、個人的にデビュー時の形状から大きな衝撃を受けた209系電車を挙げたい。

10img_6863  1993年にデビューし、京浜東北線などを一気に近代化した209系は、首都圏のラッシュ時に対応するべく中間車に片側6扉を採用しており、京阪5000系の片側5扉を越える車両として大きな衝撃を受けた次第。また、低コストを重視したことで一気に配備を進めたという点も大きく評価されるべきではないかと考える。通勤輸送からは退くものも出始めているものの、その果たした役割は大きいといえよう。

HARUNA

(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)

コメント (4)
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