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公開練習2017年・羽生選手の新フリーはまたSEIMEIで、4回転5本予定!

2017-08-15 | プロアスリート羽生結弦・羽生選手関連ニュース

 

8月15日:   Hero'sのインタビュー動画を追加しました。

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クリケットクラブで行われる、羽生選手の公開練習とインタビュー。

羽生選手は新フリーで、4回転を5本跳ぶ予定でいることを明かしました!

 

 

まあ、これは予想通りで、私は特に驚きませんでしたが、

ちょっと驚いたのは、フリーも過去プログラムのSEIMEIだとのこと。

 

ショートは、当初の発表通り、「バラード第一番」で変更なしのようなので、

表向きは、両方とも2年前の完全な再演ということに、なってしまいますね〜〜 うーん・・・ 

 

両方っていうと、さすがに… 賛否両論噴出しそうですね…

 

バラード第一番は、かなり変わっていましたので、フリーのSEIMEIも振り付けをどこかをガラッと変えるのか、あまり変わらないのか…?と思っていましたけど、 

 

羽生選手の練習の様子と、インタビューでの様子が一部収録された ニュース動画はこちら

 

あまり映っていないので、まだ良く判りませんね。

試合まで、全体がどう変わっているのか、どう「新SEIMEI」を見せてくださるのか、楽しみにしたいと思います。

 

Web sportiva に出てきた、羽生選手のインタビュー発言はこちら。

以下、羽生選手の言葉だけ抜粋です。

「今年もフィジカル面では特に特別なことはしていないですけど、通しの練習や質のいい練習を何回もやっています。ケガが一番の敵なので、とにかく質のいい練習をして、質のいいケアをして……。質のいいジャンプを跳び続けていれば必然的にケガも少なくなってくると思うので、そういう意味でもかなり気をつけて練習をしています」

「ショートのバラードに関しては、少し迷いがあったかもしれないですけど、『SEIMEI』 に関しては2015-16年シーズンにやっていい演技ができた時から、このプログラムを五輪シーズンに使おうと決めていたので、迷いはなかったです。だからこそ、昨シーズンは曲を何にしようかと迷いました。和風でいきたいなと思っていましたが、和風にし過ぎると前のシーズンにかぶってしまうかなと思ったりもしました。その意味では『SEIMEI』を、今シーズンへ向けて温めておいたという感じです」

「今のイメージは、最初、4回転ループと4回転サルコウを跳んで、そのあとに3回転フリップとスピン、ステップ、後半の1発目に4回転サルコウ+3回転トーループ。そのあとに4回転トーループ+1回転ループ+3回転サルコウをやって、4回転トーループ。その後はトリプルアクセルの連続ジャンプをやり、最後は普通の構成であれば3回転ルッツです。でも、リカバリーを考えて練習ではトリプルアクセルを2本やっています。どんな状況でも対応できるように、後半の構成は常に高いレベルでやるようにしています」

「4回転ルッツも跳べますし、練習でもそこそこやっていますけど、今はそれを入れようとは考えていないですね。今のこの構成でしっかりきれいにまとめること。とはいっても後半に4回転を3本入れているから去年より確実に構成は上がっています。その意味でも、まずはひとつの『SEIMEI』をしっかり完成させたいなと思っています」

 SPのバラードもSEIMEIも、それを選ぶ大きな要因になったのは「やっぱり自分に合っているな」と思ったことが一番だという。自分が滑っていて無理をすることなくその曲に溶け込めているような感覚があるので、それが最大の決め手だと話す。

「新しい曲を選んでも『ああやって、こうやって』となると、毎年毎年けっこう難しいものがあるんです。でもこのシーズンはそういうことをやっている時間はないと思って……。新しいものをやって、最初のうちは『初々しいね。これから滑り込んでいけば良くなるね』というものではなく、五輪シーズンだからこそ最初から『このプログラムは素晴らしい』と思わせるものにしなくてはいけないと思うんです。

 その意味では、自分がこの曲をどう演じられるか、どういう風に感じているのかというのをより深められるようになっていると思います。何回も何回も聴き込んでいるからこそ、どういう風にこの曲を演じようとか、どういう風にジャンプを跳ぼうとかいうことまでを含めて、練習ができています。このふたつは自分自身、呼吸のしかたなどを含めて何よりも自分でいられるプログラムなので、すごく滑っていて心地よいです。ジャンプやスピン、ステップなどのすべての要素も自分として演じられるプログラムなので、余計なことを考えずにすむと思っています」

「表現のことをすごく考えるキッカケになったプログラム」

「ソチ五輪の前はあれもやらなきゃいけない、これもやらなきゃいけないという感じでいっぱいいっぱいだったのかなと感じます。でも、今はこうやればいい、ああやればいいという自分の道みたいなものが、すごくハッキリしてきたんじゃないかなとも思います。もちろん、4年前も金メダルを獲りたいと思っていましたけど、今はもっといろんなものを求められるようになっている。

 今は、4回転は種類も数も求められているし、そのうえでスピンやステップもいいものをやらなければいけない。さらに、それだけではなく技と技の間の部分もたくさん練習していかなければいけない。だからこそ、この3年間でいろんなことを練習してきたし、今はその多種多様な部分をさらに磨いていかなくてはいけない。そういったいろんなものがあるからこそ、自分のスケートの理想的なものが見えてきているのかなという気がします」

 

 

Hero's の番組での、羽生選手のインタビュー動画は、こちらです。

 

 

 

曲は、特にいじっていなくて、前のままだという羽生選手の発言のようです。

 

2015年当時の世界最高得点をとった、この「SEIMEI 」は、

羽生選手が、元の音楽を、ピッチもテンポもかなり変えて羽生選手が自分で試行錯誤しながら音源を編集し、

(フィギュアスケートの音楽編集担当で有名な矢野さんが、羽生選手の細かい指示を受けて直接的にはやったようですが)、

二人で結局30バージョンものパターンをつくって試行錯誤した結果、もっとも良いと思われたものを採用したので、

羽生選手にとって、ジャンプも跳びやすく、タイミングも合うように作られている、特別な曲になっています。

良い作品にしたり、高評価を得ることが、難しいと言われた「和」風プログラムの、ここの部分こそが、最も勝因となったところだと私は思うので、羽生選手としても、「自分のベスト」に編集されたこれを、あまりいじりたくはないでしょうし、

この「SEIMEI」の曲が、最も「自分らしくいられる」のも当然だし、最も心地よく滑りやすいのも、当然です。

だから、羽生選手には、最もやりやすいプログラムだろうと思います。

だって、当時、羽生選手がわざわざ、そのように作り直したわけですから。

 

だから、音楽はほぼそのままなんだろう・・・とは思うのですが、

逆に、それこそが、観る側が聞いていて飽きないかどうかが、難しいところになるかな、とも思います。

外国人から観ての目新しさや、斬新さはこの年はありましたけど、2年目以降は、長い年月を経ても、多くの人に評価され続けたような、フィギュアスケートやクラシックの王道曲などとは異なるので、

その辺を、「羽生選手の演技そのもの」で魅せ、超えてみせないといけなくなるかと思います。

 

 

 ショートもフリーも、それぞれのプログラムの、過去の衣装も評判が良かっただけに、それを超えるものを作る必要が出てきますので、そこもまた、なかなか難関になりそうかと。

上手くいったら、それだけでもフレッシュになり、さらに高評価になるかもしれないけど、

「私は、前のほうが良かったと思う」というような反応が、必ず一定数は出てくる可能性も高くなるわけですし、

難しいだろうけど、羽生選手自身が納得できるかどうかで、頑張って欲しいと思います。

 

インタビュー記事を見ると、新しい曲に馴染むまで試行錯誤している暇はないので、

すでに上手くできているものからスタートして、ジャンプ構成の難化に集中する!ということのようですね。

 

体調は良いとのオーサーコーチ談なので、それが何より嬉しかった・・・  と書きたいところなのですが、

正直、激化する4回転競争に伴う、身体の負担を考えての総合戦略と、決定なのだろうとも、私は思いました。

羽生選手は、一度大怪我を負っていますので、まだ怪我をしたことのない選手とは、同じようには出来ないと思うので。

 

非常に現実的に判断したのでしょう…

 

 

SEIMEIについては、最高得点を出したあの時から、五輪でこれを滑ろうと決めていた、とのこと。

最高得点を出していたあのときは、羽生選手が素のままで滑っていたような感じでしたからね。(笑)

そこが、良かったのだと思いますが。

 

でも、これだと、オーサーコーチが五輪用に温めていたという音楽とやらも、それだと、そもそも検討の対象外だったということでしょうか。

 

読売新聞によりますと、

「結弦はあらゆる期待に応えたいと全力を尽くしている。シーズン前の状態としては、今までで最高だ。あと半年でどこまで成長できるか楽しみにしている。」

とのオーサーコーチ談です。

 

・・・「あらゆる期待に応えたい」といっても、新プロを見たかったという、フィギュアスケートでは「普通の」期待には、応えていないわけですが。(笑)

 

「また」と思われないようにしたい、との羽生選手の発言でしたし、何が決定的に違ってくるのか、観てみないとわかりませんが、

これは完全に「新」プロだと思われるようなものに出来る自信があるなら、ぜひ頑張って欲しいですね。

 

グランプリ・ファイナルの時のあれは、あれで一つの完成形だったと思っているので、下手にいじるのも難しいと思いますが、

ジャンプ構成だけでなく、いろんな意味でも、完全にあれを超えたと思わせられるものが出来たなら、それはそれですごいことかもしれませんが、超えられなかったら、逆効果になる危険性もあります。

 

 

こちらは、ニュースゼロのインタビュー映像。

 

あんまり数字にとらわれすぎて、大切なものを見失わないようにしてほしいですね。

これなら最高点を絶対に超えるだろうから安心、っていう選び方は、ちょっとまあ、あまり王者らしくないかなとは思ったのですが。

 

それだけ緊張を強いられる闘いだというのは間違いないのでしょう。

 

ネイサン選手も、4回転を6本入れるという情報が入っています。 

 

 

五輪シーズンですし、各選手とも、本当の全戦略まではオープンには話さない可能性も高いのでは?と私は思います。

 

 

 

ところで、ハビエル選手もオータムクラシックに出ることになったそうで、そっちの方が、ええ?!っていう驚きです。

 

B級大会なのに、史上最高レベルのB級大会になるわけで。

初戦から大変なシーズンですね。

 

 

 

 エキシビションが、デビッド・ウィルソンさん振付なのか…??

 試合まで、楽しみにしたいと思います。(笑) 

 

 

 


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6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
私が思うに (チコ)
2017-08-09 19:08:47
ビックリですね😆
いろいろ賛否両論でしょうが、それはそれ❗

グランプリファイルや世界選手権でこのプログラムで歴代高得点を塗り替えた場合
オリンピックまでのモチベーションって
どうなるのかしら?その方がプログラムの
演目よりも 気になります😅
勿論 羽生さんもコーチもピーキングについては
熟孝してるでしょうが😅
何にも 左右されない羽生さんって
強いですね❗
兎に角 心から応援です!
返信する
映像が見られない (管理人)
2017-08-10 01:39:37
チコ様

コメントありがとうございます!

昨シーズン、このSEIMEIの最高得点に縛られて怖かったと発言をしていた羽生選手ですが、現時点での歴代最高得点は、フリーはHope&Legacyです。
せっかく超えたあれを、またこの演技で超えようということ?

何を目指しているのか、ただ勝つことなのか、得点記録更新なのか…

私は、Hope&Legacyは,あの得点以上の価値があったと思っているので、その得点以上の価値までもを超えてくれないと、数字だけ超えても、感動するかはわからない気がします。

何を表現したいのか。前とは何が違うのか。

特に会場が韓国で、かつて日本が犯した過ちである、神社の強制建立、神社強制参拝や、それを拒否した者たちへの拷問や惨殺、それ以外にも沢山ある日本文化の強要の歴史は、今でも決して忘れていない韓国人も多く、従軍慰安婦だけじゃない、日韓の間の負の歴史であるゆえ、羽生選手が、どんな衣装で、SEIMEIで何を表現するのか、何が伝わるのかが、何よりも、ものすごく重要になると思います。

日本アピールではなく、本気で、日韓に和をもたらす意識じゃないと…。


また、って言われない演技を目指すそうで、それが本当に出来たら良いですね!
今、私はちょっと辺鄙なところにいるので、文字は読めても、ちゃんと練習映像やインタビュー映像が見られていなくて、申し訳ないけどまだ判断出来ないのですが、ちょっと見た限りでは、振り付けもあまり変わっていないかのような話…


羽生選手が、平昌五輪の先まで現役続けるつもりなら、まあ今はこれでも良いかなと思えますが、そこで引退可能性あるなら、色々とちょっと寂しいなぁ…と。

現時点での意思を聞いてみたくなりましたね。それによって、受け止め方がまた少し変わりそう。

なんか改めてしんみりしてしまいました。

映像見られたら、またきちんと書きますね。
返信する
世の中は危ない空気も蔓延ですね😆 (チコ)
2017-08-10 20:54:16
羽生さん 目標をオリンピックの金メダルに
あげたので逆算していくと
この2つのプログラムになったのかしら?
計算で、ものを言えば確かに 正解です

もし 目標をメダルじゃなくて 進化した羽生を
世界に見せたい❗としても
やはりこのプログラムで 演じきって演技構成点を伸ばし 更に技術点も アップし
隙のないスケートを知らしめたい❗
のかもしれないですね

甲子園を見て彼らの決して諦めないプレー に、
そしてひたむきな純粋さに感動する時に
羽生さんも近い物があると‼彼はいい意味でスポ根の素質があると思っていたので
だから みんな 引き込まれていくのかな!って
思っているので
メダルを意識するのでも自分を越えることを意識するのでもなく
そんなものは 羽生さんがスケートを純粋に
がんばれば 絶対付いてくるものだから
それよりも
スケートへの熱い魂の滑りが見たいですね!
そしたらメダルなんてどうでもいいし!
はっきり言ってしまえば 笑
でも そしたらメダルは確定だと思いますが〜
つまりは 自分に勝つには 精神的に円熟し
純粋かつ包容の気持ちで
そのオーラが発すれば 世界の人も魅了される
そんな おおきな SElMEYになることを
期待してやみません。

そして羽生さんもそれに気がついていると
信じて 応援です❗
返信する
本当に一番大事なこと (管理人)
2017-08-22 00:39:44
>チコ様

コメントありがとうございます!
お返事遅くなりまして申し訳ありません。
先週初めには書いてあったコメントを、公開出来ていなかったので、出すかちょっと悩みましたけど、今の時点での感想をも追加して、再UPします。

公開練習のあった週は、私はまともに動画が見られないような場所にいたせいで、ニュース関連も文字しか読めず、肝心の演技がしっかりと見られなかったので良くわからなかったのですが、結局、練習の様子はそれほど映ってはいなかったですね。

色々とお返事のタイミングがずれてしまい、申し訳ありません。

羽生選手は、国別対抗戦のフリーの時に、当初の予定にはなかった難しいジャンプ構成をやって、それが「自分がやりたかったこと」だとも言って満足そうでしたので、やはり羽生選手には、技術系の妥協はないでしょうね。

なんか、マスコミ関連で「世界最高得点」ばかりが強調されていますけど、SEIMEI については、確かに当時の世界最高得点をとったとはいえ、2016年の肝心の世界選手権では、ハビエル選手に、大逆転負けをしてしまったプログラムでもあるので、当時本気で応援していたファンには、そちらの印象のほうが強烈な記憶に残ってしまっているのではないかと私は思います。(私もそうです。)

増して、あの時と同じ、バラード第一番との組み合わせとなったら、せっかく、歴代最高得点タイだったほどのショートの結果から、まさかの大差をつけられて逆転された「苦い記憶」が強く蘇ってくるファンは多いだろうと思いますし、今年の世界選手権のフリーでの大逆転勝利とは、全く逆のイメージが強いので、そういう点も、なんとなく抵抗が出てしまう人が多いのは、当たり前であり、仕方がないかと思います。

だから、せっかくSPで高得点をとっても、FSで全然安心できなくなるイメージがある。

五輪連覇なんて偉業は、それこそ66年誰も出来なかったぐらいに難しいことなわけですし、それがまるで取れて当たり前であるかのように、マスコミにも、一部のファンの人たちにも言われてしまうと、長年フィギュアスケートを見ているファンからすれば違和感しかありませんし、羽生選手にとっても、ファンにとっても、最終的に良いことはあまりないように思います。
これは、ボストン世界選手権の時にも、書いたんですけどね…

なぜ、本来フィギュアスケートと全然関係ないものの宣伝にばかり利用されているのか、
何か裏で合意でもあるのか、サタニズムのシンボルマークの宣伝ばかりする人たちがいるのも、
ハッキリ言って、あれらのマークの意味することやアメリカの事情や韓国との歴史をきちんと知っている日本人や、ちゃんと知識のあるキリスト教圏のクリスチャンたちから見たら、怪しいことこの上ないですし、気持ち悪いでしょうし、裏があるようにしか見えなくなってきて当たり前です。
信用を落とすだけです。

私は今、どこまで暴露するか悩んでいますが、悪魔崇拝と児童虐待・性的虐待は、非常に深い関係があるのです。
とても大きな社会問題にもなっているのですし、被害者も沢山います。激しい嫌悪を人々に抱かせます。

そして、悪魔崇拝者たちは、少しでも世界の人々を洗脳していきたいがために、色々な戦略を世界中で展開中なのです。
それを知っている人は大勢います。

これらと本当に闘っているのは、神様からそれぞれ使命を受けた、正真正銘の世界中のクリスチャンたちであり、世界中に分布しているキリスト教会なのです。
そして、まだイエスをキリストと信じていなかったとしても、自分に与えられた使命を本気で果たそうとする人たちも、良い形で用いられていくでしょう。

羽生選手がこれを選んだ理由の一つには、ボストン世界選手権の時の辛い結果の記憶を上書きしたかった、とか、今の総合歴代最高記録を、完全に上書きして塗り替えたいのが本音だと言っておいたほうが、むしろ説得力があったように私は思います。

でも、羽生選手の意図は、それだけではないだろうと、私は思いますよ。羽生選手は、皆さんが思うより、色々なことを知っていますから。

私は、羽生選手に「和」のプログラムをやってほしいと、2015年に書いていたファンの一人でしたし、先日の「花になれ」を見て改めて、あの和の衣装はすごく似合っているし、やはり素敵だなとは思ったので、本当ならカッコイイ和のプログラムをやってくれると、とても嬉しいはずの一人なのですが、

今回の五輪会場は 最もその「和」に対して複雑な歴史と感情を抱いている韓国なのですし、また放送の主導権を握っているのがアメリカだということを考えても、別記事でUPしたような重大問題を一番良くわかっている国ですから、私は全然楽観視はしていません。

完全に誤解を解くメッセージをしっかりと発信していかない限り、大変なことになり得ると私は思います。

本音では、羽生選手の連覇を望んでいない人なんて、それこそ大勢いると思います。国内も、国外も。

長年フィギュアスケートを見ているファンなら、そのくらい気が付くだろうと思いますが、最近ファンになった方々や、あんまり解っていない人たちは、大勢いそうですね。

それらの問題を、羽生選手がきちんと乗り越えられるかどうか。
また、周囲の協力があるかどうか。

それこそ、日本は「和」の力が試されていると思いますが。

また、再演問題についてですが、ハビエル選手は、今年の世界選手権のショート・マラゲーニャで、羽生選手の歴代最高点に迫った得点を取っています。

彼は2年連続でやったので今年はもうやることはないかと思っていましたけど、羽生選手がこのような先例を作ったなら、途中でやはりあれに戻します、という変更だってあり得ることになりますし、トップ選手たちの戦略に、何でもアリな感じになってきて、シーズン途中や試合ごとに波乱の展開もあり得るかもしれません。

また、得点についていえば、演技構成点には上限があるので、2015年のグランプリ・ファイナルの演技構成点は、ほぼ満点でしたので、あれ以上はまず出ませんし、たとえもっとずっと表現が良い演技をしても、そこの部分では、スコアに大差は出てきません。

2年前の SEIMEIは、ボストン世界選手権の時に明らかになったように、むしろ一つでもジャンプの失敗があったら、ガーンと全体の印象が落ちてしまうような怖いプログラムでもあったので、技術点と同時に、演技構成点も暴落しやすい印象です。
ロミオやノートルダム・ド・パリのように、失敗が逆に演技の一部にも見えて効果を放つような要素もないため、体調不良や怪我等が起きた時には、むしろもっと点が出なくなってしまう可能性さえもあります。

だから、ジャンプ等の技術面だけでなく、何を表現したいのか、何を伝えようとしているのか、それがきちんとジャッジや観客に伝わるのか、
一度ほぼ完璧な演技を見ているだけに、以前よりもさらに見る人の心に残るものに変えられるのかどうかが、やはり本当に重要なポイントになってくるでしょうね…!

羽生選手は、「タイトル変えたいくらい、別もの」だという意識でやっている、とまで語っていたのなら、それこそ、タイトルも、演技の一部も振付も、音楽をも大胆に変えてしまった方が良いのでは、と思う人は多いのでは、と…。
(そうしたら完全に別プロですが。(笑))

前よりうんと素晴らしい演技が観られたら、それはもちろん嬉しいです。
しかし、演技構成点では、あれ以上のスコアはほぼ見込めないので、技術点の上乗せしか、スコアでは期待できず、「すごーい、こんなに凄い演技に仕上げてきて、しかもこんなにまで評価された!」っていう感動が、最初からあまりない、と先に判ってしまうところが、フィギュアスケートファンからしたら、何かがぽっかり失われたような気持ちになるのでは。

>スケートへの熱い魂の滑りが見たいですね!
>つまりは 自分に勝つには 精神的に円熟し
純粋かつ包容の気持ちで

本当にそうですよね。
そういう演技なら、いいですよね!

振り付けはかなり変えてあるという話と、全然変わっていないという話の、両方の記事が出ていますね。

こういう混乱が続くのも、ファンをうんざりさせてしまう要因の一つでしょうね。

一つだけ、羽生選手にツッコミを入れさせてもらうなら、
SEIMEIをやっていた当時、「ジャンプも演技や表現の一部だから、そこの音楽に合うジャンプを入れることにこだわる」っていうことを言っていたと記憶していますけど、
もし振付がそのままでジャンプだけが「ホープ&レガシー」国別対抗戦の時のものに総入れ替えなのが新SEIMEI だとするなら、
「結局、あれは関係なかったってこと?」ってなっちゃうので、そこはズッコケ要因になりますね。(笑)
むしろ、前の演技の価値をも落としてしまっているのですが…。

フィギュアスケートのコアなファン層というのは、シーズンを通した演技や技術の「発展」「変化」「改良」を見るのも楽しみに一つで、だからこそ、同じ演技を何度もやる試合をわざわざ全部熱心に見たりするわけです。

最初から完璧な演技を求めている人なんて、本来のフィギュアスケートファン層には、あまりいなかったと思われます。
「今オリンピックでも大丈夫」なんてコーチに言われても、それは「え、それって、ピーキング失敗じゃないの?」と思われるだけだし、今完成しているほど簡単に出来る内容なら、「なんで新プロやらなかったの?」と思われちゃうわけです。

だから、一部の報道を見ていると、何か、肝心なところが完全にズレているようにも思えますね。

でも、今回のことで、羽生選手はもしかして、「一つのプログラムを、5年続けてやれ!」って言われても、平気で出来るタイプなんじゃないかと私は思えてきました…(笑)

飽きっぽくて、同じものを2年続けてやるのも嫌!って人も、フィギュアスケート選手の中にはもちろんいるわけですけど、羽生選手はその正反対のようですね。
一つのものや細部に対する興味やこだわりが、凄いんでしょうね。
やはり職人気質なんでしょう。
イヤホンを50本持っているっていうのも、ただのコレクション的な理由で集めているっていうより、ご自分でも時々語っていたように、音にこだわり抜いた結果として、必要と感じて持っているのでは…と思いました。(笑)

羽生選手と真逆の例として、宇野選手は肉ばっかり好きで、肉ばっかり食べているんだそうですし、本田真凛選手は、とても飽きっぽくて一つの演技を、「通しで」練習することさえ難しいんだそうで、色々なタイプがいるな…と 面白いですね。(笑)

フィギュアスケート選手って一口に言っても、色々な人がいます。
世の中は、この世界は、もっとさらに多様だということですよね。

羽生選手に与えられている才能がきちんと最高の形で生かされ、与えられている使命をきちんと果たしていけますように…!

何はともあれ、自分勝手な思惑を抱いている人たちは周囲に大勢いても、最終的に、羽生選手にその才能を与えて下さった神様が、羽生選手にとって「最も良い」と判断して下さる方向へと向かっていきますようにと、お祈りしています。

本当の意味で、本当に素晴らしい演技が五輪でできますように、
神様が厭われるような形で、与えらえている大事な才能を利用されませんように、
そして何よりも、深い意味のある充実したシーズンになっていきますように。
返信する
ありがとうございます (チコ)
2017-08-22 20:20:25
私のコメントにご丁寧に返信頂きまして
ありがとうございます。とても読みごたえのある返信に恐縮です
私のコメントは支離滅裂なのに(笑)

フィギュアスケートってスポーツと呼んでいいのかと今さらながらに思いますね
芸術性って評価する側の感性もかなり影響するでしょうしひとそれぞれ解釈が違って
当たり前なのだから

今回羽生さんは 人に見て頂くプログラムではなくて「自分が気持ち良く滑れるプログラム」
という表現をしていたので
もうジャッジよりもむしろ自分に納得する方を選んだのかしら
わかりませんが、どんな結果であれ
私は羽生さんが一生懸命考えたことを
誠実に行っている姿が なんだか眩しくて
いいなー って思います。
失敗も成功のうち ドーンといっちやってください。答えがないものに対していろいろ迷うのは体に良くないから!

オリンピックに出る方は全員が金メダルを目指してます。当たり前に
だからといって、銀でも銅でも以下でも
失敗しても成功しても、それまでの道のりが
素敵なんですよねー。

フィギュアスケートって 最高ですね😁

暗い世の中が明るくなりますように
ひたすら 戦争が起こらないことを
神様仏様(慣れ親しんでるので)にお願いいたします🙇
キリスト様の事はよく存じ上げないので
🙇💦💦ごめんなさい。

平昌オリンピックが平和に終わりますように
返信する
ジャッジの基準 (管理人)
2017-08-23 02:38:38
>チコ様

こちらこそ、お返事いただけると思っていなかったので、恐縮です。(笑)

芸術性については、欧米ではきちんと一定の基準があります。それを殆どの日本人は知らないだけです。
芸術分野にいる人たちでさえ、そして欧米に留学した日本人でさえ、本気で知ろうとしない人が多いというか… だから、教えてもらえないことさえ、多いようですね。
基準はきちんとあるのです。
それを解っている人は、世界的に活躍できます。

私の知る限り、少し前の時代に、北米でフィギュアスケートの人気が、がくんと落ちたのは、この芸術性についての解釈が滅茶苦茶な演技(ジャッジじゃなくて、そもそも演技の方で)がものすごく増えたからで、それを見て呆れ果てた、それまでのコアなファン層が、完全に離れてしまったからなのです。
高いお金を払ってまで見よう、やろう、という人が減ってしまったのです。

羽生選手は、そこを解っているから、演技が、ここまで国際的に高く評価されているのです。

「自分が気持ちよく滑れるプログラム」は、より完璧な演技をするには、やはり必要な要素と私は思います。
自分が聴いていて好きな音楽、というべきかな?

ジェフリー・バトルさんもそれについてはインタビューで散々語って下さっていました。彼は、非常に重視していたようです。
そして、これは大事なことです。
羽生選手は、バトルさんには、その自分の意思が遠慮なく言えているようですし、それをバトルさんもきちんと受け止めて下さるから、上手くいくのではないでしょうかね。
五輪は特に、多くの選手が、極度に緊張しますから、思わぬミスを多発する傾向にありますしね。
演技がボロボロになっては、観客をも喜ばせられない、と考えた結果かな、とは思います…。

羽生選手はあまり語りませんけれども、やはり五輪2連覇のプレッシャーというのは、本来はものすごいものだろうと思います。

「人に見て頂くものにするために」 自分が滑りやすい音楽を選んだ、ということかと思います。

ただ、羽生選手は自分でどんどん編曲出来ちゃう才能もあるって、ファンはわかっちゃったから、だったら、新しい曲でも、またそうやってくれれば、滑りやすいものに出来るだろうに、などと思えてしまうので、
曲になじむ作業もフィギュアスケートの一つだと思っていたファン層からしたら、
「その時間が無駄で、そこをすっ飛ばします」と決断したかに見えてしまったところが、何か手抜きのように見えてしまったり、ドライに見えたファンもいるのではないかと思います。

ジャッジで文句がつけにくいのは、技術点ですから、技術点で圧勝すれば文句がつきにくいというのはあります。

羽生選手は、プルシェンコ選手に憧れていた人ですし、
プルシェンコ選手が、「スポーツとしての技術進化を止める王者」を良しとしない人で、なおかつノーミスで芸術性も高い評価を得てきた人でしたので、
そういった総合性を目指しているとは思います。

今のような4回転をバンバン跳んじゃう天才が集結したような状況で、トップを狙うのに、どうすべきかを考えただろうとは思いますが、
フィギュアスケートは、長年見ていればわかりますが、歴史的・政治的・五輪開催国、の影響を強くうけます。
人間の思惑も多々ありますけど、それを超えて、神の見えざる手、が必ず強く働いていると私は思っています。

でも、北米では、「韓国と日本って、いったい何が違うの?」なんてよく聞かれますし、多くの人が一番納得する答えは、「チゲとスシの違いだよ」とか、そんな食べ物関係だけだったり…。

平昌五輪が、まずは無事に開催されることを祈りたいですね。(笑)

本物の戦争やテロ、国家間の闘争の歴史と比べれば、スポーツという競技での争いなんて、まだまだ平和なものですよね。

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