目先の利益は心を惑わす

こないだ腰を痛めてしばらく辛い思いをしました。　 　 で　 　 ゴルフへ行ったときゴルフ仲間その話題になりましたが　 　 まあ同じ思いをしたゴルファー多いですね。　 　 もしかしたらゴルフは腰痛とセットなのかも知れません。　 　 　 で　 　 そんなゴルファー仲間たち　 　 次々と自分の体験話をするのですが　 　 その中で　 　 腰痛が悪化して　 　 車椅子寸前になった方がいます。　 　 で　 　 その悪化した理由が整体です　 　 どうやら悪い整体師に出会ったようで　 　 痛めてるのに散々曲げたりなんかされて　 　 結局痛みが激しくなり　 　 歩けなくなったそうです。　 　 その整体師はつぶれたそうですが　 　 このパターンでだめになる人たち　 　 他の世界でもたくさんいます。　 　 私たちの業界でも腐るほどいます。　 　 　 この整体師がつぶれた理由は　 　 金に対する思いが強く　 　 お客様の利益よりそちらを優先させてしまったからです。　 　 つまり　 　 本来何もせずに安静させるのが一番の治療なのに　 　 せっかく来た患者さん　 　 何もせずに帰すのはもったいないと思ったからです。　 　 で　 　 いじくりまわして　 　 結果症状を悪化させてしまった訳です。　 　 まあ整体師の気持ちがわかるだけに　 　 この話　 　 再度当社の社員にも戒めで語った訳です。　 　 　 私たちの仕事は　 　 ある意味似たような話だらけです。　 　 当社は今600人以上の家主さんがいますから　 　 毎日のように　 　 古くなったアパートを大幅にリフォームすべきか？　 　 とか　 　 あるいは建て替えるべきか？　 　 なんて相談が来ます。　 　 で　 　 そんな話が来たときに　 　 不動産屋としてはグラッと来ますよね。　 　 ビジネスチャンスですからね。　 　 なんせ建て替えるなんて話になれば　 　 建築屋から紹介料は入るし　 　 その資金のねん出のために土地は売りますし　 　 また新築アパートの仲介でウハウハです。　 　 が　 　 そんな自社の都合で目を曇らせてはいけませんね　 　 お客様は　 　 いろんな情報を得て　 　 建て替えれば満室になるとか　 　 リフォームすれば入居率が上がるとか　 　 そんな発想になりますが　 　 実際に大切な事は　 　 すべて大金がかかりますから　 　 その支出に見合うかどうか　 　 その話です。　 　 　 で　 　 私たちに相談があるケースは　 　 今の時代　 　 ほとんど長期的に見れば採算が合いません。　 　 ですから　 　 われわれの利益を考えれば　 　 なんとしても進めたいですが　 　 お客様の利益を考えれば　 　 やめさせるべきです。　 　 私が毎日社員に口酸っぱくして言ってる　 　 “お客様の利益と当社の利益が反した時はお客様の利益を優先する”　 　 って話です。　 　 まあしかしこれ簡単じゃありませんね　 　 なんせ社員は自分の収入に直結しますからね　 　 どうしても目は曇ります。　 　 そんな曇りを取り去るのも私の仕事です。　 　 時には大声での怒鳴り合いとなります。　 　 　 いずれにしても　 　 私が　 　 銀行からの借り入れもせず　 　 小さな商いにこだわるのも　 　 また　 　 日頃から質素な生活を送るのも　 　 自分の目が曇る環境に陥らないようにするためです。　 　 　 お金に困れば　 　 私がいくら言っても　 　 人間の目は曇ります。　 　 お客様は　 　 単にネギを背負ったカモに見えてしまいます。　 　 そうなっては　 　 一時儲かっても　 　 長い時間で見れば　 　 破滅する。　 　 私が見てきた真理です。　 　 安っぽいキレイ事ではありません。　 　 当社が生き残るための戦略です。