生まれて初めて、「手術」というものを体験した。
とはいえ、まったく「手術」をしてこなかったわけではなく、庭仕事をしていて指に刺さったものを、外科で摘出する手術はした。しかしそれ以上のことをしたことはなかった。
今回の「手術」とは、白内障の手術である。二日間にわたって片目ずつおこない、三日間は安静を保つようにいわれた。今日は、最後の安静日である。
手術後、視界はクリアになり、視力も上がり、今まで使用していた眼鏡はまったくあわなくなった。
以前、手術をしたU眼科医院ではないべつの医院で、白内障手術をしないとたいへんなことになると言われ驚き、セカンドオピニオンのつもりでかかったU医院の医師からは、そんなに進んでいないからまだやる必要はないですといわれ、それから半年に一回検査に通っていた。
白内障の手術をすることによってどうなったかを周りの人からきくなかで、U医院の医師に尋ねたところ、あまり年令が高くなってからよりは、早くやった方がいいですよと言われ、「手術」を決意した。
たしかに、「手術」当日来院した患者たちの中では、わたしがもっとも若かったように思う。「手術」後、三種類の目薬を一日三回さす必要があるので、認知度が低くなったらなかなかたいへんであると思う。