朝日新聞を読んで成る程と思った記事があったので紹介します。
今、慢性的に不足している合板は、東日本大震災で東北の太平洋岸にある
合板工場群が被害に会った為ですが、そもそも合板はその製造方法から
板の反りやすいという欠点を補う物として、建築用構造材として使われるように
なってきました。
その原材料としては、戦後より、ラワン等の南洋材を利用してきましたが
輸出国が、60~80年代に資源意識の高まりから、丸太輸出の制限、禁止に
踏み切り、次はロシア産カラマツ等の針葉樹を使うようになりました。
ところがロシアが、輸出関税の引き上げを打ち出したので原価が上がることが
懸念されてきました。
そこで、注目されたのが日本の杉です。
戦後、大量に植えられたのに、あまり手入れされずにきましたが
地球温暖化防止の観点も加わり、間伐が進められるようになりました。
間伐で切られた木は、そのまま建築用材として使われるのには
細すぎますが、合板を作るのには充分です。
技術が進歩し、今では機械で直径1~3センチ程までむけるそうです。
曲がった木も利用できます。
今や日本の木材自給率は27.8%ですが、今まで捨てられていた間伐材
を合板作りに利用していけば、日本の木材自給率も上がり、
荒れている森林の再生の一端になるのではと期待したいです。
使えるものは、使わぬ手はありません。
曲がった木も曲がったキュウリも無駄にするのは、もったいないです。
使えばつかうほど、善い音色(曲)を奏でることでしょう。