■“凛” 新大阪→博多→鹿児島中央
JR九州は、平成２３年に開通する九州新幹線・山陽新幹線直通列車の名称をWebで募集開始した。応募期間は１０月２０日から１１月３０日まで。こわしくはJR九州HP。
JR九州が九州新幹線と山陽新幹線の直通用として導入する新幹線車両は、写真のN700系新幹線を原型として８両編成の形式となる。１０月３日には量産先行車が川崎重工神戸工場から博多総合運転所に搬入されている。６号車がグリーン車、４・５・７・８号車が指定席車となっており、指定席及びグリーン車は２×２座席を採用している。自由席は２×３座席。
サービスは、ひかりレールスター号として運行される山陽新幹線用の７００系７０００番台を発展させたものであるが、カーブの大きい九州新幹線では、従来の７００系７０００番台では運用に問題があると言う事で、新型車の製造となった。JR西日本が１９編成、JR九州が１０編成を導入する予定で、新型車の性能は、山陽新幹線内３００ｋｍ/ｈ、九州新幹線内２６０ｋｍ/ｈでの運用を前提としている為、場合によっては、ひかりレールスターの運行にも影響を与えるかもしれない。
５００系新幹線は、短縮編成化し、山陽新幹線内において、こだま号運行を行う事としているが、山陽新幹線・九州新幹線直通車両を７００系７０００番台よりも高性能な新型車を導入した場合、５００系とともに７００系７０００番台が山陽新幹線こだま運用に充当されることも考えられ、JR西日本が１１０両(２００８年４月１日時点)を保有している、こだま用１００系新幹線の動向にも大きな影響を与えるかもしれない。
インテリアデザインのコンセプトは“凛”。ｌこの名称は、どのようになるのだろうか。募集する以上、現行の『つばめ』は考えられないようだ。考えると、初代ブルートレインである東海山陽道特急『あさかぜ』、若しくは伝統のブルートレインから、鹿児島の桜島を連想させ『さくら』、廃止が見込まれるブルートレインの『はやぶさ』、東海道新幹線乗り入れは８両編成という輸送力や現行の過密ダイヤ上実現しそうにないが首都圏を目指す志で『富士』というのも考えられるかもしれない。
東北新幹線や整備新幹線の車両をみると、在来線特急の名称を新幹線として受け継いでいるものもあるので、九州域内の列車の名前が受け継がれることもあるかもしれないし、意外な名称になるのかあもしれない。なお、今回の名称募集では、採用の方の中から一名に特賞として賞金２０万円、応募された方の中から抽選で、直通新幹線デザインのオリジナルオレンジカードが２００名に当たるとの事だ。
HARUNA
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