2012年8月30日、今回の道北の松浦武四郎の足跡を訪ねる旅の閉めは命名の地音威子府筬島から一路南下、士別剣淵の高速ICから札幌へ向かい、北海道神宮の広い敷地内にある開拓神社へ参拝。開拓神社には北海道の開拓に功労のあった先人、歴史などで名前を聞いたことのある島義勇・間宮林蔵・最上徳内・十勝、帯広の開拓に功労のある晩成社の依田勉三そして北海道探検家、開拓判官の松浦武四郎など37柱が祀られている。
開拓神社
中央区にある旧庁舎(通称赤レンガ)の文書館には松浦武四郎の蝦夷山川地図やその他の資料がある。また、二階に上がる階段を上ると廊下の壁に岩木英遠作の「阿寒湖畔の松浦武四郎」の大きな絵が掛けられている。カムイヌプリやカムイトウの景色の中に武四郎の人物像が描かれているものである。
阿寒湖畔の松浦武四郎![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5f/49/4f6219c682fe1905d5f7374592da46b1.jpg)
旧道庁・蝦夷山川地図の写真
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/38/d8/f003f9342be87e753294d4d94b893bae.jpg)
岩戸観音前の案内板に「定山渓温泉の由来」について説明がある。この中に『調査のため、アイヌを道案内として虻田より中山峠を越えてこの地に到着・岩間に浴槽を掘り旅の疲れを癒し、一泊した。これが温泉のはじめである。』とある。松浦武四郎著、秋葉実解読の「戊午東西蝦夷山川取調べ日誌の上」には定山渓のことを以下のように記録している。
第二巻東部登呂留守知之誌を読むと『ヨイチヲマフナイ(白井川のこと)川口巾三間、滝に成りて本流に落ちる。惣て山は岩山に椴の木陰森としたり。此川源はヨイチ岳の方より来るが故に号。惣て此辺の北は蛾々たる絶壁、南岸平地にして椴木立、川は皆大岩簇々としたり。其川岸二丁も下る哉、川中に温泉有るをト子ンバク、ショウロク見当り。一同驚嘆し、先は此処に来たりせば、最早三四日にして石狩へ下る事必せり。此間中の草臥(くたびれ)を此処にて休むべしと、未だ四つ頃(午後10時ころ)なるに、此川に止宿する。然るに、温泉はこの川北岸其よく涌き出る様に見しまま椴の木五六本倒し、其をもて石より石へわたし橋として、一同雪中に涌出ず温泉に浴して、先達て中よりの癒ける。』と定山渓の温泉に浸り疲れをいやしたということが書かれている。
定山渓岩戸観音前の写真
開拓神社
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/55/10/e76ae460ae095ebaeed5c9f765fb04bd.jpg)
中央区にある旧庁舎(通称赤レンガ)の文書館には松浦武四郎の蝦夷山川地図やその他の資料がある。また、二階に上がる階段を上ると廊下の壁に岩木英遠作の「阿寒湖畔の松浦武四郎」の大きな絵が掛けられている。カムイヌプリやカムイトウの景色の中に武四郎の人物像が描かれているものである。
阿寒湖畔の松浦武四郎
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旧道庁・蝦夷山川地図の写真
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岩戸観音前の案内板に「定山渓温泉の由来」について説明がある。この中に『調査のため、アイヌを道案内として虻田より中山峠を越えてこの地に到着・岩間に浴槽を掘り旅の疲れを癒し、一泊した。これが温泉のはじめである。』とある。松浦武四郎著、秋葉実解読の「戊午東西蝦夷山川取調べ日誌の上」には定山渓のことを以下のように記録している。
第二巻東部登呂留守知之誌を読むと『ヨイチヲマフナイ(白井川のこと)川口巾三間、滝に成りて本流に落ちる。惣て山は岩山に椴の木陰森としたり。此川源はヨイチ岳の方より来るが故に号。惣て此辺の北は蛾々たる絶壁、南岸平地にして椴木立、川は皆大岩簇々としたり。其川岸二丁も下る哉、川中に温泉有るをト子ンバク、ショウロク見当り。一同驚嘆し、先は此処に来たりせば、最早三四日にして石狩へ下る事必せり。此間中の草臥(くたびれ)を此処にて休むべしと、未だ四つ頃(午後10時ころ)なるに、此川に止宿する。然るに、温泉はこの川北岸其よく涌き出る様に見しまま椴の木五六本倒し、其をもて石より石へわたし橋として、一同雪中に涌出ず温泉に浴して、先達て中よりの癒ける。』と定山渓の温泉に浸り疲れをいやしたということが書かれている。
定山渓岩戸観音前の写真
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