浜名史学

歴史や現実を鋭く見抜く眼力を養うためのブログ。読書をすすめ、時にまったくローカルな話題も入る摩訶不思議なブログ。

2024-08-19 11:04:17 | その他

 「日照り」ということばがある。「日照り」ということばを、ほとんどつかったことはない。日本史の教科書や歴史漫画で、「日照りが続き、百姓は・・・」という記述が記憶にあるだけだ。

 一ヶ月以上、わたしが住む地域に雨が降らない。雨雲レーダーで確認すると、山の方には雨雲があっても、南下してくるにしたがい、雨雲は消えてしまう。

 野菜をつくっているわたしとしては、たいへん困る。8月は秋冬野菜の種まきの季節であるが、畑がからからに乾いていて、雨が降る気配がないために蒔けたものではない。

 キュウリや茄子その他の野菜には、毎夕、用水から水を汲んでまいているが、こんなことは初めてである。とうもろこしは、順次実るように植えてあったが、実らない。手のかからない里芋も、畑の中央部に植えたところは葉が枯れ出している。隣の田んぼ沿いに植えたものは大丈夫だが、今後はわからない。サツマイモのつるも、伸びない。

 わたしは米は作っていないが、隣家によると、昨年よりも悪くなるかもしれないという。水田は、水を入れたり出したりするが、水を張っていると、その水は熱湯となり、だから用水からいつも水を流しているという。水を入れたり出したりして、土中の好気性細菌や嫌気性細菌を働かせたり働かせないようにしたりする、そうすることによって稲は実っていくのであるが、今年はそれができない。

 大都市に住み、スーパーなどから野菜を購入している人には理解できないかも知れないが、農業はなかなかたいへんなのだ。

 今夏は、夕方5時過ぎに畑に行くが、それでも汗ビッショリとなる。全身が汗で覆われ、作業の途中で氷を入れた水筒のお茶をがぶ飲みする。

 人口が東京はじめ都会に集中する、その結果はもはやあきらかだ。日本の農業は衰滅する。畑では、わたしを含め高齢者だけが作業している。耕作放棄された田畑も増えている。

 昨年や今年のように、酷暑が続くようになっても、政治は動かない。今後は米や野菜の価格が上昇していくことだろう。人びとの食への支出が増える、人びとはより多くの消費税を出すようになる。利権に繋がる人びとは大喜びである。

 今日は雨が降る、という予測がある。しかし0.5㍉である。降ったうちには入らない。

 

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