浜名史学

歴史や現実を鋭く見抜く眼力を養うためのブログ。読書をすすめ、時にまったくローカルな話題も入る摩訶不思議なブログ。

2016-03-08 08:31:33 | 日記
 夕方、犬の散歩をする人が多い。たくさんの人が犬を飼っているようだ。

 子どもの頃、犬を飼ったことがある。近所でも飼っていた。番犬としての役割を果たさせていた。だから、犬の鳴き声があちこちから聞こえていた。

 最近、隣でも犬を飼い始めた。しかしまったくそれはわからない。小型犬で室内で飼う種類だそうだ。だから散歩している姿も見ない。

 ふと思った。犬の散歩をしている人がこんなにも多いのに、なぜ犬の鳴き声が聞こえないのか。もちろん、室内で飼っていることもあるだろうが、おそらく吠えないように厳しくしつけられているのだろう。隣近所からの苦情を心配してなのだろうか。愛玩動物として吠えない犬が飼われているのだろうか。

 犬は吠えるし、鳴くものだ。そして攻撃的な姿勢を示すものでもある。

 子どもの頃、わが家の周辺にはたくさんの野良犬がいた。彼らは集団で行動していた。ボクらはいつも身構えていた。彼らはボクらを威嚇するし、ひどい場合は襲いかかってきた。その時は、石を投げ、棒を振り回して闘った。犬との戦いの極意は、ひるまないこと、決して逃げないことだ。

 今は野良犬がいない。飼い犬がいても静かだ。

 これほどまでに飼い慣らされてよいものだろうかと思う。

 しばらく前の日本人も、こうした犬とよく似ていた。ここ数年、やっと声を上げ始めたが、飼い犬のようになってはいけない。鳴き続けなければならない。
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