おススメ演技 その2は、ジュニア時代の最後、世界ジュニア選手権大会で優勝した時のショートプログラム、
「ミッション・インポッシブル」です。
この時、羽生選手は、まだ中学3年生です。(信じられない!)
まだまだ中性的なイメージの強かった時代の羽生選手ですが、この演技の時は、かなりの男っぽさ・大人っぽさを発揮しています。
既に観客を惹きつける力の強さは、シニアの大半の選手をも上回っていると思います。
衣装の評判も、ファンの間でも高いようですし、ご本人も気に入っているそうです。
とてもジュニアとは思えない キレ味、力強さ、レベルの高さです。
振り付けも印象的です。
そりゃ~優勝もするわ、シニアに移行させようと周囲も思うわ…、という凄い才能を感じさせます。
知らないで「シニアの選手ですよ」と言われても、問題なく信じてしまうレベルです。
今の羽生選手で、ジャンプ等をグレードアップさせて、もう一度このプログラムを見てみたいとも思います。
Yuzuru Hanyu 2010 World Juniors short program
この後に行われる、フリープログラムで魅せる優雅さや女の子っぽさとは、本当に対称的で、
多才さ、ギャップの凄さが印象的です。
そして次のものは、その前年の2009年に、アイスショーで滑っている時の羽生選手の演技です。
ショーだから試合とは違った雰囲気の中、そしてこのチカチカするみにくいはずの真っ赤な照明の中を、すごい情熱と爆発的なエネルギーで
スケートリンクを疾走しながら、激しい動きで演技していく羽生選手。
これだけ上半身を激しく動かしても、バランスを崩さないスケート技術と驚異の柔軟性、力強さ・情熱が凄いです。
これを、恐ろしいほどの「才能の塊」と呼ばずして、なんと言えば良いのか、私にはわかりません。(笑)
それでまだ中学生なのですから、もう、ただただ驚愕。
アイスショーでここまで魅せることが出来る天性の表現者・その胆の据わり方、思わず息を呑むような演技です。
解説についている、伊藤みどりさん(女子で初のトリプル・アクセルを跳んだ、1992年アルベールビル五輪の銀メダリスト)
が、驚いているほどです。(笑)