たけのこ山となんでもやってみるもん

「国道10号自転車通勤」,「奄美の自転車オヤジ」から3度目のタイトル変更です。主夫をしながら竹林整備を始めました。

南九フェリーを利用して錦江湾大回り

2010年09月27日 | 日記
忌野清志郎さんの本に「LSD」という文字が出てくる。最近はやりの麻薬のことではない。「Long Slow Distance」の頭文字を取ったもので「時間をかけてゆっくり遠くまで走ろう」という意味である。
いつかやって見たいと思いながらなかなか実行に移せないことがあった。私の場合は鹿児島県の錦江湾を自転車で大回りすることである。薩摩半島と大隅半島を結ぶ海路は3つある。北から桜島フェリー(鹿児島市→桜島),垂水フェリー(鹿児島市→垂水市),南九フェリー(指宿市→錦江町=旧大根占町)である。以前はもう少し南に山川フェリー(旧山川町→旧根占町)があった。採算がとれないことを理由に廃止され,現在は南九フェリーが最南の航路となっている。
夏は暑いことを理由に距離やフェリーの発着時間を調べてもみなかった。気候も良くなったので計画を実行に移すことにした。決行は9月25日(土)に決定する。
地図ソフトで検索すると自転車で走る距離は約156キロ,平均速度20キロとしても8時間程度である。次にフェリーの出発時刻を調べた。指宿発の午前の便は8時,10時,12時の3便がある。自宅から指宿まで約70キロなので,10時発の便に決定する。詳細なルートはフェリー南九を利用して錦江湾一周をごらんあれ。地図上で大根占出発で指宿到着となっているのは,フェリー南九の航路データが反映されていないためである。

◎6:25 自宅(姶良市)出発
       国道10号線を鹿児島市に向けて南下する。逆時計回りルートのほうが走路沿いに海が見える。鹿児島市内までは通勤路として何度も走っているので不安はない。鹿児島市中心部以南は初めて走るルートである。市内南部を走る「産業道路」は片側3車線の広い道だが交通量が多い道路である。    

「七つ島」付近から左端に「二輪車専用」車線がもうけられていて嬉しい。












◎8:00 鹿児島市平川町「ハッピーポイント」に到着し小休止する。
       走行時間:1時間28分 走行距離:41キロ
       このあたりから片側1車線の狭い道路が続く。








平川町から見た桜島。







◎9:20 指宿港着   フェリーは10時発なので余裕の到着。
       ここまで小さなアップダウンがあったが比較的平坦な道だった。
       自宅からの走行時間:2時間33分  走行距離:69.5キロ








フェリーの切符売り場。








       
自転車は片道900円。小型フェリーなので自動車は確実に乗るためには予約が必要。
県外ナンバーの車がほとんどだった。












乗船口。1日に5往復だが,12時の便は土日・祝祭日のみ運行とあった。
所要時間は約40分。












港から見た風景。左は海に突きだした岬。キャンプ場などがある。
右の島は「知林ヶ島」。










大根占港からフェリーがやってきた。乗船客から「ちっちゃい!」というつぶやきが漏れる。車8台が定員となっていた。





車が乗船する様子。乗降口が前方1カ所だけなので,車はバックで乗船する。











本日の相棒「アンちゃん」の乗船状況。
車体が傷つかないようにぼろ布をあてがい,ロープで固定してくれた。一丁前に車止めまであてがってくれてある。








◎10:00 指宿港を時間通りに出航。船上からの景色を楽しむ40分間。


右が知林ヶ島。中央に桜島がうっすらと見える。

















船上から見た指宿方面の景色。
中央の山は開聞岳。














大根占港が見えてきた。








◎10:45 大根占港に到着し,ここから北上を開始する。こぎ出すと足が重い。90分もの休憩は長すぎたのかも知れない。錦江町から鹿屋市までのルートは昨年の「ツールドおおすみ」で体験済みである。ところどころに長い坂があり,休みすぎた脚にはつらい。

◎12:00 垂水市新城着 大根占港から走行時間 1時間4分 走行距離 24キロ
        朝食以来何も食べていないのでローソンで買ったサンドイッチを食べる。

◎12:15 垂水市新城発
        昼食予定場所の「道の駅たるみず」を目指す。

◎13:10 「道の駅たるみず」着 大根占港から走行時間 2時間17分 走行距離 47キロ
        ここで昼食と休憩。レストランはバイキング方式となっていた。さきほどサンドイッチを食べたのでさほど空腹感は感じない。幕の内弁当を屋外芝生で食べることにした。

名物の足湯の前に案山子が並ぶ。地元小学生が秋の交通安全運動キャンペーンに向けて作った物らしい。
既成のキャラクターでないのがいいと思った。











疲れた脚を「足湯」で癒します。
ここから見える桜島はあちこちで紹介されているので割愛。
替わりといってはあまりにひどいとは思いますが,チャリ通オヤジの「ナマ足」ブログデビュー。







◎14:45 「道の駅 たるみず」発 霧島市海浜公園を目指す。この間の坂道は福山町と敷根の間のみ。



垂水市内で見かけたお墓。降灰地区のお墓には屋根が付いている。












霧島市福山町で開催されていた「鮮魚祭り」。係の人に聞くと毎月第四土曜の3時から開催されるとのこと。
魚は種類ごとに並べられ,1匹から買うことができる。
自転車では持って帰れないのが残念だった。

この先上り坂に難儀する。






◎15:20 霧島市海浜公園着 最後の小休止
        大根占港からの走行時間2時間59分 走行距離70.8キロ
        ここから自宅まで20数キロとなった。

◎15:40 霧島市海浜公園を自宅へ向け出発
        ほとんど平坦。ここから加治木までの国道10号線は,無料となった東九州自動車道と平行して走っているためか思ったより交通量は多くない。隼人と加治木の間に上り坂あり。そして自宅近くが最後の上り坂。毎日のことながらこの坂がつらい。

◎16:40 無事に自宅に到着
        大根占港からの走行時間3時間54分 走行距離90.9キロ

所要時間10時間10分 総走行時間6時間27分 総走行距離160.5キロ 平均速度24.7キロ
さすがに脚がだるい。

念願の錦江湾一周をようやく実現できた。一度決めたら実行する頑固さに家人は呆れている。もう若くはないんだからとのど元まで出かかっていたと思う。時にはこういうことに挑戦して自分を確かめることも大事だと考えるオヤジである。         
コメント (3)
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