浜名史学

歴史や現実を鋭く見抜く眼力を養うためのブログ。読書をすすめ、時にまったくローカルな話題も入る摩訶不思議なブログ。

石巻の大川小学校

2016-03-25 21:32:00 | その他
 今月末までに保存か解体かを決定するといわれていた石巻市の大川小学校、保存が決まったそうだ。共同通信が報じた。

 大川小学校を訪れたとき、3月11日で時が止まっているように思えた。訪れた人誰もが言葉をなくしてしまう、悲劇を想起させる場であった。保存か解体かが議論されていることは知っていたが、ボクのような者が口出すべきではないと思っていた。しかし、津波の遺構として保存してほしいと思っていた。遺族の中には、この遺構を見てつらい気持ちを抱くことはあるだろうと思うが、しかし津波の恐ろしさを示す重大な遺跡である。保存が決まってよかった。


津波被災の大川小校舎保存へ 児童ら84人犠牲、追悼遺構に

2016年3月25日 12時35分

 東日本大震災の津波で児童74人、教職員10人が犠牲になった宮城県石巻市立大川小の被災校舎について、亀山紘市長が震災遺構として保存する方針を固め、国と調整していることが25日分かった。近く表明する見通し。

 保存か解体かをめぐっては遺族らの意見が分かれているが、二度と悲劇を繰り返さないため、追悼、伝承の場として残すことが重要だと判断したとみられる。

 市は津波と火災の被害に遭った市立門脇小の旧校舎も保存を検討。1自治体一つしか認められない震災遺構の保存初期費用を門脇小に当て、大川小は周辺を環境整備する方向で国と協議している。
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安倍政権の報道統制

2016-03-25 07:34:32 | メディア
 安倍政権は、国民の政治意識を操るために、計画的に統制を加えている。高市という、ほんとうに悪顔の大臣の発言もその一環だ。言論人がこれに対して抗議している。

http://blogos.com/article/168629/

 当然のことだ。

 しかし、安倍政権のマスコミ統制はなかなか計画的に行われている。3月末からの番組改編で、情報番組のキャスター、コメンテーターなどが安倍政権が嫌う者から、好む人物へと変えられている。これからは、政権批判の論調はテレビからは消えていくことだろう。

 そういう事態に際して、安倍政権批判勢力は、そうしたテレビメディアへの批判だけではなく、どのようにして国民が知るべき情報を提供していくのかを考えていかなければならない。

 ところで、京都大学の佐藤卓巳教授は、「政治のメディア化」を主張している。政治が情報の受け手への効果をいつも念頭に置いて展開される。たとえばトランプアメリカ大統領候補のように、メディアでの注目度を最大化するパフォーマンスを採用し、現在のように共和党の大統領候補への道を歩んできている。

 要するに、何を伝えるかという情報の中身ではなく、情報の受け手にどのように印象付けるかが重要になっている。受け手の側の政治意識の低さがそれにより左右されるのであるが、しかしそれが現実なのだ。

 テレビに出ている、それだけで注目を集める場に遭遇することがよくある。テレビはダメ、しかしテレビは大衆への印象付けに大いなる力を発揮する。批判勢力も、理性に訴えるだけではなく、印象表現にも意を用いるべきなのだ。そういう時代であるという認識を持つべきなのだ。
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