浜名史学

歴史や現実を鋭く見抜く眼力を養うためのブログ。読書をすすめ、時にまったくローカルな話題も入る摩訶不思議なブログ。

【映画】大地を受け継ぐ

2016-03-26 17:30:35 | その他
 福島の原発事故は、多くの人の命を奪った。樽川和也さんの父親は、福島県須賀川市で有機農業を営んでいた。しかし原発事故により、樽川さんの畑には多量の放射能が運ばれてきた。

 人間が作ったものはいつかは壊れる、と言っていた父親。先祖代々農業を営み、農地を守ってきた。しかし放射能は、長い間の営々と積み上げてきた努力が消された。たとえば土。農業は土作りが命だ。とりわけ農薬や化学肥料を使わない農業をしている場合、土つくりがもっとも肝心だ。その土が破壊された。

 樽川さんの父親の絶望は、とてつもなく大きなものだった。その絶望が、自死を招いた。

 和也さんは、朝、父親がいないので探す。キャベツ畑に立っているような父親を見つける。しかし、父の足は、大地を踏みしめていなかった。

 生前父親は、「おまえに農業を勧めたのは、間違っていたかもしれない」と語っていたという。しかし、和也さんはそれでも農業を続ける。もうこの地で200年近くも農業を営んでいた樽川家。そう簡単に和也さんの代で終わらせるわけにはいかない。

 汚染された農地で、野菜や米をつくる。そしてそれを販売する。どうしても罪の意識を覚える。それでも、売らなければ生きていけない。福島産の米や野菜は、ものすごく安くなってしまっている。東電は12万円のカネを渡しただけだ。農地の除染も自分でやった。

 「風評被害」ということばに、怒りを覚えると樽川さんは言う。根も葉もないことが理由となって野菜が売れない、というのなら、それは「風評被害」だ。しかし放射能が降ってきた、そして土を汚した。根も葉もあるんだから、これは「風評被害」ではない。現実なのだ。

 東京から来た若者の前で、みずからの体験や考えることを、ときに言葉を詰まらせながら語る。

 ボクも農業をしているから、有機農業をしているから、樽川さんの言っていることが心の底に響く。

 福島原発の事故。誰も責任をとらず、樽川さんのような人々、ひとりひとり苦しみを抱えている人々を、なぎ倒しながら、現実が動いていく。何なんだ、これは。

 東電や政府は、そうした人々の苦しみを顧慮せず、原発の再稼働に邁進する。

 この映画、福島の苦しみ、福島の現実を知るために、見つめなければならない映画だ。はままつ「政経・文化」フォーラム主催の映画会であった。

 「大地を受け継ぐ」のは、樽川さんだけではない。すべての人が、この大地を未来の世代へと受け継いでいくのである。
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自民党議員の「暴力」

2016-03-26 07:04:29 | 政治
 自民党の国会議員は、もっと普通の人を立候補させたらどうかと思う。暴言や不倫、人倫に反するようなことをする者が多い。今度自民党から立候補する乙武という輩も同様の人物のようだ。

 それだけではない。暴言だけではなく、暴力を振るう者も出てきた。質が問われる自民党議員。あのような人々と一緒になりたくない、というのが普通の感覚だろうに、乙武のように自民党にすり寄る者もいる。いやそうではなく、質の悪い者たちが自民党に集まるのだ。


山田俊男・参院議員、JA関係者に暴力 自民が事情聴取

The Huffington Post | 執筆者: 中野渉

投稿日: 2016年03月25日 20時31分 JST 更新: 2016年03月25日 20時31分 JST

自民党の山田俊男参議院議員(69、比例)が3月18日、党本部での会合で、全国農業協同組合連合会(JA全農)関係者の発言に腹を立て、相手の腹を拳で殴った。自民党の伊達忠一参院幹事長は25日の記者会見で「本人は事実関係を認めている」と述べた。時事通信ニュースなどが報じた。

山田氏はJAグループの組織内候補として2007年に初当選し、2期目。18日は党の「農林水産業骨太方針策定プロジェクトチーム」の会合で、加工食品の原産地表示についてJA全農などからヒアリングを実施。関係者によると山田氏は会合後、農業政策をめぐってJA関係者と口論になり、相手の腹部を拳で殴ったという。

伊達氏によると、山田氏は参院執行部の事情聴取に対し、「迷惑を掛け、申し訳ない」と謝罪。ただ、「相手は親しい元同僚であり、暴力という認識はなかった」とも釈明したという。
 
(時事通信ニュース:自民・山田俊男氏が暴力=党会合後、JA関係者により 2016/03/25 15:32)


執行部は、さらに事実関係を確認したうえで処分を検討している。



もう一人。


「巫女のくせに」発言、大西英男議員が謝罪 自民党内から批判相次ぐ(コメント全文)

The Huffington Post | 執筆者: Huffpost Newsroom

投稿日: 2016年03月25日 19時31分 JST 更新: 2016年03月25日 19時31分 JST


「巫女さんのくせになんだ」と発言して「女性蔑視」と批判を受けていた自民党の大西英男・衆院議員(東京16区)は3月25日、謝罪コメントを発表した。

【このたびの私の発言について】
このたびは、私の発言でお騒がせし、申し訳ございません。
軽率な発言であったことを謝罪するとともに、関係者の皆様にお詫び申し上げます。
今後は、発言、行動により一層の注意を払い、議員として活動してまいります。
平成28年3月25日
衆議院議員    大西 英男


大西氏は3月24日に、所属する細田派の会合で、衆院北海道5区補選の応援で現地入りしたときの体験談を披露。地元の神社の巫女から「自民はあまり好きじゃない」と言われ「おい、巫女さんのくせになんだと思った」と発言した。「巫女さんを誘って、札幌の夜、説得しようと思った」とも述べていた。

毎日新聞によると、自民党の谷垣禎一幹事長は25日の記者会見で、以下のように批判した。

“あまり好きじゃないからけしからん、というのは国会議員の立場としていかがか。

稲田朋美政調会長も、以下のように不快感を示したと、産経ニュースが伝えている。

“理解できない発言だ。政治家が公の場で発言するときには、いいたいことが正確に伝わるように話すべきだ。



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高校生の票をねらう安倍政権

2016-03-26 07:01:25 | その他
 「高校生未来会議」というものがあるそうだ。「参戦法案」反対のデモ行進に高校生が参加しているため、安倍政権も高校生を取り込もうとしているのだろう。それを報じる、リテラの記事。


http://lite-ra.com/2016/03/post-2098.html
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