浜名史学

歴史や現実を鋭く見抜く眼力を養うためのブログ。読書をすすめ、時にまったくローカルな話題も入る摩訶不思議なブログ。

消費税の減税が必要

2016-05-31 14:12:54 | その他
 庶民も生きていく上での収支についてはアホではない。可処分所得が下がったら、あるいは所得があがらず物価が上昇したら、支出を減らすのは当たり前。それに社会保障の将来はとても不安定であることは見通すことができるから、貯金もしなければならない。

 『中日新聞』がよいグラフをつくってくれた。世界で、日本だけが景気低迷の状態である。「アベノミクス」が何の効果もあげていないことが判明している。

http://www.chunichi.co.jp/article/front/list/CK2016053102000072.html

 たしかに株価があがった。これは大企業にもうけさせてあげているのだから、あがるのはある意味当然だ。就職もよくなったというが、団塊世代が定年を迎え続々と退職しているのだから、求人が増加するのも当たり前。しかしそれとて、非正規ばかり。

 また浜松の某社のように、正規社員の給与についても、できるだけあげないように努力しているのだから、庶民の懐は寂しくなるばかり。

 それに、在職中、給与の振り込み口座のキャッシュカードや通帳を奥様に渡し、そのあと定年を迎えた旦那さんも日々の生活にそれはそれは苦しんでおられる。自由になるお金がまったくなくなり、隷属が深まるばかり。そういう方々が、ボクの周囲に複数いる。哀れというしかない。
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膝の痛み

2016-05-31 11:15:31 | その他
 4~5日前から左膝の関節が痛い。今日、整形外科医に行った。すると、左膝の内側の軟骨が減っているのだそうだ。炎症をおさえるためには、注射か湿布かといわれたので、痛みがそんなに強いわけではないので湿布を選択し、今、「ロコアテープ」を貼っている。

 町田の住人のにんまりと笑う顔が目に浮かぶ。

 困ったのは、農作業だ。昨日から膝に負担がかからないようにしているが、畑に行けばいろいろな作業が待っている。

 医者からは、筋肉を鍛えることが必要だ。痛いから動かないというのではなく、ストレッチなどをして足の筋肉を鍛えてくださいといわれた。

 まだまだ歩き続けなければならないから、鍛えようと思う。
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確実に物価はあがってる

2016-05-30 21:48:43 | その他
 確実に物価はあがっている。価格は同じでも、内容量が下がっている。家の買い物はボクがしているので、物価の上昇はよくわかる。

 食品だけではなく、たとえば花や野菜の種も、価格が上がったり、種の数が減ったりしている。

 消費税をあげればあげるほど、景気は悪くなるだろう。少なくとも、5㌫に戻すべきだ。下記に紹介するニュースでも増税に賛成する女性がいるが、政府のカネのつかいかたを知れば、反対することだろう。

http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye2785651.html
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安田純治さんの救出

2016-05-30 15:14:18 | その他
 『毎日新聞』記事の一部である。

【カイロ秋山信一】内戦下のシリアで昨年6月、フリージャーナリストの安田純平さん(42)が行方不明になった事件で、安田さんとされる男性の新たな画像が29日夜(日本時間30日未明)、インターネット上で公開された。男性は「助けてください これが最後のチャンスです 安田純平」と日本語で書かれた白い紙を手にしていた。安田さんと見られる男性の画像公開は今年3月以来。犯行グループが、日本政府や安田さんの関係者との身代金目的の交渉を進展させたいという思惑で、新たな画像を公開した可能性がある。


 ヌスラ戦線に捕囚となっているようだが、おそらく日本政府は、日本国民たる安田さんを救出しようとはしない。だとするなら、日本国民が救出の方途を探らなければならない。

 残念ながら、そうした救出の動きをしている個人や団体の動きが、ボクの元には届かない。

 以前、イラクに、安田さんや高遠さんらが拉致されたとき、ボクはイラクの様々なところにメールを送ったことがある。彼らは敵ではない!という内容のものだ。今回、そうしたことはできないのだろうか。
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原発

2016-05-30 14:56:17 | その他
 今日、ポストの中に『法と民主主義』5月号を見つけた。特集は、「原発と人権」である。

 ずっと読んでいく中で、河合弘之氏の「世紀の裁判が始まる!」は、東電元幹部に対する刑事責任を追及する裁判が始まるという文である。

 そのなかで、2007年には、津波による被害が想定され、そのための対策が立てらていたところ、同社幹部が「土木学会」という結論がどうにでもなる「学会」に調査を依頼、その結果がでる前に3・11を迎えたという事実が明らかになってきたという。

 日本の検察は、彼らを不起訴にしてきたが、検察審査会が不起訴不当としたために刑事責任追及が可能となった、日本の検察は、骨の髄まで腐っている。

 そしてもうひとつ、柴田鉄治氏の報告。『福島民友新聞』は、社の方針として原発賛成だで、甲状腺がん患者の急増について、同紙は過剰診断の結果、患者を見つけすぎたからで、増えたというのは「噴飯物だ」と報じたそうだ。『朝日』は急増を伝え、それについては「増えた」、「見つけすぎた」と両論併記で臨んだそうだ。「両論併記」、なるほどいいことばだ。要するに責任回避、みずからの主張を失った主体性のない記述だ。情けないというしかない。

 柴田氏は、「ジャーナリズムの使命は、権力の監視にある」という原点に立ち、政府に厳しい態度を保つことが「報道の中立」なのだ、という。その通りだと思う。

 福島原発事故の収束には、100年、200年の単位が必要だ。ということは、今生きている世代は、その収束を見ることができないということだ。それを考えると、何と大それたことを、と思う。原発は、だからこそ、存在させてはならない。核兵器と同様に・・・
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チリ産の鮭はあぶないんだって!

2016-05-30 08:59:16 | その他
 チリ産の鮭は、スーパーで売られているのをみかけるが、チリでは養殖鮭は食べないそうだ。


http://www.huffingtonpost.jp/konomi-kikuchi/salmon-from-chile_b_10162068.html


http://news.nationalgeographic.com/2016/05/160517-chile-red-tide-fishermen-protest-chiloe/
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死は空から降ってきたのか?

2016-05-30 08:24:34 | その他
 オバマ大統領の演説を読むと、冒頭部分に、死が空から降ってきた、という文言に出会う。そしてその後も、戦争についての言及はあるが、その場合、誰が原爆を落とし、誰が戦争を始めたのかについての言及はない。原爆投下も戦争も、人為的なものだ。誰かが始める。

 ことばは重くもなれば軽くもなる。重くするためには、できうる限り言行を一致させることが必要だ。しかし、オバマはそうではない。『ダイヤモンド』オンラインに、こういう記述があった。

米英の複数のメディアは、「核のフットボールとビスケット」の存在を取り上げ、これらがオバマ大統領の広島訪問の際にも現地に持ち込まれていたと伝えている。「核のフットボール」とは、黒皮に包まれた重さ約20kgのアタッシュケースを指す俗称で、中には米大統領が核兵器の使用を許可するための通信機器が入っている。大統領がホワイトハウスを離れる際には、このアタッシュケースを持った軍事顧問が必ず大統領に同行する。大統領はまた「ビスケット」とよばれる特別なカードキーを常時携帯しており、アタッシュケース経由で米軍に核兵器使用を許可する場合に、カードキーを使って大統領本人であるという認識作業が必要になるのだという。

「核のフットボール」はキューバ危機に直面したケネディ政権から本格的に使われるようになった。カードキーをスーツのポケットに入れっぱなしだったカーター大統領が、誤ってカードキーの入ったスーツをドライクリーニングに出してしまったという話や、暗殺未遂事件の際に病院に運ばれたレーガン大統領とアタッシュケースを持った軍事顧問が離れ離れになってしまったというエピソードが残っているものの、基本的には米大統領の近くには「核のフットボール」を持った軍事顧問が常にいる。それが広島であっても、だ。

「核のフットボール」は核保有国アメリカを象徴する代物だが、アメリカ国内における核兵器に関連した政策に目を向けても、オバマ大統領が世界に向けて発信した「核なき世界」の実現はまだまだ遠い先の話のようだ。

 米軍は昨年から新型核爆弾「B6112型」を飛行中の爆撃機から投下する実験を開始し。1966年から現在までに3000発以上の「B61」が配備されてきたが、現在開発中の12型にはより多くの電子機器が組み込まれ、精密爆撃が可能になるとニューヨークタイムズ紙は今年1月に伝えている。新型核爆弾の実験は、今後30年で1兆ドルを投じて行う核兵器性能改善計画の一環で、新型のミサイルやステルス爆撃機などの開発や配備も同時に進められる予定だ。国内の政治的な駆け引きでオバマ大統領が譲歩せざるをえなかったという指摘もあるが、対外的なメッセージとして「核なき世界」を声高に叫ぶオバマ政権が、自国の核兵器の削減に及び腰では批判を受けるのも当然だ。


http://diamond.jp/articles/-/92064?page=4

 オバマは大統領として、絶対悪の核兵器や戦争をなくすために努力してきたかが問われる。しかし彼の任期中、そうした努力が具体的にはみられなかった。

 そして外国のニュースサイトでは、ウクライナに関わって、第三次世界大戦の可能性が論じられている。

 ボクらは、明日も明後日も、生き続けていたい。
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オバマの広島訪問の見方

2016-05-29 22:29:26 | その他
 リテラの記事。ニューヨークタイムズやガーディアンの記事の紹介がある。

http://lite-ra.com/2016/05/post-2290.html

 日経新聞によると、安倍内閣の支持率が56㌫になったそうだ。そりゃあそうだろう、今はほとんどすべてのマスメディアが、安倍の味方となっているのだから。
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こういう記事は好きではない

2016-05-29 07:14:24 | その他
 『毎日新聞』記事。消費税の増税に関して、安倍政権はその時期を延期したというものだ。しかし生活実感としては、8㌫はほぼ10㌫、消費意欲は8㌫になってから、減退してしまっているというのが実情だ。したがって、景気を浮揚させるには、国民の消費を喚起する政策が必要だが、賃金低下施策(非正規雇用の拡大など)、社会保障の国民負担の増大など、消費を冷え込ませることばかりしている。

 以下の記事は、いかにも政権側の視点からのもの。政治部記者は、権力側の目線で考えるようだ。財政規律をいうのなら、現在の安倍政権の不要不急の公共事業などに見られるバラマキ政策、外国への多額の支出など、そういう支出に関する批判があってもよさそうなものだ。

 それに、安倍政権のアベノミクスという「三本の矢」という宣伝だけの政策が、まったく効果を上げていないことも重要だ。「・・・アベノミクスへの批判も強まりそうだ」などと人ごとのように記すのではなく、きちんと批判すべきである。
 
<増税2年半再延期へ>揺らぐ財政規律 経済失政批判も

毎日新聞 5月29日(日)1時13分配信

 安倍晋三首相が消費税率10%への引き上げを2年半再延期すると提案したのは、景気下振れにつながる増税を先送りしながら、財政健全化目標を堅持する姿勢も示す狙いがありそうだ。増税が2度にわたり延期されれば、政府の財政規律に疑問符が付くのは必至。日本経済の長期低迷の背景には、政府の成長戦略の遅れもあり、アベノミクスへの批判も強まりそうだ。

 政府は、政策経費を借金に頼らずにどの程度賄えているかを示す基礎的財政収支(プライマリーバランス=PB)を、2020年度に黒字化する目標を掲げている。増税の遅れは目標の後退につながるが、「19年度中に増税するなら、増税効果がフルに表れる20年度のPB黒字化目標は取り下げる必要はない」(財務省幹部)。首相も財政健全化計画への懸念を払拭(ふっしょく)しようと、ギリギリの線を示したと見られる。

 ただ、首相は前回の増税延期を決めた際、「(17年4月の増税は)リーマン・ショックや大震災のような重大な事象が起きない限り、実施する」と断言した。26日の主要国首脳会議(伊勢志摩サミット)で、新興国経済の低調を示す統計をもとに「現状はリーマン・ショックの直前に近い」と認識を示したものの、多くのエコノミストやメディアから異論が出ている。当面は、日銀の金融緩和策で低金利が続きそうだが、財政規律への信認がいったん揺らげば、反動も大きい。財政規律への信認を失えば、国債の格付け引き下げや金利上昇を招き、経済に悪影響を及ぼしかねない。

 アベノミクスが停滞していることへの批判も高まりそうだ。首相は伊勢志摩サミットで、新興国の景気低迷を世界経済のリスクだと指摘した。ただ、15年の経済成長率は、日本が0.5%と主要7カ国(G7)で最低なのに対し、米国や英国は2%台を確保している。

 日本経済の低迷が長期化しているのは、前回の消費税増税後の消費低迷だけでなく、日本の潜在的な経済成長力が停滞し、企業や家庭が一定の成長を前提とした消費や投資にお金をかけにくくなっていることも大きい。政府は企業の国際競争力を高めるための労働規制緩和などに取り組んでいるが、国会審議の遅れなどでなかなか効果が出ない。前回の増税延期を決めた際、「増税を実現できる経済環境を作る」と説明した首相だが、成長戦略の遅れなどをどう説明するかも焦点となる。

 また、増税による税収増をあてにしていた社会保障関連の政策に影響が出るのは必至だ。「政権が力を入れると言っているのにもかかわらず、財源を確保しないのは無責任と言われてもしかたない」(経済官庁幹部)との懸念が既に渦巻いている。増税分はすべて社会保障の充実や安定化に使うとしており、税率を10%に引き上げた段階では、子育て支援や介護の充実、年金制度の改善に2.8兆円を投じる予定だ。ところが、再延期になれば今年度(1.35兆円)と同規模の状態が続き、社会保障の充実は遠のく。子育て世代や高齢者らの生活不安は増大することも予想されるだけに、安倍政権は難しい対応を迫られる。【横山三加子】
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【本】鵜飼秀徳『寺院消滅』(日経BP社)

2016-05-28 13:49:32 | その他
 この本はある人から借りたものだ。その方は某寺にあった墓を公営墓地に移した。そして、現在は無宗教だと言われた。なぜお寺と縁を切ったか、と問うたら、そのお寺の住職と考え方が合わなかったからだと答えられた。この本を読んでいたら、1カ所だけ線が引かれていた。「おらが寺の和尚さんに、「送ってもらいたい」と檀家さんに思っていただけるか。そこが寺の生命線です」というところであった。

 ボクの先祖の墓がある寺は無住で、近くの寺の「兼職」となっている。しかしそこの住職は、多額の布施を要求する、カネまみれの坊主で、浜松市内でも有名な寺だ。当然、「送ってもらいたい」とは思わない。

 だからボクは、離壇しようかと思っている。

 この本はとても有益だった。学ぶところ多い。

 まず鹿児島県のこと。鹿児島県は、島津・薩摩藩時代、徹底的に真宗門徒を迫害(拷問)・弾圧したそうだ。島津藩には真宗の坊主は入れなかった、ということは聞いていたが、それほどまでに弾圧していたとは知らなかった。そして明治になってから、鹿児島県は廃仏毀釈を徹底的におこなったそうだ。寺院をつぶし、本尊や石仏を破壊し・・・・だから現在も鹿児島県には寺が少ないのだという。

 そういう薩摩の者たちが、明治維新をおこない、新しい権力者となったのである。その近代天皇制国家の政策と鹿児島県のそうした動きとが見事に一致してしまった。

 さて、全日本仏教会もと事務総長とのインタビュー記事が載っていた。

 私が若い頃の話です。タイのエイズ患者を収容するホスピスに、私は日本の仏教者として行きました。ホスピスは現地の寺が運営していますが、このホスピスの創始者の僧侶と一緒に、エイズ患者の元を回りました。タイの僧侶は躊躇なくエイズ患者に歩み寄り、手を握って回るのです。

 するとある末期症状の患者が手を伸ばしてきた。皮膚はただれて体液が手にべっとりと付いていた。医療関係者やボランティアは必ず手袋をはめるのですが、僧侶は素手で手を握るのです。エイズは体液感染します。手に怪我をしていると感染する危険があります。

 しかし、私の前にいたタイの僧侶は迷うことなく患者の手を握り、最期の力を与えるんです。そうして私の番が回ってきました。力なく手を差し伸べる患者の、体液のついた手を見たとき、私は手をどうしても握り返すことができなかったのです。

 もし私がここでエイズに感染したら、うちの寺はどうなる、跡継ぎはどうなるんだ、ということが瞬時に頭をよぎり、立ち尽くして手も動かせなかった。

 私は宗教者です。だから、手を握ってあげるつもりでホスピスに赴いた。しかし、それができなかったんです。私は悲しくて泣いてしまいました。

 そんな私に対して、僧侶は、何事もなかったように、「当然ですよ。あなたには守る家族がいて、守る寺があるのでしょう。でも、タイでは僧侶として出家したということは、支えてくれる人々に命を預けたということを意味するのです。だから私には妻も子供もいません。仮にエイズに感染して死んでも弟子が後を継いでくれます。何の問題もありません」と教えてくれました。何が言いたいかと言えば、私たち日本の多くの僧侶は命を賭してまで、本来の「宗教者」には何なりきれないんです。


 その戸松義晴氏は、「宗教家として命をかけられるかということでしょうか」というのだ。鋭い、また重い問いだ。
もちろん戸松氏が苦しんだような情景には立ち会わないだろう。しかし戸松氏は、こういう。

 
 世俗で迷う人々と同じ視線に立つことで、悩み、苦しみに対して思いをはせ、共有できる。日本の僧侶が出来ることは、仏教の理念や理屈を並べたてることだけではなく、今の生活を大事にしながら、人々に徹底的に寄り添い、その願いに応えようと努力することだと思います。「清貧」でなくとも、そこがぶれなければ僧侶に対する信頼は揺るがないでしょう。寺の存続問題も、「僧侶が人々に寄り添えるか」、つまるところは、その「覚悟」それだけだと思います。

 しかし近くにいる坊主は、確かに「人々に寄り添う」。しかしそれはカネのためだ。たとえば、彼岸に読経に来る。それ以前にはがきが来て、「時節柄、回向料は4500円をお願いします」と言ってくる。周辺の寺と比較して、葬式、戒名などでその寺が要求するカネは、法外である。


 ちなみに、戸松氏はこう語っている。

 宗教法人の宗教活動に伴う収入が「非課税」であるのは、金額を決める側が寺ではなく檀家や信徒であり、あくまでも宗教行為に重きを置いて、檀家さん自身が自分の経済状況や立場によって金額を決める布施によるものだからです。
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ことばは、ことば

2016-05-28 13:30:51 | その他
 アメリカ大統領オバマが広島を訪れて、約17分間の演説を行った。

 オバマは、17時25分、平和記念公園に着いた。そして27分、安倍とともに原爆資料館へ。38分、原爆慰霊碑に献花、そして演説。

 原爆資料館には、約10分だ。短い時間に、被爆の実相をみることができたはずがない。

 25日の『東京新聞』夕刊に、『原爆供養塔』の著者であるジャ-ナリスト・堀川惠子が「オバマ大統領の広島訪問 溜息が混じる感動」という文を書いている。

 残り任期8ヶ月となったオバマ政権は、今やフレームダック同然である。広島訪問を機に、大統領が自らの手で核兵器のない世界を現実的に進められるとは思えない。プラハでの宣言を、広島訪問によってなんとか辻褄を合わせる。いわばレガシーづくりにすぎないのなら、私が得た静かな感動にはため息が混じる。

 ボクも同感である。彼の演説のことばがいかに立派であろうとも、すでに彼の権力は終わりに近づいている。だから、ボクもオバマの広島訪問、そして演説にたいしても、来ないよりきた方がよいが、演説をしないよりしたほうがよいが・・・というところである。

 オバマ政権は、中東やアフリカ、ウクライナに干渉して、多くの死者を出してきた。

 演説の中で、「人々はこれ以上の戦争を欲しない」という。しかし彼は戦争を欲する人々の声を代弁して、戦火を拡大してきた。

 ことばでは、どうにでも語ることができる。問題は、なにをしたかである。
 
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今日の「中日春秋」

2016-05-28 08:31:37 | その他

 「オバマ氏27日広島訪問」と新聞に見出しが躍った今月十一日、ある詩人の通夜が東京都内で営まれた。八十四歳で逝った山岡和範さんだ

▼広島市から四十キロほど離れた瀬戸内の島で育った山岡さんは、十三歳だった一九四五年八月六日の夕、通学先で被爆して漁船で運ばれてきた一つ年下の友人の顔を見た

▼<ふくれあがってくずれ/どこが目でどこが口なのか/見分けることができない火傷をしていた/母親が泣きながら/でこぼこになった顔のへこみに/桃のかんづめを おそるおそる/押し込むように食べさせていた>

▼原爆は、そういう顔をいくつ生み出したのだろう。山岡さんが存命なら、オバマ大統領が広島で語った「爆弾が落ちた瞬間を思い起こし、目の前の光景に困惑する子供たちの恐怖を自ら感じます」との言葉に、少年の日に見た光景を思い出したかもしれない

▼山岡さんは被爆した友を何度も見送ってきた。そうして、こんな詩を残した。<ぼくのとなりにいて彼は死んだ/ぼくはむちゅうでにげた/死んだ彼はぼくのかげになっていた/ぼくは彼をふりきるように走ったが/彼はぼくといっしょに走った/ぼくは走った/彼のかげを背負ったまま走った…>(『山岡和範詩選集一四〇篇』)

▼そんな影を背負ったまま、詩人は逝った。それは「核なき世界」が実現せぬ限り、決して消えることのない影だ。
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「リーマンショック前?」

2016-05-28 07:50:29 | その他
 昨日の『中日新聞』にIMFの「世界経済見通し」の表があった。実質国内総生産(GDP)の対前年伸び率である。それによると、日本だけがマイナス。他はアメリカ2・5㌫、ドイツ1・6、フランス1・3、イタリア1・2、イギリス2・2、カナダ1・9。日本の経済だけがまったく元気がないのだ。
 これは「アベノミクス」ということばが、まったく効果をあげていないということを示している。

 要するに、格差の拡大、将来不安により、国民が積極的に消費する気持ちもなく、低賃金政策により若者もカネがなく、年金はさがって老人もカネをつかわない。したがって、生産する企業も設備投資もしない。もう日本だけが地獄への道を歩んでいるのだ。

http://buzzap.jp/news/20160527-iseshima-summit-consumption-tax/

 「リーマンショック前」というのは、日本のことを言っているのだろう。

 この言葉を前面にだして、消費税の増税を遅らせる。しかし、8㌫は、実感としては限りなく10㌫に近く、さらに静かに物価は上昇している。消費は減退するだけだ。

 さて、安倍は、今、憲法改悪に邁進しようとしている。そのためには、参議院選挙(ひょっとしたら衆議院選挙も)で勝利しなければならない。消費税の増税延期も、そして選挙前に住民税非課税の年金受給者1250万人に3万円を支給することも、そのためである。

 サミットも終わった。これから本格的に選挙へと突入する。

 安倍政権を続けさせてはならない。日本会議など宗教カルトがねらう日本は、まさに「右派革命」後の日本である。

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一つの方向に向かっている?

2016-05-27 20:56:10 | その他
 『週刊金曜日』が届いた。特集は「日本会議」。「日本会議」に注目が集まってきた。よいことだ。安倍政権の行おうとしていることの裏に、カルト教団のなれの果てが暗躍していることが様々に報じられていく。「日本会議」の実態や本質を、もっともっと知らせていこうと思う。

 今週号の『週刊金曜日』を読んでいて驚いたのは、広島市立大学の広島平和研究所のスタッフの記事だ。今まで、同研究所のスタッフらの研究は、ボク自身も読ませていただいて参考にしてきた。

 ところが、そのスタッフに安倍政権と歩調を合わせる人々が送り込まれ、今までの平和研究所が変質してきているというのだ。

 ネットで調べたら、広島の平和文化センターにも安倍の息がかかった人物が送り込まれたという情報も得た。

 大学などはすでに文科省の言いなりになっているし、いろいろな集団や研究所も、政治権力から自立した研究がなされ、そうした意思をもっていたようだが、だんだん安倍政権の号令に足並みをそろえるようになってきているようだ。マスメディアも然り。

 TBSのニュース23のコメンテーターになった星浩を、佐高信は「骨なし鈍感クラゲ」とよんでいるが、そういう毒にも薬にもならないような者たちに報道番組を担わせるようになった。

 NHKはすでに安倍政権の発する号令に足並みをそろえて行進している。その行進に、次々と乗り遅れまいと人々が加わり始めている。

 開高健の小説に「パニック」があるが、そこで描かれたネズミのように、またもや日本人は海に向かって、ということは死に向かって行進し始めているのだろうか。

 イチニ!、イチニ!・・・・・という号令がきこえないか?
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軍隊の本質から

2016-05-27 15:29:13 | その他
 いかなる軍隊でも、軍隊が行うことは、殺人と破壊である。たしかに、災害時にさまざまな救援活動が行われるが、それは軍隊の本質的な業務ではない。

 そのような業務を行う軍隊に属している兵士は、軍隊の中で、人間としての属性を麻痺させられる。他者を人間としてみなくなるのである。

 先日の沖縄でおきた強姦・殺人。・死体遺棄を起こしたもと海兵隊員も同じである。

 軍隊があるところ、こうした事態が起こる。人類の理想は、軍隊という存在をなくしていくことであるとつくづくと思う。

http://lite-ra.com/2016/05/post-2283.html
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