室蘭・白老の旅から宿泊地登別温泉を後にして、念願だった豊浦の礼文華山道(古道)を目指した。
この古道は、安政の探検家、松浦武四郎や英国人女性旅行家のイザベラ・バードも歩いた道なので、是非行って見たいと思っていた道。
イザベラ・バードは室蘭から道南に向かう際にこの山道を越えている。
彼女は著書の「日本奥地紀行」の中で『礼文華峠』について以下のように書いている。
『礼文華はひどく淋しい孤立したところにあるが、とても魅力的なところである。・・・・(村を出発)・・・これは私の旅行の中でも最も長い道程であり、評判でも最もひどい道程だという。十七マイルにわたり、その中で最初の十〇マイルは山越えである。この道は人の通らぬ淋しい道で、四日間の旅で一人も人間に逢わなかった。礼文華の谷間は深い森林におおわれ、あちらこちら歩いて渡るや危ない凹みのある地面があった。・・・とうとう道を見つけたが、やっと通れるばかりで嶮しい崖の上に下りて行き、やがて海近くまで下って行く・・・その断崖の麓には一軒の荒れ果てた日本家屋があり、その中でアイヌの一家が住んでいて、峠を越す人には誰にでも宿と休息の場所を与えることになっている。』と書き記し、その場所から平坦な道に進んで長万部に着いている。
豊浦の森林公園キャンプ場からの「礼文華山道入り口」の看板
階段の木は朽ちそうで、雑草が生い茂っていた。(しばらく誰も登っていないかのように思われる・・・)
階段から左手の踏み跡を進むと大きな木が数本が倒されて道は塞がれた。
倒木の下をくぐったり、乗り越えたりして、ブルドーザーのキャタピラ痕の道幅3~4メートル位の道に出た。
行く手を塞いだ大きな木々
倒木を乗り越えたが、戻るにも困難な道(この場所の右側がキャンプ場・・・多少の崖状態)
キャタビラ痕の道発見!(乗り越えた倒木から出てきたところを振り返り見る。)
その痕跡を辿って進むと、私たちから離れた場所ではあったが、チェンソーの音がして森林上部の相当に背の高い木が伐採されている。伐採現場ではない所を進んだが、暫く歩くと、伐採された沢山の木が横倒しになっており、倒木の山に囲まれてしまった。人影もあったが、みなさん作業中で、私たちの「すみません!!」という声は聴こえそうにない。戻るにも困難・・・。その時、手を振っている私たちに気付いた若い職員さんが近づいてきたので、「キャンプ場から礼文華山道に進んだのですが・・・」というと大きなパワーショベルを持ってきて、あっと言う間に小枝をバッサリ、バッサリと食いちぎるように除いて通り道を作ってくれた。感謝!です。
閉じ込められた現場(パワーショベル使用前)・・・
伐採現場へ脱出
その若い青年は、キャンプ場に戻る道と、「ここから右に行くと旧静狩国道に出るんですよ。この作業は6月中旬で終わるので、片付いたら礼文華山道は行けるようになる。」と教えてくれた。ご迷惑をかけたお詫びや感謝を述べて、現場の分岐点から旧国道を時間的に行けそうな所まで歩いた。
旧国道の様子
緑が爽やかで、気持ちよく歩き、谷間のシラネアオイや道端のオオバナのエンレイソウの群生にも出会えた。
戻ってきた所(礼文華山道)の看板の上に「伐採作業につき、一般車は通れません」という内容の張り紙があった。
見覚えのある礼文華山道入り口と思ったら・・・私の尊敬する「一人歩きの北海道山紀行 by sakag」さんのホームページ
(http://sakag.web.fc2.com/index.html)にその写真があったと思い出した。
旧国道からの礼文華山道入り口(豊浦森林公園手前にある)
礼文華山道・古道は今回はハプニングで到達できなかったのですが、また、花のいい時期にでもチャレンジしたいと思い
今夜の宿の豊浦の温泉ホテル「しおさい」に向かった。
この古道は、安政の探検家、松浦武四郎や英国人女性旅行家のイザベラ・バードも歩いた道なので、是非行って見たいと思っていた道。
イザベラ・バードは室蘭から道南に向かう際にこの山道を越えている。
彼女は著書の「日本奥地紀行」の中で『礼文華峠』について以下のように書いている。
『礼文華はひどく淋しい孤立したところにあるが、とても魅力的なところである。・・・・(村を出発)・・・これは私の旅行の中でも最も長い道程であり、評判でも最もひどい道程だという。十七マイルにわたり、その中で最初の十〇マイルは山越えである。この道は人の通らぬ淋しい道で、四日間の旅で一人も人間に逢わなかった。礼文華の谷間は深い森林におおわれ、あちらこちら歩いて渡るや危ない凹みのある地面があった。・・・とうとう道を見つけたが、やっと通れるばかりで嶮しい崖の上に下りて行き、やがて海近くまで下って行く・・・その断崖の麓には一軒の荒れ果てた日本家屋があり、その中でアイヌの一家が住んでいて、峠を越す人には誰にでも宿と休息の場所を与えることになっている。』と書き記し、その場所から平坦な道に進んで長万部に着いている。
豊浦の森林公園キャンプ場からの「礼文華山道入り口」の看板
階段の木は朽ちそうで、雑草が生い茂っていた。(しばらく誰も登っていないかのように思われる・・・)
階段から左手の踏み跡を進むと大きな木が数本が倒されて道は塞がれた。
倒木の下をくぐったり、乗り越えたりして、ブルドーザーのキャタピラ痕の道幅3~4メートル位の道に出た。
行く手を塞いだ大きな木々
倒木を乗り越えたが、戻るにも困難な道(この場所の右側がキャンプ場・・・多少の崖状態)
キャタビラ痕の道発見!(乗り越えた倒木から出てきたところを振り返り見る。)
その痕跡を辿って進むと、私たちから離れた場所ではあったが、チェンソーの音がして森林上部の相当に背の高い木が伐採されている。伐採現場ではない所を進んだが、暫く歩くと、伐採された沢山の木が横倒しになっており、倒木の山に囲まれてしまった。人影もあったが、みなさん作業中で、私たちの「すみません!!」という声は聴こえそうにない。戻るにも困難・・・。その時、手を振っている私たちに気付いた若い職員さんが近づいてきたので、「キャンプ場から礼文華山道に進んだのですが・・・」というと大きなパワーショベルを持ってきて、あっと言う間に小枝をバッサリ、バッサリと食いちぎるように除いて通り道を作ってくれた。感謝!です。
閉じ込められた現場(パワーショベル使用前)・・・
伐採現場へ脱出
その若い青年は、キャンプ場に戻る道と、「ここから右に行くと旧静狩国道に出るんですよ。この作業は6月中旬で終わるので、片付いたら礼文華山道は行けるようになる。」と教えてくれた。ご迷惑をかけたお詫びや感謝を述べて、現場の分岐点から旧国道を時間的に行けそうな所まで歩いた。
旧国道の様子
緑が爽やかで、気持ちよく歩き、谷間のシラネアオイや道端のオオバナのエンレイソウの群生にも出会えた。
戻ってきた所(礼文華山道)の看板の上に「伐採作業につき、一般車は通れません」という内容の張り紙があった。
見覚えのある礼文華山道入り口と思ったら・・・私の尊敬する「一人歩きの北海道山紀行 by sakag」さんのホームページ
(http://sakag.web.fc2.com/index.html)にその写真があったと思い出した。
旧国道からの礼文華山道入り口(豊浦森林公園手前にある)
礼文華山道・古道は今回はハプニングで到達できなかったのですが、また、花のいい時期にでもチャレンジしたいと思い
今夜の宿の豊浦の温泉ホテル「しおさい」に向かった。